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勝利の方程式はスポーツと食事と、前に進む気持ち

gaccoの「勝利の方程式 スポーツと栄養」講座に引き付けられたのは、自身の年齢から来る身体的な衰えがきっかけだ。寝たきりや認知症を防ぐには、食と運動のバランスが重要との認識は、多くの人が持っているものの、では、実際に何が良くて、何が悪いのか、といった科学的データに裏付けられた知識を、私たち一般人は持ち合わせていない。

その結果、メディアやコマーシャリズムに乗せられて、あのサプリ、このサプリ、という具合に無駄金を使っているような気がしてならない。

若い人からシニア世代まで、一番大事なことは、やはり身体づくりと食生活。基本中の基本であることを今回の講座で再確認させともらった。

■身体づくりとスポーツ栄養学

スポーツをやる人は、種目そのものに取り組み反復練習するだけでなく、そのスポーツに最適な身体を作り、試合には最高のコンディションで望む必要がある。そのためには、運動→食事→休養→運動→食事、といったローテーションだけでは足りない。

より効率よく肉体をつくり、瞬発力、持久力、そしてマインドを維持するには、食事の内容と摂り方がポイント。科学的データに裏付けられた知見を基に、例え個人競技だとしても、選手だけでなくチーム全体として取り組む必要がある。

■食育とスポーツ栄養学

育ち盛りで活発に動く10~12歳前後の子供が必要とする摂取エネルギー量が、大人並みに必要だということに驚いた。身体の小ささから、つい「大人の半分でいいよね。食べ過ぎると太るよね」と考えてしまう。

健全な成長を望むならば、保護者はこの考えを改めなければならない。特に最近は、小学生すらダイエット志向となり、一番大事な成長期なのに必要な栄養を摂っていないケースが多いのではないだろうか。子供たちがテレビやネットで見る理想の大人像は、はっきりいって痩せすぎばかりだ。

このままでは彼らが大人になった時、骨量や筋肉量の不足で早くに健康を害する恐れがある。なのに「栄養素が足りないならば、サプリがある」と、食を見直す行動には行きつかない。

食で一番大事なことは、安心安全な素材を使うこと。バランスよく食べること。この部分が見えない食は危険だ。

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■アンチエイジングとスポーツ栄養学

概して若い人たちは、衰えに縁がないことから未来を過信し健康を失うことの怖さに気付かない。成長期の栄養バランス、身体作りが健全に行われていなかったとしたら、問題も発生しかねないというのに。

そして彼らの親世代ともいえる働き盛りの中高年は、少々不調でも忙しさのあまり無理をする。当然食生活も不規則だから、生活習慣病へまっしぐら。その結果、定年退職を健康に迎える人は少ない。というより、そこに行きつくまでに淘汰されている人も。

最終的に人は老齢期に行きつくのだが、寿命が来るまでの長期間を不健康に過ごすことほどもったいないことはない。人生の〆は、静かに枯れて、自然に逝きたいもの。私の知るひと昔前の年寄りたちは、畑作業の翌日、あるいは朝起きたら、という具合に、周りに負担をかけることなく逝っていた。

現代医療に問題があるのは間違いないものの、私たち自身が自分の身体を疎かにしてきたツケともいえる。

■勝利の方程式はスポーツと食事と、前に進む気持ち

アンチエイジングを主張する多種多様な商品が毎日のテレビショッピングでイヤになるほど流れてくる。楽に痩せる。楽に若返る。元気になる。膝が治る、腰が、足が、シワが! 最近では正体不明のYouTubeに乗せられる人も多い。

本末転倒の世の中で、食の大切さをアピールすることは難しい。利益優先の企業活動と相反する場合が多いからだ。そんな世の中で正しい知識を身に着け実践してもらうには、子育て世代の食育活動が大変重要になる。

個人ごとだが、私はボウリングを始めて3年になる。地域のリーグ戦に参加中だ。3年前はアベレージ100前後、今は200前後まで出せるようになった。それで気づいたのは、成績が伸びる人と、全く変わらない人がいることだった。

縦回転か横回転か、ボールのスピードを上げる、それとも回転を多くする? 直球にするかカーブを使うか。より正確にポイントを付くためのリリースの選び方は? オイルが荒れたレーンの攻略、理想的なフォームとは。たかがボウリングとはいえ、これほどの作業が必要になる。

リーグ戦に参加している、特にシニア世代の中には3年前と全く変わらず、それどころか加齢に応じて成績が下がっていく人たちがけっこういる。この人たちに共通するのは、改善しようという気持ちが無いこと。周囲に置いて行かれて、ポツポツと辞めていく。これ、歳のせいにしてはいけない。だって私もシニア世代。

前に進みたいという気持ち。昨日より今日、そして明日。そのためには、動く身体が必要だ。動く身体を作るには食事が大事。それが心と身体を支える。