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Graham Mushnik - On the Phone With...
ロンドン拠点のGraham Mushnikだが、モンド系のリリースを続けるフランスのレーベルCatapulteとの親和性は非常に高い。2013年の本作はソロ名義2作目になるが、ラウンジ〜モンドサイケ要素を詰め込み鮮やかで手の込んだ作品になっている。
冒頭のWoodworm Twistは、オープンリール的なギミックから古いダンスミュージックスタイルのオープニングにつなぐ時点でモンド感満載の雰囲気に惹き込まれる。サイケデリックなオルガンとサンプリング的なホーンセクションにラウンジムードを煽るコーラスの組み合わせが素晴らしい。
Highway to Cape Coastは、ミュートされたギターによるフレーズとカッティングの組み合わせがファンキージャム的な1曲だ。フルートによるテーマフレーズはB級娯楽映画のサウンドトラックを想起させる。中盤のユニゾンフレーズを挟んで挿入されるピアニカのソロはオーガスタスパブロを連想してしまうが、モンドに留まらない豊かな音楽性を垣間見る瞬間でもある。
Mambo No. 7000は、ユーモアを含むタイトルとシリアスなオルガンの対比が面白い。オルガンに呼応するドラムの軽妙な跳ね具合が心地よい。ドラムソロで見せる流麗なリズムとその後のエレクトロサイケ感を漂わせつつサウンドトラックアプローチ満載の仕掛けも面白い。
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