見出し画像

サブスクにのれなかった曲たちのゆくえ

サブスクは便利だ。数年前まで「ミュージシャンに失礼だ!音楽を消費している!」とあれほどCDを買うことに拘っていたわたしも、いまではすっかり有料会員で音楽配信を楽しんでいる(めちゃ助かる)

しかし、利用開始してから数ヶ月、ある問題が発生している。自分が好きな音楽がマイナーすぎてサブスクに入っていないのだ。いままでiPodでコツコツ作った数々のプレイリストが再現できないのである。

ネットの海で溺れていく曲たち

でもこのままサブスク型がどんどん進み、契約していない曲は聴けなくなり、CDプレイヤーもなくなっていく。最後の頼みであるYouTubeにもあまりまともなフル音源が残っていない場合、この聴けなくなった曲たちはどうなってしまうのだろうか。

大人の事情はよくわかっている。とっくに廃盤してるし、インディーズのもあるし、解散してるし、何年も前のやつだしとかいろんな事情がある。でもこれじゃわたしのプレイリストは一生サブスクでは完結しないのである。

ただその一方で簡単にサブスクに乗せてほしいような、消耗するようで載せて欲しくないような複雑な気持ちを抱えつつ、最近サブスクになくて悔しかったそんなとっておきの「せつない冬の名曲」たちがこの世に存在していたことをただ伝えたいためだけに、このnoteを書く。

サブスクでは聴けない、冬の名曲たち

六花の結晶 / C-999

まずはこのC-999なんてバンドの名前すら聞いたことのない人が多いだろう。でも最高に名曲がいっぱいあある。その中でも冬の名曲がこれである。
もはやサブスクはおろか、Youtubeでも探すのが難しい。ニコ動にはかろうじてあるみたいだ。唯一appleで曲が販売されていた。apple musicにもないが、唯一itune storeでは買える。おいおい、一応メジャー流通やぞ!と思ったがだいぶ前の話なのでしょうがない。気になる人は音源をお貸しするのでどうか私に声をかけて欲しい。この曲以外にも名曲がありすぎるC-999なのです。

ニコニコ動画もうまく貼れないけど置いておきます。
https://www.nicovideo.jp/watch/so5307937

コモリウタ / Sound Schedule

このバンドは同30代の人なら知っている人もいるかと思う。関西発大型3ピースバンドとしてデビューし、ピーターパンシンドロームという曲で人気を博した、今でも根強い人気のバンドである。近年はボーカルの大石昌良がようこそ!ジャパリパークなどでオーイシマサヨシ名義でアニソン界で大ブレイクを果たしており、2011年から毎年年に1回だけ再結成しているサウスケにも注目があつまっている。(だって近年チケットが取り辛くなったもの)

そんなバンドのインディーズ時代からの名曲がコモリウタだ。再録バージョンがメジャーデビューしたあとの2枚目のアルバムに収録されている。わたしはこのバンドは秋冬に聞くのがいちばんぐっとくるとおもっている。せつなく、胸をぎゅっとするメロディと歌詞、等身大の人間描写、この雰囲気は唯一無二である。名曲しかないのです。今年出たベストアルバムの曲だけでもいいから、サウスケ全曲入れて欲しい。きっとできるはず。

2019年は東京公演が台風で年明けに延期になってしまったので、ライブを見れてないのですが、年明けには見れるの楽しみです。聴くだけで夜の街を無駄に徘徊したくなる、個人的モラトリアムバンド1位です。

Lost you /OxT

サウスケの流れで紹介すると、こちらはアニソン界隈で大活躍しているOxTというユニット。こちらは前項で紹介したSound Scheduleのボーカルの大石さんのアニソン活動用名義オーイシマサヨシと、アニメけいおん!などの楽曲でも有名なTom-H@ckによる日本のデジタルロックユニットである。

いまこのnoteに羅列している中では、逆にサブスクにのってないほうがおかしいやろ!というアーティストで比較的配信されている曲もあるほうなのだが、私が大好きな!この曲だけ!なぜない!という感じである。

 1stシングルのClattanoiaのカップリングソングなのだが、これが超冬の名曲なのだ。ぜひ聴いてほしい。(ちなみにまったく方向性は違いますがClattanoiaもめちゃかっこいいのでオススメです)

Snow Line / ALvino

少し趣向を変えてご紹介、きっとこのnoteを読んでる人は知らない人が多いであろうALvinoというバンド?です。惜しくも活動停止してしまったが、ボーカルの爽やかさとヴィジュアル系の流れを汲んでいるツインギター構成という謎の3ピースバンドである。LINE MUSICにも実は何枚か音源はある。しかし肝心のこの曲がない。このSnow Lineは冬の名曲。せつなさ満載です。甘い声をどうぞ。

Calling you/ 中島 卓偉(TAKUI)

ハロプログループやモーニング娘。がいるアップフロントに所属し、いまや事務所内のアイドル達にバンバン楽曲提供などを行っているロック兄貴、中島卓偉。まだ彼がTAKUI名義だった頃のこの曲は、特に冬の曲というわけではないが超名曲なので載せておく。このあたりはあとはまだ現役ということもあり、アップフロントのサブスク解禁次第だと思うので、ぜひお願いしたい。

卓偉は何度か生でライブを観たことがあるが、生で聴く歌がうますぎてびっくりする。一度なぜか卓偉が歌うチャゲアスの「太陽と埃の中で」を生で聴いたことがあるのだが、鳥肌が立った。

ちなみにチャゲアスもサブスクないですね(諸事情を感じる)

というわけで、これ以外にもまだまだたくさんあるので、折をみて今後も溺れていく曲たちを救い上げていこうとおもいます。以上です。

「おいしいものを食べている時がいちばん幸せそうな顔をしているね」とよく言われます。一緒においしいもの食べにいきましょう。