闘いの日々に夢見たようなハッピーエンドを――『ディーパンの闘い』
【週報】2017.12.04-11
よう。下品ラビットだ。
年の瀬も押し迫ってきて、いよいよみんな大変そうだな。あんたはどうだい。毎日大変かい。
そうかい。そうだよな。生きていくのは大変だよな。お疲れ様。
おれはインテリの読書家だから、年の瀬というと井原西鶴の『世間胸算用』を思い出す。江戸時代の生活を、大晦日の一日に題材をとって、経済的な側面から描いたオムニバス小説さ。
全二十章の短編は、どれもひとかたならない苦しみとつらさのドラマがあり、しかし、どこかさっぱりとしておお