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Clark - Body Riddle
クリスクラークが2006年に発表したアブストラクト感やエレクトロニカ的なアプローチとドラミングを含めた人力アプローチの組み合わせが非常にタフな一方でどこか静けさを伴うアルバム。
Herr Barは、クリスクラーク自身によるドラムの演奏をサンプリングエディットした骨太なリズムトラックが印象的だが一方で静かな質感を伴った電子音との組み合わせが素晴らしい。2000年代の電子音楽の主流のような構造だがドラミングにどこか流行を超えたフィーリングがあるようで面白い。
Springtime Epigramは、エレクトロニカ色の強い静かなノイズ混じりのパッド系エディットが美しい。インタールード的な位置付けかもしれないが、ミニマルな構成が醸し出す静謐さは前後のタフなトラックに挟まれてシンプルだがとても印象的な安心感がある。続くHerzogは、ジャーマンテクノ的な電子音によるシーケンスフレーズが美しい。一方で常にノイジーでタフなサウンドが降り乱れている。
Tedは、ゆるやかなエイトビートと柔らかで変調を伴ったチューニングによる電子音の組み合わせのねじれ感がどことなくポップな雰囲気を醸し出している。アブストラクトであったりダンスミュージックであったりという要素を織り込みながらリラックス感もあるとても心地よい楽曲だ。中盤以降の静かなドラムフィルが終盤一気に飛び出してくる瞬間が素晴らしい。
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