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U.S. Maple - Long Hair in Three Stages

シカゴを拠点にしたバンドの1995年のファーストアルバム。ジムオルークがプロデュースしている。アバンギャルドなギターが印象的。アヴァンジャンクサイケと評されている。それらの要素以外にもR.I.O以降のプログレ等、おおよそ逸脱するタイプの音楽がバンドとジムオルークのセンスの中で多様に流入している。

Hey Kingは、冒頭の無調に近いギターのアルペジオからフリーな展開に至るイントロが素晴らしい。この展開に一気に惹き込まれてしまう。中盤に向けて徐々にヘビーサイケ的なサウンドに収斂されていくアレンジ素晴らしい。

Home-Made Stuffは、インプロビゼーションとアレンジの中間をいくようなスリリングな展開がとても面白い。意外な展開からボーカルが入り込む構成や終盤の現代音楽的な演奏を含めて2本のギターとベースにドラムというシンプルから最大限多様な音を引き出すアプローチが印象的だ。

Northwadは、ドラムのフィルから不穏なピッキングノイズへのつなぎとそこから始まるミニマルで不穏なスロウコア的アプローチから予想のつかない不思議な展開が素晴らしい。最後はとてもストレンジなリフで演奏を終える。

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