Tower Of Power - Urban Renewal
前2作も素晴らしいが、1974年の本作でもホーンセクションと対等なレニーウィリアムスのボーカルとバンドとのバランスが素晴らしい。タイトさとファンキーなフレーズに心地よいメロディーが折り重なるアレンジが圧倒的だ。
冒頭のOnly So Much Oil In the Groundは、細かく転調するコードに合わせたファンキーなオルガンとボーカルが素晴らしい。随所にファンキーなブレイクをはさみながらタイトな演奏を繰り広げるバンドのアレンジにも惹き込まれる。終盤のオルガンソロからエンディングのベースラインまでタイトさが行き渡った楽曲だと思う。
I Won’t Leave Unless You Want Me Toは、下降するコード進行が美しいメロウな楽曲だ。ホーンとストリングスによるオーケストレーションはとても流麗で、その中に繰り広げられるギターやエレピのわずかなオブリも素晴らしい。
Walkin’ Up Hip Streetは、出過ぎずメカニカルな演奏で固めたアンサンブルが素晴らしい。細かなアレンジはTower Of Powerのイメージそのものという気がする。細かいパッセージを敷き詰めたベースラインやスタッカート気味のホーンセクションが終始素晴らしい演奏を繰り広げていて圧倒される。
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