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OOIOO - Gold & Green
2000年に発表された本作はOOIOOの3枚目のアルバムになる。山をテーマにしているという解説を読んだことがある。非常にイノセントな音楽だと思う。メロディーもリズムもシンプルであって、楽器はありのまま音を鳴らすことに注力したような演奏だ。ボイスパフォーマンスもただ音に注力しているように感じる。
冒頭のmoss trumpeterは、トライバルなリズムとシンプルなトランペットのフレーズの組み合わせでゆったりと進む。中盤、ボイスパフォーマンスがフレーズとフレーズの間に時折はさみこまれるが特に大きなフックになっているという訳ではなくあくまで自然にはさみこまれたという印象だ。とても大胆な構図だと思う。
mountain bookは、オーガニックダブ的な質感が素晴らしい。タブラと電子音の組み合わせにエディットされたエレクトロニカアプローチが心地よい。ボイスが奏でるメロディーは多幸感に包まれておりとても美しい。極めて開かれたサイケデリック感覚がパッケージされていると思う。
アルバム最後に収録されたreturn to now!!!は、冒頭のトライバルなパーカッションと対を成すようなイメージがある。ただし冒頭のトラックではシンプルなトランペットによる極めて音楽的なアプローチが軸になっていた。このトラックではフィールドレコーディングが軸になっている。後半、ホーンやアナログシンセサイザーなど様々な楽器がインプロビゼーションを見せるが大きく前面に出るという感じはない。エンディングは電子音だけになり、フィールドレコーディングやパーカッションが姿を消すがこの辺りの曲のタイトルとの関連性やメッセージ性がとても面白い。
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