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yaruzou
2022年10月18日 17:34
あの頃の記憶は酷く不確かだ。風景や光景はそれなりに思い出せるが時間の感覚は全くチグハグである。時間というものが相対的なものであるという事を知った時にはなるほどと納得いった。当時の俺には時間を知る相対的なものが少なかったのだ。1日は昼と夜明けの繰り返しで、一週間はラジオの番組表で、一ヶ月ともなるとそれを知る為のものは無かった。今でも鮮明に思い出せるのは常に暗く埃っぽい部屋とそこに斜光窓の隙