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たまねぎ

新たまねぎの収穫が始まっています。
たまねぎは保存食材にするために収穫して一ヶ月くらいは風にあてて乾かしますが、乾かさずに収穫してすぐにいただくのが新たまねぎです。なので乾かしたたまねぎよりもとても水分量が多くみずみずしいのが特徴です。うすくスライスしてサラダにしてたべるのがおすすめです。
スライスしたあと20〜30分くらい、お皿の上で少し休ませておくと、からみが抜けてもっとおいしくなります。(水にさらさなくてもok。)

たまねぎは「りんけい(鱗茎)」でできています。漢字の通り、魚のうろこのように皮と皮が重なって層になった茎のことです。
新たまねぎの皮と皮のあいだには、ぬるぬるしたうすい膜のようなものがあります。このぬるぬる部分が甘味の成分なので、ぬるぬるが乾かずにのこっている新たまねぎは、乾燥させたたまねぎよりも甘いのです。ただぬるぬるなので、包丁やスライサーを使う時は勢いよく指を切らないように気をつけたいです。

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畑では一見、ネギに見えます。収穫の前まで、ネギのようにぴんと葉をたてて成長し、大きくなると葉が寝てきます。それが、もうできてますの合図です。できているけれど、それから1週間くらい畑に寝かせて休ませておくと、もう少しだけ大きくなるそうです。

たまねぎは紀元前からたべられていることが言われていますが、原産地はわかっていません。イラン、ウズベキスタン、エジプトあたりといわれています。
エジプトではミイラづくりの時に目を取り除いて、目玉の入っていたスペースに小さい玉ねぎをはめて、きれいにミイラ化するために使われていたそうです。
また、魔除けがひつようなときには、ネックレスのようにたまねぎを首からさげていたそうです。においがちょっと気になるけど、魔除けのネックレスにもなる、たまねぎはおしゃれアイテムです。
英語のたまねぎ(onion)の語源をたどると、元々はラテン語の「大きな真珠」という意味の(unio)からきていているといわれています。日本では冠婚葬祭で真珠のネックレスをつけますが、その由来を最初の最初まで辿ったら、もしかしたら紀元前のエジプトのたまねぎ魔除けネックレスなのかもしれません。


たまねぎの花言葉は、永遠です。むいてもむいても皮の層が続くからことが由来のようです。花言葉というよりは、過食部のほうの鱗茎言葉なのかもしれません。
たまねぎの花は、葉の先端に咲く「ねぎぼうず(葱坊主)」といわれる、たまねぎとかたちの似た丸い花です。お寺や神社でよく見る、手すりの角や端のほうについているたまねぎっぽいオブジェ(擬宝珠)も、この花がイメージになっています。

花と過食部のかたちが似ている野菜もなかなかめずらしい。たまねぎが実ったあと、またたまねぎの様な花が咲くのも、永遠の由来なのかなと感じています。


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