ぼくたち

 橋脚のコンクリートは冷たく色褪せていく
街路樹も過ぎ行く日と共にグラデーションを繰り返す
 この街を歩けば冷たい風と共に車が僕を無情に追い抜いていく
 街の景色として溶け込んだあの店は今はもう
テナント募集の広告が貼って僕の心のどこかに穴を開ける

この街は僕たちともに栄枯盛衰した






 

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