恋愛離脱アラサーがキュンを探す⑤
①からどうぞ
19~21歳は迷走しまくった暗黒期だ。
ワンナイト的な事も数えきれない程して居たしなんとなく半年ほど風俗もやっていた。
本当に好きな人とセックスするという事が出来ないまま無駄に経験を積みすぎた。
暗黒期は終わろうとして終わったわけでもなく気づいたら終わってた。
【7人目】絶対に届かない人
暗黒期後、22歳久しぶりに恋をする。
出会いは3年程やっていたゲームのオフ会だった。
ゲーム内では普通に会話程度はしていたがオフ会で更に喋るようになり段々とその人を知る内に好きになった。
脳内がお花畑状態になったのは17歳以来だった。
以前には絶対ない程、慎重にこの恋を育んでいたと思う。
しかしなんでだろう。
まったく縮まっている気がしない。
会うのもいつも誰かを交えた複数人で何故か「2人で会いたい」と言えない。拒否られるのが怖すぎて言えない。
相手からの好意があるように感じる瞬間は何度もあった。
でも何故かいつも見えない壁があるような。
ほぼ毎日ゲームか電話かで会話しているのに近づけない。
そしてこの壁を乗り越えるため告白を決行する。
振られる気しかしていなかったから直接会ってじゃなく電話で。
案の定振られた。
「ごめんね」って一言。
でも諦めない。また仕切りなおす。
定期的な少数のオフ会では顔も合わせていたし、電話は少し減ったがゲーム内では態度もそんなに変わらなかった。
そして初めてオフ会にその人が参加しなかった日に知ってしまう。
「〇〇は今日のオフ会8年付き合ってる彼女とデートに被ったからしい~」
帰宅してから目が腫れすぎて翌日仕事にいけない程泣いた。
なんで彼女いるか聞かなかったんだろう。
誰かの彼氏様だったのか。
「ごめんね」じゃなくて「彼女いる」って言えよ!!!
8年の長さを考えた。
私は初恋の人が4年好きだった。その倍か。めっちゃ好きじゃん。
その日を機に3年やっていた愛着のあるゲームをやめた。
最後に電話した時、彼は言っていた。
「好きっていつも伝わってきて嬉しかったし癒されてた。彼女がいるって言いたくなかった。ごめんね」
その後ずっとスンスンと泣き続ける日々が続いたけどすぐに引いてよかったと今は思う。ずるい男だったけど、とても好きだった。
あぁ今日もキュンがない
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