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#5「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」

アメリカでの白人警官による黒人男性の拘束死をきっかけに、全米で抗議デモや暴動が起きていますね。詳しくニュースを見ているわけではないですが、黒人への差別的な行いというのは、未だに残っているのでしょうか。

このニュースを見たり、あと最近読んだ小説で、ユダヤ人への迫害の歴史などが書かれているのを見たりして、なんとなくそういう問題に関心を寄せていたところで、この本に出会いました。

要約をすると、イギリスで暮らす日本人の著者と、中学校生活を送る息子との間で生まれる社会問題に関するディスカッション。小説ぽい書き方なので、ディスカッションというと伝わりにくいかもしれないが、親子•家族での対話を通して様々なことを整理しているように感じました。

面白いし、考えさせられる本でした。ぼくが中学生の頃も、同じようにいじめとか無視みたいなことはあったが、この本の主人公(息子)のように自分の考えを口にしたり、親と話すことなんてなかったなー。舞台がイギリスだから、日本以上に移民や階級社会に触れる機会があるのかもしれないが、中学生とは思えない聡明さを発揮していることに驚きました。

よくアメリカの映画やドラマで、学校の授業の様子が描かれるが、日本は教科書に書いてあることを覚えるのがメインであるのに対して、アメリカは問題に対して自分たちの意見をディスカッションすることが多い。あくまでも映画やドラマかもしれないが、授業形式の違いが問題に対する意識の違いになるのかもしれない。

子供ができたら、この本を読ませたいし、対話を通して様々なことを考えていきたいと思った。(ちょっと全体的にまとまってない。。。)

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