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蔵出し:野菜さらだの『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』 第2回「金髪美人はどこに?!」

※この蔵出しシリーズは、1996年~2002年までアメリカに留学していた野菜さらだが後半の1999年~約三年間、週2回発行していたメールマガジンの記事をそのままそっくりお送りするものです。今回は、毎日更新していきますので、お楽しみいただければ幸いです!

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  野菜さらだの
   『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(愛称アメすん)
          (1999/6/4発行) 第2号   (火・金曜発行)
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 ◆本日のテーマ「金髪美人はどこに?!」

 渡米前、実はアメリカに行くと周りに金髪の青い目の美人ばかりで、うちのダンナがそういう美女に惑わされはしないかと少々心配でした。しかし、実際オレゴンに来て見ると、意外と「くるくる巻き毛でキラキラと光る金髪に、透き通るような青い目、しかも抜群のスタイル」といった3拍子揃った人には、なかなかお目にかかれません。それだけ揃っている人は、とっくの昔にテレビや映画に出るようになるのでしょうか。

 こちらの女子学生にはこの金髪に対する憧れというか羨望がある場合がかなりあるようで、いわゆる飲み会などで、男の子が金髪の女の子にちょっと話しかけたりすると、「ほら、あの娘が金髪だから、話しかけてる」とかこちらに耳打ちしてきます。教室内で座る席も「ほら、あの子たち金髪だけで固まって座ってる」とか言っていることがありました。

 どこをどうひっくり返しても、黒い髪、黒い目の自分が金髪、青い目になれる訳なく(最近はできるみたいですが、、、)、そいういう金髪コンプレックスみたいな気持ちは全くわからず、「ふーん」と聞くばかりなのですが、彼女たちの表情は至って真剣です。

 アメリカ人の女の子同士で集まってワイワイやっているときも、「好きな男の子のタイプは?」なんていう話をしていますが(こういうテーマに国境はありません!)、一番に出てくる条件が、「私、金髪の男の子嫌い」とか「目はブラウンがいい」とかで、これまたびっくりでした。確かに運転免許証を申請するときも、自分の髪の毛の色と目の色を記入しなければならない欄があり、この二つはこちらで人を区別するときに重要な項目には違いないようです。
(この時、私の目の色は黒ではなく「ブラウン」と記入せよと言われました。)

 今度日本に帰ったら「私の好きなタイプの男の子は、、、黒い髪に黒い目!」と言おうと待ち構えているのですが、ウケるかどうか、ちょっと心配です。                         (つづく)
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◆お断り:この『アメすん』は、かつてアメリカのオレゴンに住んでいた野菜さらだが個人的に体験した、おもしろい話を友だちや家族に話すようなつもりで書いたものです。アメリカの他の場所とは違う、というエピソードも中にはあるかと思いますが、まあ、気楽に読んで楽しんでください。
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#創作大賞2023

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