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三度の強制終了が教えてくれたこと①

夫が会社を辞めることへ心が傾いて行っている時、私は入院中でした。

2年ほど秋から冬になると咳が止まらず、ある日、呼吸器内科で撮ったレントゲン写真からさらに呼吸器専門の病院を紹介され、受診の翌日から即入院となったのでした。

当時難病指定されていた「サルコイドーシス」という疾患の疑いがあるとのことでした。検査入院とその後の療養期間を入れて約二ヶ月ほど入院、会社は三ヶ月ほど休職しました。

私の場合、突然入院したのはこれが初めてではありませんでした。この3年前には盲腸で救急搬送、そのまま入院しました。さらに遡ると27歳の時には切迫流産で翌日から安静指示が出て、結局流産し、最初の会社はそのまま退職しています。いわゆる強制終了が3度もあったのです!

今から思えば、仕事が好きだったのですが、溜まってくるストレスを無視し続けた結果なんだと思います。

春に入院して退院した頃には季節が変わっていてびっくりしたのを覚えています。その夏、まだ休職中に、夫と日帰りで旅行に出かけました。

その時訪れたのが淡路島でした。夫は子供の頃からキャンプなどで訪れていたようですが、私は初めてでした。(一度鳴門へ行く時に通過したことはあります)

淡路島の大きさは東京23区と同じくらいと言われていて、島をぐるりと1周することも出来ますが、北から南までは1時間以上かかり地図で見る感じよりも広いです。明石海峡大橋を渡り、東海岸沿いに国道を南下、途中、淡路島の中心地洲本でお昼を食べて、さらに南下し南あわじへ入り、港町福良を散策して、鳴門海峡大橋の袂まで行き、本当は西海岸へ出たかったが時間がなく、途中から高速を使って大阪へ戻る、というルートだったと思います。

この時に感じた感覚はよく覚えています。

とても時間がゆったり流れていました。

空が広くて、海が近くて、田んぼもたくさん。

あまり人とも出会いませんでした。

今思うとあの開放感は、空が広いからなのかな。

毎年行っていた沖縄で感じる感覚に近く。。。

「なんかいいねー」と夫と話ていました。

この時はまだ、夫の「辞めたい」を聞いていなかった頃です。

このあと私は「田舎暮らし」の雑誌など買うようになり、ちょっと移住に興味が沸いていきます。    






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