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The Zawose Queens - Maisha
アフロフォークと評されることの多い東アフリカタンザニアを拠点に活動する女性ボーカルデュオによる2024年作。カバーアートに映るパーカッション等、アフロビートを刻むミニマルなリズムに2声のボーカルが乗るシンプルなスタイルだが非常に幾何学的な歌や随所に感じられるエレクトロな雰囲気がフォークの域を超えた部分を感じさせる。
冒頭のKusekaは、ミニマルなビートを刻むパーカッシブな演奏が素晴らしい。全ての音がポリリズムを打ち出していて、その躍動感に惹き込まれる。2声のボーカルが醸し出すメロディーとハーモニーの流麗さとの対比が面白い。エンディングはポップミュージックの影響も感じさせる意外な終わり方だ。
タイトル曲Maishaは、ブレイク処理のエレクトロ感やビートの抜き差しなど、UKダブ感もありつつ電子音のシーケンスと同期するビート等、ルーツとコンテンポラリーの両方への距離感が素晴らしい。
Mapendoは、エディットされてループするパーカッションとその上に覆うサムピアノやパーカッション、低音を支えるシンセベースなど、あらゆる要素が入り混じる。さらにボイスパフォーマンスのカットアップやシンセサイザーのソロ等、まったく予想のつかない展開に驚愕する。中盤やエンディングのサイケデリックな展開も圧倒的だ。
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