マガジンのカバー画像

ASARI NOTE

397
ASARIによるライナーノーツのような音楽紹介です。
運営しているクリエイター

2024年4月の記事一覧

Tori - Descese

Bruno Berleのローファイタイニーな宅録MPBセンスとオルタナティブ感溢れるブラジルのSSW Tori…

ASARI
1か月前
6

いちやなぎ - IRAHAI

京都を拠点に音楽にとどまらず多様な展開を続けるいちやなぎによる2024年の本作は同じく京都で…

ASARI
1か月前
6

João Gilberto - Live In San Francisco, 2003

2000年以降数年のジョアンジルベルトのアグレッシブな活動はボサノバのオリジネイターとしての…

ASARI
1か月前
13

Spacemen 3 - Playing With Fire

1988年の時点ですでに1990年代のインディーロック的アプローチをやり尽くしたようなフィーリン…

ASARI
2か月前
11

Lucas Arruda - Solar

2015年、アジムスのメンバーやリオンウェアも参加したブラジリアンメロウな2ndアルバム。カバ…

ASARI
2か月前
6

BADBADNOTGOOD - Talk Memory

前作ボーカルアルバムに続いて2021年にリリースされた本作はインスト作品になっている。本来の…

ASARI
2か月前
10

Crowded House - Woodface

本作はロック周辺の喧騒溢れるイメージがある1991年にリリースされた3作目になるが非常に穏やかで美しいアルバムだ。リリース当時は必ずしも主流の音像ではなかったかもしれないが、とてもビートルズ愛とエバーグリーンな雰囲気のある良質な作品だと思う。 Chocolate Caleは、アプローチこそ異なるがどことなくDrive My Carを思わせるマイナーブルース的な雰囲気がある。かつてのレジェンドを現代の視点で描くと同時に自身とも重ね合わせるようなイメージがある歌詞のユーモアがシ

ドドイッツ - Music is Magic

水戸でセンバヤマスタジオというダンス・音楽スタジオを運営するウンケンを中心に活動するドド…

ASARI
2か月前
6

Mario Castro Neves & Samba S.A. - S/T

プロデューサー、マリオカストロネヴィスと、その兄弟のギタリスト、オスカーカストロネヴィス…

ASARI
2か月前
8

Osmar Milito - Viagem

1974年に発表された本作はピアニストでありアレンジャーでもあるオズマールミリートによるボッ…

ASARI
2か月前
7

Avalanche Kaito - Talitakum

タイムラインでNyege Nyege Tapesに例えている方がいた。不穏で呪術的なリズムアプローチは確…

ASARI
2か月前
6

Hatfield and the North - S/T

カンタベリー人脈が交差するHatfield and the Northはその時点で取り組みたい音楽を実現するた…

ASARI
2か月前
11

Marker Starling - Diamond Violence

カナダのSSW、Chris A. Cummingsが率いるMarker Starlingの2022年の本作はバンドサウンドを基…

ASARI
2か月前
6

John Tejada - Logic Memory Center

2004年の本作はエレクトロニカからテックハウスに向けて徐々にアプローチを確立していくJohn Tejadaの過渡期の魅力が詰まった1枚だと思う。削ぎ落とされたミニマルな響きとシンプルだが相当厳選したであろう音の質感にエレクトロニカ的な淡さやポップな側面が入り混じったとても美しい作品だと思う。 冒頭のStrange Creaturesは、Herbertを思わせる質感とボイスの使い方が素晴らしいとてもポップな1曲だが、ベースラインの削ぎ落とされたパターンはとても硬質な印象もあ