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ザ・眼鏡職人

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那覇のビッグメガネから、眼鏡のマニアックな世界をご紹介します。一番目立つブランドアイコンというファッションアイテムであると同時に、ライフスタイルを左右する大切な医療ツールでもある…
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#老眼鏡

遠近両用レンズは遠くを見るためのレンズです(Byビッグメガネ那覇)

「遠くも近くも見える遠近両用レンズのメガネを」と来店されるお客様、多いですね。どうも、「遠近両用レンズを入れたメガネとは、近くと遠くがちゃんと見える万能メガネである」と思われているようです。 確かに、遠近両用レンズは、遠くから近くまで見える便利なレンズに違いないですが、本来は遠くを見るためのレンズなんです。 「遠くはしっかり見えるけど、近くはチョコッとしか見えないレンズ」と言った方がよいかもしれませんね。 「遠近はどうも疲れる。しかも見えにくい」という方の場合、そもそも

視力の良い人はメガネを無くす

メガネに、縁のない人生を送ってきました。 視力2.0です。 ある時、他の人よりも、パソコンモニターとの距離があることに気づきました。そっか、眼がイイからだな。と思っていたのですが……。 45歳頃でした。ふと、小さな文字が見えにくくなっていることに気づいたのです。それから少しずつ、不便を感じるようになり、ついにメガネ生活開始! しかーし、かなり高機能のレンズだったのに、アッ! という間に無くしたー。作ってわずか1週間! という具合に、今までいったい何本のメガネを無くし

変な眼鏡だけど手放せないメガネ

知る人ぞ知るけど、知らない人の方が圧倒的に多いクリックリーダー。ご存じでしょうか。いわゆる、変なメガネ系ではあるけれど、驚くほど便利なんです。 ぶっちゃけ、販売しても利益が大変少ないため、取り扱っていないメガネ店さん多いです。 テレビや映画で、役者さんがかけているシーンをたまに見かけませんか。かけ外しが楽な、驚くほど便利なリーディンググラスです。 眼鏡が手放せないお年頃になると、メガネチェーンで首から下げたり、服の襟元やポケットにかけたり、みなさん工夫していますよね。で

第三のレンズで眼疾患を防ぐ

■紫外線とHEV(高エネルギー可視光線)最近の研究で、加齢黄斑変性を引き起こす犯人が分かってきました。加齢黄斑変性とは、眼の中の黄斑という組織が壊れ、最悪の場合失明してしまう眼疾患。紫外線とHEV(高エネルギー可視光線)が原因です。 こうした目のダメージを軽減するために、各レンズメーカーが開発したのが、「第三のレンズ」と呼ばれる高機能レンズ。 実は、従来型のレンズの光線軽減は400nmまででした。しかし、目に有害な光線は420nm! ビックメガネに来店されるお客様で、屋

新里店長の自己紹介

大手メガネチェーンでの勤務を経て、店の構えは小さくとも心意気はビッグにと、新宿西口の一等地にビッグメガネをオープンしたのは今から25年ほど前でしたか。以後、通算40年にも及ぶ眼鏡一筋の人生を歩んでおります。 12年前、ふるさと沖縄に戻り、新宿時代よりも更に小さなビッグメガネを那覇に再現、残りの人生もまた眼鏡を通した人との出会いを楽しむことに致しました。 この間、様々な病気も経験。「本来ならば再起不能」と主治医が驚くなか、眼鏡職人としての矜持を胸に、小さなビッグメガネを維持

沖縄のメガネ職人

ビッグメガネは小さな眼鏡店那覇市の中心地に、かつて二中と呼ばれた県立那覇高校がある。かつては沖縄県知事を筆頭に政治家、経営者、医療、学術関係者など、沖縄県をけん引する人材を送り出した地元の名門校として知られている。 那覇高校の正門横に建つのが城岳同窓会館。学校卒業者たちの同窓会事務局であり、また、現役生徒たちに自習室などを提供している。この会館1階の奥に、小さな眼鏡店ビッグメガネ那覇がある。もちろん、店主は那覇高校の卒業生。 もともとは、東京・新宿駅前で開業していた、業界