コロナ禍でも強かった人たちシリーズ#1
コロナ禍、大変でしたね。……いえ、まだまだ大変ですよね。
「いったいこの先どうなってしまうんだろう?」と思いながら頑張った出来事を振り返ってみます。
教育業界にとってまず大きな衝撃だったのは、3月初めの全国一斉休校。まさかの出来事でした。学校が休みになってしまった。塾や予備校はどうなる?習い事は??と、子どもたちを取り巻く学習環境は大きく揺れました。
やる気スイッチグループでは、まだ受験に臨んでいる生徒も大ぜい通っていました。どんなに学習業界が動揺しても、「受験生向けのサポートは変わらず継続する」という方針を固めました。
それでは受験生以外の生徒の学習はどうすればいい?ということになりました。
公立学校の学習支援やカリキュラムの改善を担当する社員のKさんが「せめて映像授業を提供できないだろうか?」と提案。関係者に交渉をし、社長の全面的なサポートもあって、「子どもの学びを止めないプロジェクト」が立ち上がりました。小学生から高校生まで、やる気スイッチグループの会員には、全学年全教科の映像授業を8月末まで無償提供することに。
そうして集まったのは、カリキュラムを組み立てる教務研修チーム、商品開発チーム、やる気スイッチプレミアムクラブのチーム、動画制作チームなどなど。動画授業の撮りおろしをするのに、本社オフィスにある撮影スタジオはさっそく朝から晩までフル回転。
普段は教室長や講師の研修の企画・運営を行う研修室のスタッフの多くはスクールIEやチャイルド・アイズの講師経験者。カメラの向こうで講師として映像授業の収録に臨みました。「とにかく、今できる最善のことをやろう」。
WinBeやKids Duoのネイティブ講師たちは子ども向け英語のレッスンを続々と撮影、スクールブランドどうしのコラボレッスンの形で、知育のチャイルド・アイズと英会話教室のWinBeが日本語と英語の”手遊びうた”シリーズを共同制作したり……。今まで思いつかなかったレッスンが数多く生まれました。
まずは4月13日から"予備校品質の映像授業"を中高生向けに提供開始。続いて、小学生向けの映像授業、未就学児から小学生向けの英語・運動・知育などの動画コンテンツも続々と加わっていきました。
もともと提供していたものも含めて、まずは1万以上の授業が揃いました。無償サービスを始めるやいなや、最初の1週間ほどで総ログイン数はのべ7万回、開始から1か月半で利用回数はのべ 13 万超に。初めての試みにもかかわらず、予想を超える反響でした。
保護者の方からも「この動画授業のおかげで学校の宿題をスムーズにこなすことができた」「早く次の単元が見たい」「学校から宿題も出ていなかったので、これが無かったら何もすることが無かった」といった声が寄せられ、学びのサポートとして少しは役に立てたでしょうか。
コロナ禍で混乱する中、冷静にこの企画を立案したKさんには6月に社長賞が贈られた。この社長賞は、これがきっかけで創られました。
表彰式でのKさんのコメントは、「私としては『子どもの学びを止めないプロジェクト』のきっかけの一つになれたことは大変うれしく思っているのですが、石切職人に例えてみると、私の切っていた石はすごく小さなものだったと思います。それを本当に多くの人の力によって、立派な大聖堂になったのだと感じています。このような状況の中でこどもたちに学びの機会を提供し、そして、学びを止めなかった。そのことが何よりも誇らしいと感じています」。心に沁みました。
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