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永遠に継ぐ、京都刀剣源氏兄弟の夏2022

────「兄者にはもう、時間がない。」


前置き:これまでの京都刀剣と私


2015年12月の発表以来、刀剣男士の源氏兄弟にハマって、その依り代のひとつである、北野天満宮の鬼切丸(別名髭切)と、大覚寺の薄緑(別名薄緑)という実物の刀剣にこれまで何度も会ってきました。

もう10回以上は見てるわこれは。

(ほんで、実はこれを書いている4日後にまた行くわ・・・!)

これまで両社寺に参拝する度にいただいてきた御朱印の数々が、私の7年間の歴史を物語っています。

マイ御朱印帳

ほんとたまたまなんす。こんなに行けたのは。

就職して京都の拠点配属になったからという理由で、人生初めての一人暮らしが京都で、たまたま、就活の終わりと共にハマった刀剣乱舞で、推しが源氏兄弟になったというだけの、この縁。

このタイミングに、ラッキーだったな、京都に住めて!!

北野の兄者にも嵯峨野の膝丸にも、こんな何回も会いに行ける距離で良かったなホント。ただただラッキーである。

今思えば
よく知らない京都で、社会人生活の初めの一歩、休日に北野さんや大覚寺さんに行くことがリフレッシュとなり、人生の転換期、心の支えやったんやなあと、今なら思える。

ありがてえ・・・。
もはや、この源氏クラスタの熱量は「信仰なのです」と、北野文化研究所の方も仰っておりましたな。そうだわ、信仰だわ。

そう。今回の京の夏の旅2022のレポかと思いきや、ほぼわしの推しへの信仰のハナシですね。時系列はぐちゃいです。

あと、藤森神社も行ってきたのでそのことも出てきます。

基礎知識

源氏兄弟刀について、さらっと。
既に知っとるわい!という人は目次で読み飛ばしをお願いします。

以前の源氏兄弟クソデカ感情まとめから抜粋します↓

そもそも源氏兄弟というのは複数の依り代(モノ)がありまする。
どの源氏兄弟も、源氏兄弟なのですが、名前もたくさんある。

解釈、色々あると思いますが、SNS複垢持ちの兄弟なんだなあ、と思っとけばいいかもしれません。色んな呼び名があって、それぞれのコミュニティでそれなりの存在感を持つ。

髭切の名前

源氏クソデカ感情noteから抜粋

私がこれまで何度も会ってきて、今回の展示でも会いに行ったのは、左上のいわゆる「鬼切丸 別名 髭切」でごさいますな。

ハナシによると、北野さん的には「鬼切丸」の方の名を推してきていたみたいです。(強そうやもんな・・・) 確かに展示の度にちょっとずつ広告や目録の表記が変わってたような気もする。

これは2018年当時の続刀剣乱舞花丸コラボの時です。この時にはもう既に「別名髭切」でロゴとか作られておりました。↓

2018年の北野天満宮×アニメ続刀剣乱舞花丸コラボ

膝丸の名前

源氏クソデカ感情noteから抜粋

大覚寺さん伝来なのは左上のいわゆる「薄緑」でございますな。大覚寺さんの方も、膝丸というより「薄緑」の方の名を推してきていたみたいなのですが、昨今の審神者達があまりにもHIZA!HIZA!言うせいで「別名膝丸」を書くようになってくださった・・・のだろうか。ありがてえ。

↑の黄色帯でも書いてますが、わしの認識では膝丸も兄者も、モノとしての来歴は怪しいと思っていますのです。

が!

源氏兄弟クソデカ感情信者ワイ的には、モノだけじゃねえ、クロニクルなんだよ。プロセスなんだ。この二振りが背負ってきた物語と物語が、人と人のつながりが、営みこそが、出会うのだ。

何度でも出会いと別れを繰り返してきた二振りの刀剣の、長い長い道の歴史なのだ、そしてまだその道は続いている、と思ってますのよ。

そういうスタンスで、語ります。

刀剣同時展示企画について

今回第三弾として行った北野天満宮と大覚寺の同時企画については、2019年に北野天満宮の鬼切丸見学ツアーの時点で既に聞かせてもらって知りました。

そん時は~~~~それはそれは、もう大層楽しみにしたんす。

なぜかというと

「何回か同時展示をして、最終目標としては、京のかたな展以来の鬼切丸・薄緑の同ケース内展示を考えています」

とのことでしたので・・・!

わしはその話聞いた瞬間ももう大興奮しましてェ~、クソオタクムーブで早口になりましたね。♪└|∵|┐♪└|∵|┘♪┌|∵|┘♪ズンズン

ツアーご案内いただいた宮司さんにも直接言うてしもうたァ!し、その展示のアンケートにも、限界オタクの何言ってんだか主旨がよくわかんねえ長文回答を投稿してしまったわけですね。ンンン~!拙僧、節操がないですぞ!!

どこからその熱量が沸いてくんねん、というと、原初はこれです。↓

同ケース展示への想い

2018年に開催された大規模刀剣展示「京のかたな展」@京都国立博物館
でござりまする。

京のかたな展の図録

源氏クラスタ的には当時超目玉企画だった、この展示の中でも期間限定の「北野天満宮と大覚寺の源氏兄弟刀を同一ケース内に並べますよ」というお知らせを、ツイッターで流れて来て知った日は、ガチ泣きしましたもんね;;;;ひとりで;;;;;;

この時の「まだ観てねえのにwww;;;;;お知らせだけで泣いたわwwww;;;;;;」という事実はわしのあまりの限界オタクっぷりの権化で今も思い出しては自分にわろてます。限界すぎるだろ・・・。

末兼先生、ありがとう。わしはこの展示以降、末兼先生を崇拝することとなり、数年後、東京の講演も聞きに行くことになる。(もはや信仰)

この時に初めて刀剣展示の講座を聞きに行って以降、様々な刀剣に関する各講座・講演に興味をもち参加するようになりましたね。源氏が中心ですが。

刀剣関連の雑誌、特に刀剣画報、ムックとか、名刀刀装具辞典など、買って読むようになる。

と に か く、今年の展示はその企画の第三弾。
最 終 章 でござりました。グランドフィナーレやんけ。

左から、第一弾、第二弾、第三弾の小冊子

第一弾、第二弾と同時展示を経て、ついに、京都の源氏兄弟(刀剣)が、京のかたな展以来、同一ケースで”再会”する!!!
ということだったのです、本来は。

ええ”本来は”です。

オーノー。
それは、つはものどものゆめに消えてしまいました。
例の疫病のせいですね。ああ、残念だ。あああ・・・

だったのですが

北野さんと大覚寺さんは、せめてものこの両社寺のご縁の企画、別の形で最終章を盛り上げましょう、ということで

「お互いの押形おしがたをお互いに複製して並べて飾り合う」

という企画をやってくれたのです!!!!!!ブラボー!!!!;;;;;

今回第三弾(左)大覚寺から贈られた薄緑の押形複製 (右)北野天満宮の鬼切丸の押形複製

こ、これ、これは・・・この企画がなければ・・・神社と寺がお互いに持ってる刀の押形複製品を交換し合うなんてことは・・・しなかったでしょうな・・・。ああ、新たなる両社寺のご縁が、押形という”モノ”の形で残りました・・・。歴史の道はまだ続いてる、ですね。すげーわ。

これはもしかすっと、何十年、何百年後かに

「鬼切丸 押形 複製 年代:令和頃」
「当時両社寺の同時展示の企画を記念して、北野天満宮から贈られたものである」

とか説明分が書かれて大覚寺で展示されたりするんやろうか???????ロマンだわ・・・。

特別展記念講座

今回、記念講座が、中之島朝日カルチャーセンターで行われる、とまたしてもツイッターで知ったので、申し込んで行ってきました。

北野文化研究所の松原先生が解説してくれました。

わしはもう件の同ケース展示以降、限界オタクの「推しは推せる時に推す!!!今、大阪に住んでるんやったら、いくしかねーだろ!!!中之島だぞ!!!!?」となって行きました。ええ。行動力の化身。

北野さんと大覚寺さん両社寺のご縁の歴史から、主に刀狩りのハナシを聞かしてもらいましたね。企画サイドの苦労話や、裏話などもあり、質疑応答の時間は色んな角度から参加者の皆さんも質問して源氏兄弟のハナシ超盛り上がって、超楽しかったです。時間みじけー!!!

講座の詳しい内容はテメーのノートに大学生の時よりも真剣にメモをしたためさせていただきましたが、一つだけ心がざわついたことがありました。

今回のこの第一弾から第三弾までの両社寺の企画を、いつもの刀剣の展示と違うなと感じたことが、一つだけあるんす。

このnoteのサビ、と言ってもいい。サビ、さび、・・・。

冒頭に書きました「兄者にはもう、時間がない。」ということの意味についてですな。

鬼切丸のこと

北野天満宮所蔵の重要文化財、鬼切丸別名髭切は、もう研げない、らしいんですね。

めっちゃ薄いです。特に、他の刀剣を見てから、鬼切丸を斜め横から見ると、よくわかります。

鬼切丸には複数のサビが見られます。単眼鏡とかなくても、肉眼でもわかるレベルでござる。なので、相当、でかいのだと思います。本来であれば、研ぐのでしょう。

錆の箇所については、兄者のデリケートな部分のことなので、専門家でもないわしはこれ以上何も言えないが、とにかく、己の目では見ました。

ほら、ミュ膝丸くんも言うてたやん。兄者、俺は、見えるものしかわからない。てな。BE IN SIGHTなんよ。己の目で見届けるんだぜ・・・!

「もう研げない」というハナシは、松原先生も、末兼先生も仰っている。多分もう本当は、こんなに何回も、人の目に触れるところに、出て来れるような刀じゃないんだと思います。

う~ん、我慢してたけど泣けてきましたよ。

今泣きながら書いてます。オオ;;

講座でこのことを聞いて、わしの脳内には鬼切丸との思い出が走馬灯のように駆け巡っていきました。

帰りの運転する車の中で、阪神高速のあの車線変更バトルをしながら、脳内はこれまでの鬼切丸でいっぱいでしたよ。(あぶねえ)

ここからは、BGM「やさしさで溢れるように/JUJU」でお送りください。

走馬灯ギャラリー

色々な思い出が脳裏を駆け巡っていきました。

花丸コラボ展示の鬼切丸(2018)
京のかたな展(2018)

”花の名前も空の広さも 貴方が教えてくれたことで”
のところで、この、推しが生け花に二回もなったことがあるんよということを紹介します。池坊さんとのコラボです。

KYOTO NIPPON FESTIVAL @北野天満宮宝物殿(2018)
KYOTO NIPPON FESTIVAL 池坊全国華道展@高島屋(2018)

生け花展を観に行くことなんて、なかったろうな、鬼切丸が居なければ。

推しのコラボフードがあの吉兆だったとかもヤバいです。
豪華すぎるだろ・・・!!!初めての吉兆が鬼切丸イメージ甘味だったよ。

KYOTO NIPPON FESTIVAL 吉兆コラボ@北野天満宮(2018)

吉兆の味も、知らなかっただろう。鬼切丸が居なければ。

そしてやはり、本体ですわ。いつも、兄者は反りがかっけえんだよ。
姿すがたというやつですね。平安太刀の勇壮な反り。

第一弾(2021.4)
第二弾(2021.8)

兄者、かっけえよ・・・。

両社寺の縁と刀

北野の兄者が膝丸君と並ぶことは、もう無いのだと思います。

でもこの企画を、両社寺が我々の為にずっと準備してきてくださったこととか、この刀をずっと守ってきた、何十年何百年も前の人々から続いてきた信仰とかが、今にも繋がってるし、これからも繋がっていくんやと思います。

まさに縁。

一時は、神仏分離で離れたこともある。でも、さかのぼれば、歴史考証の中で、矛盾が生じる。もともと、両社寺の縁は斬っても切り離せなくて、すなわち、人々の交流の縁は続いていて、その縁もまた、鬼切丸(髭切)と薄緑(膝丸)というモノが背負った物語であろう、と。

やから、こんな企画があったんよ、っていうことを、残したいと思います。

今回の企画だけやなくて、今までの鬼切丸が色んなとこに出張してくれたことも、残しときたいと思います。

勿論、いちしがないオタクが残さなくても、両社寺とも、しっかり残してくれるとは思うてますが。

すばらしい企画があったのだ、これは残しておきたいと思った、ていう、その自分の感情を、わしの場合はアルバムに収めるという方法で、モノとして残しとこ、思いました。

第三弾のグッズ

今回の第三弾のグッズで初めて、二振りが一緒に印刷されたグッズとかが一気に増えたんすわ。これまでのは、単体だったんで。
これまでのと並べてみたらよくわかる。

今回はとにかく「一緒に並んでる」ってのが、随所に現れていて、源氏オタクは泣くほど喜んだってわけです。


これまでのグッズ

そして、その感情を元に、どんどん絵にせなあかんなとも思います。
わしは絵描きなので。感情は、絵として出力されます。

これからも、推しを推せるだけ推す。
絵はずっと描く。

源氏兄弟のクソデカ感情はこれからもデカくなっていくことでしょう。

ラッピングタクシー

第二弾の時から始まったコラボラッピングタクシーの企画。

存在は知っていたものの、疫病のあれこれもあって、マイカーでの移動中心となっていたわしは前回に引き続き、今回もマイカーを使っておりました。

奇跡のエンカウント

ワンチャン、このコラボタクシーとすれ違わんかしら・・・と思って、第二弾の時同様、特に道端でも、すれ違わんかった!!!;;;;
オーノー!!!!やっぱり!!!!!!偶然見つけるということは、できないのだろうか!!!!!!キビシー!!!

と思いながら、北野天満宮にいつもの如く車を停めて、さあ、ひとまず、太閤殿下が茶会を開いた時に使ったという井戸の方を通って参拝じゃ・・・と歩いていたところ

ラッピングジャンボタクシー

居た!!!!!!!!!

薄緑ラッピングタクシー

ヤサカタクシー!!!!!ありがとうヤサカタクシー!!!!!!!ブラボー!!!!!!!たまに仕事で遅刻しそうになった時と、出張の時にお世話になっております!!!!!!

そしてわしは0.2秒後に痛恨のミスに気づく。
「もち忘れた・・・」と。

オーノー、なんてこった。なあにやってるんだ!!
第一弾、第二弾では持って来ていたのに!!なぜ今回もち忘れた!!!

・・・いや、まてよ。

自分の車を思い出すわし。

車内

おるwwwwwwいつもおるんやったわwwwwwwwwwww
毎日もち源氏たちと出社していたのだわwwwww

駐車場に停めた車に急ぎ戻るわし。

そういえば今は、こもち源氏を載せていたァ!!
天才か。
いえ、ただの忘れ物がおおい限界社畜オタクなだけです。

ミニタクシー

ヤサカタクシーの運転手さんには大いなる感謝の意を。

そして、このラッピング企画を考案し、実現してくださった関係者様、本当にありがとうございます。

「夢だったんですぅ!」と限界オタクムーブをかましながら、ご用意してくださったミニ畳の上にうちのこもち源氏を載せさせていただくのであった。

ちっこいコラボタクシー!!!かわいいね!!!!!

自分もあの・・・夜な夜なプラモデルとか仮面ライダーの装動フィギュアを組んだりするのですが・・・
この、ミニコラボタクシーのディテールの丁寧さ。みて。

印刷の解像度がすごないか。つぶれてないです。しっかりと嵯峨野の薄緑の刀の反りがミニコラボタクシーの車体にも印刷されております。

そして、貼り方。しわにならぬように細かい凹凸のあるミニカーに貼るのは大変。やべー。

丁寧な仕事だ・・・仕事が丁寧だ・・・・・・・丁寧、ていね、丁寧に~・・・何だこれは!!!

べらぼうなコラボタクシーである。岡本太郎もきっとそう言っていた。

顔出しパネル

そしてなんと「こもち様用」の顔出しパネルまでご用意されています↓

こもち様用パネルの裏

観光っぽい!!!!!今とても観光っぽいことをしている!!!!!!!

ツレが顔出しパネルから顔を出しているさまを「撮るよ~!」なんて言いながら写真を撮っている!!!!!

大覚寺大沢池の夜景顔出しパネルに顔を出すこもち兄者

「すごい!!自立するんですね!!!もちが顔を出すことによって!!!
専用のギミック!!!計算された顔出し穴位置!!!全てが完璧!!!!!」

オタクはうるさいのである。(すんません)

風にあおられた兄者

ありゃ。

大サービスタクシー内部

そしてなんと「こう撮れば良いですよ」というアドバイスまでくださるドライバーさん。すごい、とても観光している。わしは今とても観光客である。

観 光 を 楽 し ん で い る !!!!!

こもちひざ「これはすごいこらぼらっぴんぐたくしーだな。ぞうけいがこまかい。そうおもわぬか、あにぢゃ」

こもちひげ「たべていい?」

こもちひざ「たべてはならん」

こもちひげ「おでけけ、たのしいね」

こもちひざ「たのしいなあ、あにぢゃ」


これは、主にとっても素敵な思い出となりました。こもちたちよ。

北野天満宮

のっけからタクシーにエンカウントできたことで既にテンションは爆上がり & 先に述べた通り記念講座でクソデカ感情がMAXに上がっている状態で来た北野天満宮です。

北野天満宮ももう10回目くらいだろという感じなのに、今回の参拝はまたいつもとは違うテンションの高さです。

入口

そのテンションの高さのままにいつもの階段を登ろうとしたところで
「笹じゃん!!!」と発見する。

イベントの笹っぽかったです↓

そして今知ったのですが、この「京の七夕」のHPの中でも関連イベントとして、今回の北野天満宮×大覚寺の同時展示企画が紹介されていますね↓

いや・・・・・・・・・・・・・
ほんと「七夕」っすもんね・・・・・・・・・・・・・!

兄者と俺は何度も別れるが、何度も出会うのだ。

ああ~~~「七夕」っすわ。

あと、私は丁度この頃、原作ゲーム刀剣乱舞-ONLINE-にて新刀剣男士の「笹貫」という刀にハマり始めていたところでしたので、より一層”笹”に対して敏感になっていた、ということもあります。

笹への過剰反応。
オタク、超写真を撮る、の巻。

宝物殿

本殿にお参りしたあと、御朱印をいただきましたが、その写真は撮れてません。すんません。

宝物殿直行とかいう愚行はしていません。
毎回しっかり天神さんに「すんません、今日も己の欲望に忠実に兄者に会いに来てしまいました。兄者は私にとってアイドルなので。週末アイドル、会いに行けるアイドル、なので・・・」と心の中で言い訳をしつつ、手を合わせています。

宝物殿のノボリも良かったです。
左に鬼切丸の姿。右に同時展示のタイトル。

北野天満宮宝物殿

良き・・・「永遠に継ぐ 源氏の重宝」ってタイトル・・・・・・
の隣に不穏な某大河ドラマのポスターも置いてあるわ・・・・・・
※源氏の親戚同士で殺し合うドラマ

鎌倉殿の13人絶賛放送中!

そしていざ、中へ入って、兄者グッズめちゃくちゃラインナップ増えとるのを横目で見てからの、白鞘よ・・・おお・・・・・

今回の展示の目玉はやぱーり、GHQによる終戦後のいわゆる「刀狩り」に関する刀剣証明書や美術刀剣許可証でござりまする。

白鞘に朱書きで書かれておりました。
National Treasure □□□ by the Minister of Education(文部大臣指定国宝)
朱書きは国宝の証であります。

この戦後のGHQ刀狩り時に京都刀剣たちを何とか守る為に奔走し尽力なされた方々のことを、さよのすけさんが同人誌(っていうかもうほぼ学術論文)にまとめてくださっております↓

目頭あつくなる本です。
年末にドラマ化してほしい感じの、人々の記録、です。

大覚寺

入口

もうかれこれ大覚寺も何回目なんだよ、というくらい来たのですが、デジカメを買ってからは初めて来たので、渾身の写真たちを載せときます。

薄緑もかっけえんすよォ!!!

兄者と並ぶにふさわしい俺!という威厳みたいなものが、膝丸の反りに現れている気がしているんですよ。いつも。

やはりこの屋根の緑が好きすぎるんす。緑。膝丸くんのせいで社会人になってからの部屋のものや服が大体緑になってもうてます。

右近左近

右近 橘
左近 梅

夏なので、こちらも緑があおあお。季節変われば、また花の色、葉の色、変わりますが。

普通に庭綺麗じゃないすか。これもね、庭師さんが丁寧に仕事をなされている。丁寧。

特に、大覚寺は数年前の大型台風の際に、障子は破れるわ、梁はぐっちゃぐちゃだわの大惨事になったことがあって

その際も、ぐっちゃぐちゃの片鱗を見てたもんですから、そこからの、ここまでの復旧、手入れ。

丁寧な仕事をいつもなされている。

大沢池

大沢池は、毎回この角度から撮ります。松もいつも切りそろえられて、いつ撮っても良い風景写真になる。丁寧。

霊宝館

刀の写真はNGなので、己の眼でしっかりと見る。👀
BE IN SIGHTの精神ですぞ!!!✊

北野天満宮の鬼切丸の展示室は花江夏樹のボイスが流れて居たり、他の刀や装飾品、甲冑もずらっと並んでいて開放的でギラギラしていますが、大覚寺の薄緑の展示室の雰囲気は真逆で、めちゃくちゃ曼荼羅と仏像たちに囲まれた厳かな空間でございます。

仏様の視線も感じる気がするぞ・・・!
北野さんとはまた違う霊宝館の空気感と共に、押形おしがたの兄者と並ぶ膝丸くんをぜひ見てくださいよ。

嵯峨野の薄緑くんさんも、これまで何度も見てきましたが、ライティングや、置き方も毎回違いますからね、印象が変わりますしね。

あとやっぱ、薄緑は、鬼切丸より肉はあるな、と感じます。
が、反りは鬼切丸の方がいきっとる感じあるわ・・・

押形が並べられたことで、縦の反り具合が見比べられるのもまた新たなる鑑賞方法となって良きです。

似ているようで、似てなくて、がよくわかりますよ。

ザ・源氏兄弟祭壇

オタクなので、なんやかんやで毎回祭壇を見てしまうのですが。

どんどんどんどん・・・・・・・オタク達の奉納品が増えていく・・・・・・・・・・これが、信仰のカタチ・・・・・・・・!!

源氏兄弟が見つめ合う(素晴らしい)ヌードルストッパーは、うちにもありますが、こちらは畳に鎮座しており、格式が高く見える・・・。

ヤサカタクシーさんの畳もそう。わしも今度買いに行こう。畳。
三國畳店さんどす。

アッ!

こんなところにもコラボタクシー

サントリー美術館の膝丸と活撃の源氏が納められている。

これもうちにありますが、オランジュルージュ源氏フィギュアと、例の伝説の大覚寺屏風ですね。歴史を感じる・・・もう3年ほど前か・・・。

多分、納めるモノの形態が違うだけで、従来寺社仏閣に自分の家のものを奉納してきた民草と、気持ち的には変わらないと思います。この奉納も。

大沢池くらいある寛大でしずやかなお心で、この信仰の形を大覚寺さんが解釈して下さっているのだろう。ありがてえ。

藤森神社

2年前に急に(?)鶴丸推しに目覚めてから、この度はじめて推し鶴丸国永と自覚した状態で藤森神社にも行ってきましたよ。

藤棚を作る計画があるとのことです。
有志の会が出来てました。なんて雅なんだ・・・!

一期一振りの写し

今回藤森神社を参拝したのは、鶴丸推しになった記念以外にもありました。

藤森神社では鶴丸国永にゆかりあるという訳で、2018年に鶴丸の写しを安藤刀匠から奉納されておったのですが

つい先日、一期一振の写しの方も顕現しまして、わしが参拝した時に生まれたての一期の写しが見られるタイミングだったということですわ。ワアオ!

生まれたての一期の写しは鶴丸の写しと並べられておりました。

吉光らしい、身幅の広さで存在感バリバリ!かつ、気品も兼ね備えた小板目こいため肌の地鉄じがねという、本でみたあの一期一振本歌がまさしくそこに”写し出されておる”と感じたんすわ。

横の鶴丸写しと見比べるとよくわかる。生まれたてではあるが、どーんと存在感がある。ド派手は豊臣好みで仕方なしといった言い分な刀剣男士の一期ですが、いやいやいや、刀身の存在感めっちゃあるからネッ!という。

宝物殿

藤森神社ももう5回目くらいなんですけど、なぜか今まで宝物殿に入ったことなかったんすよね、無料で開放してくださってるというのに!?!?!?

なぜ!?!?!お前の目は節穴か????? となりました。

そして入ってすぐに目の当たりにしましたよ。

ザ・鶴丸国永祭壇 のおびただしい奉納品を。

はへえ、こんなグッズもあったんか。
わしは鶴丸を推し始めてまだ日が浅いので、藤森神社の奉納品でこれまでのグッズの来歴を知る、という。

珍銃
中の展示物は基本撮影NGです。

無料開放ってだけでもう既に出血大サービスだろ!!と思いながら、めちゃくちゃたくさん飾られててすごい。

世界の馬が集結しているのですごい。圧巻。

ほんで、それらの展示の中で、一個だけこれは、鶴丸っぽいわとか思ったやつがある。

八 連 発 火 縄 銃

説明:珍銃

ここでわしはかなり吹き出すのであった。なんやねん。ちんじゅうて。

江戸時代鎖国以降、平和が続き、トンチキな銃が様々作られた。
実用性のほどは定かではない。 ということです。

八連発火縄銃の形状は脳裏に焼き付けてきたから、今度「鶴丸が八連発火縄銃で無双しようとしている画像」を描こうと思いました。

私は絵描きなので、感情を絵にします。(珍銃への感情)

最後に:思う事

さて、今回北野天満宮・大覚寺・藤森神社という推し刀達にゆかりある寺社仏閣を参拝、刀を見学し、推し刀達の概念グッズを大量に買ってしまったわけだが(そしてオタクムーブもかました)

どの寺社仏閣も、寛大なお心で我々オタクに開けてくれている。刀を見せてくれる。んやけど、鬼切丸の錆の件は、結構来ている。ショックが大きい。

ですが、一期一振の写しが丁度生まれたこのタイミングが、自分がこのことを考える良いきっかけになったんすわ。

儚いよね。やっぱ。モノって、永遠じゃないから。

”永遠に継ぐ”って、無理・・・じゃない?

そんな簡単に”永遠”って言葉、使っちゃっていいの?

いいんだよ。

できるからな。

なんてったって、あの北野天満宮と大覚寺が言ってるんやからな!?!こんな、力強いことある!?!!?!?北野の地のパワーすげえんやからね!?!?!鬼門の邪気を封じてきたんよ!?!?!?

なんか永遠、いけそうな気がしてくるやんか。

あれ見たやん、GHQの刀狩り免れた証拠、モノ、みたやろ。

源氏兄弟は永遠に兄弟やからね。

わしもわしの命がある限り、源氏兄弟描いていくわな。

やっぱり、兄者の隣には、膝丸が居て欲しいんだなぁ。