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10月12日:消費者物価指数(CPI)速報

こんにちはやす( @YasLovesTech ) です。

【CPI速報】

総合は予想を超えましたが、コアは予想通りでMoMも+0.3%程度なのでひとまず安心という数字ではありますが 帰属家賃が+0.6%(前回+0.3%)となっており大きく反発しているのは非常に気になります。 時間外では金利も株価も小幅な動きになっています。以下詳細続きます

インフレの推移

何度も書きますが、よく目にする前年比(YoY)は年間のインフレ率で直近のインフレ率を正しく示してないので、インフレを見る際は先月比が重要です。メインのCPIレポートでも、まずこれが一番最初にきます。

総合CPI(先月比,MoM)の推移。これを見ると8月の+0.6%からはやや減速ということになてますが、+0.4%自体はそれなりに高い数字です。ここが+0.2%以下になってくれないとFRBのゴールとする+2%のインフレ率になりません



こちらはコアCPI(MoM)になります。こちらも8月からやや反発。2ヶ月連続で+0.3%とやや強めです。こちらも+0.2%以下に早く落ちてほしい数字です。後述しますが、帰属家賃(Shelter)が予想外にも+0.6%と強めでしたので非常に気になります。

こちらが前年比(YoY)のチャート。総合(青)は6月を底に反発、現在+3.7%。コアは継続して下がってます。現在+4.1%。仮にMoMの数字が12ヶ月連続で継続するとしたら以下のような前年比(YoY)なります。

✔︎+0.1% -> +1.2%
✔︎+0.2% -> +2.4%
✔︎+0.3% -> +3.6%
✔︎+0.4% -> +4.9%

現在は+0.3%あたりがここ数ヶ月の数字なので、この傾向が続いてもYoYベースで2%になることはなく、今のペースでは3.6%〜4%ほどに換算されます。なので、YoYチャート的にはここから下がるのが難しくなってくると思います。継続的に、+0.2%以下になることが2%のインフレ達成には必要かと思われます。

項目別(MoM,先月比)

・フード+0.2% : こちらはスーパーなどの生活感に直結しますが、+0.2%なら非常に落ち着いてると思います。春は0%も続いてたので、この傾向が続けばフードは2%を達成するでしょう

・エネルギー+1.5% : 春まで下落傾向だったのが、先月、今月と大きくインフレを引き上げたのはエネルギー関連(Energy)です。特にガソリン価格が上昇してます。しかし、足元の原油価格は大きく下落してますので、来月のエネルギーはおそらくマイナスすらありうる状況だと思います。一時的に反発、下落してるにすぎません

・コモディティ-0.4% : これは意外にマイナスだったという感じです。8月、9月はコモデティ全体上がってたんですけどね。足元は再び下落に転じてるのであまり心配はないですが、これがコアをやや下方に引き下げたという感じになります

・中古車-2.5% : 帰属家賃が高いにも関わらず、コアが+0.3%をキープできたのは中古車の大幅下落のおかげでしょう。-2.5%と大きく下落し、年間で8%も下落してます。今のところは中古車頼みのインフレ減速といえそうです。自動車ローンの金利が高く需要が落ちているのだと思います。

・帰属家賃+0.6%: 一番驚いたのが、帰属家賃(Shelter)+0.6%です。総合CPIの3割、コアの半分のウェイトを占めるので、ここが継続的に+0.2%以下になってくれないとインフレは根絶しません。直近数ヶ月は+0.4%,+0.3%といい感じに冷えてきたのに、いきなり+0.6%です。7月頃に、USの住宅価格が少し反発したというニュースがあったのでそれとリンクしてるかもしれませんが、にしても全体的には住宅価格は落ち着いてきてるのでここで+0.6%というのは少し実態より強すぎる数字なのではないかなぁと疑ってしまいます。たった1回でインフレ反発というものではないですが、来月以降も強いままだと、インフレ退治が遠のきFRBも金利をもう一回上げるとかそういう可能性が出てくるかもしれません。そうなると株価にはマイナスです。

・トランスポーテーション+0.7%: こちらも長らくコアを苦しめてる項目の一つですが、夏の旅行と原油が落ち着いたんですかね、先月の+2.0%から減速してます。飛行機の値段やホテルの値段も冬のシーズンはすでに落ちてきてるので、こちらは今後も継続的なクールダウンが期待できそうです。

生活感

最後にテキサスに住む生活感を書いておきます。

ガソリン:10月に入り明かに大きく下落しています。ここ2ヶ月は1ガロン$3を常に超えており、割と最近まで$3.3ほどでしたが、昨日はついに$2.9と、$3割れを確認できました。他州もおそらく似たような傾向だと思いますので、エネルギー、ガソリン関連は来月は非常に良い数値になると思います。

フード:季節性だと思いますが、夏が終わり、野菜・果物類が明かに値段が上がってきました、、、上がってきたと言っても21年に比べれば大したことはないです。そのほかの肉、牛乳、卵は変化なしです。フードのインフレに関しては23年になってからはかなりおさまっているという印象です

帰属家賃(Shelter) : 全米的には住宅価格は7月にやや反発したものの、昨年の高値とほぼ同程度です。なので、年間を通して見れば、ほぼフラットになるはずですが、足元のShelterはほんと落ちないなぁという感じがしてます。実際の家賃のレポートも見てますが、2023年はここ数年で最も上昇率が低いので、9月が+0.6%とというのは、少し信じられない数字だなという印象です。家賃レポートだと9月はむしろ-0.5%なんですけどね、、、

トランスポーテーション:引き続き航空券はほんっと高いです。飛行機乗るたびにほぼ満席なので、この値段でも需要は続いてるんだろうなという感じがします。ですが11月の航空券などを見ると、値段はだいぶ落ち着いてきてます。やはり夏は高いです。

【所感】



一旦は予想を少し超えた程度なので、今日の相場という意味では大きくショートされるような内容でもないと思います。特に足元の原油とコモデティは再度下落に転じているので、来月以降の総合CPIはまた減速傾向になるので、今回の発表でもって、インフレ強い!とはなりにくいでしょう。短期的には明日以降の銀行決算に徐々に移っていくと思います。

ですが、帰属家賃(Shelter)+0.6%というのは予想外に強い数字です。コアが順調に冷えているなという評価も、強い帰属家賃を見ると、反発してるなと評価を変えざるを得ません。この辺りを反映して、FRBが再度利上げとかにならないといいんですけどね、、、中長期的には非常に懸念が残るCPIとなりました。

住宅ローンも8%に達しましたし、家の値段も再度落ち着いてるはずなので、昨年からの+7.2%ってほんとの数字か?って疑ってしまいます😅実際にFRBはCPIではなくPCEの方を重視しているはずなので、そちらではコアが順調に冷えてくれると良いですね。

引き続き来月もCPIに注目していきたいと思います。ここまで読んでいただいて、役に立ったと思っていただければ、一番上のツィートにいいねとRTしていただけると助かります🙏


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