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とある会社の不祥事について


最近の報道をみて、テレビを見て思うこと。

自分の身に置き換えて考えてみる。

私がとある会社の営業や広報にいる
その会社の社長は社員に手を出しているらしいとの噂があり
先輩社員に聞いてみると、まぁ昔からそんな噂はあるよね…という反応。
まじか、それやばくない?と思いつつ、まぁでもせっかく入った会社だし、大手だし。先輩や直属の上司には恵まれてるし。社長は雲の上の人だから、まさか自分が当事者になることはないだろうとたかを括り
きっとそのまま仕事を続けるかもしれない。

ある日その噂がメディアで報道され、世論は一斉攻撃。会社の先行きは一気に不安定に。でもいま転職をするのが正しい判断なのかも迷う。目の前の抱えている仕事もある。

その逆風の中でも自分は営業として他の会社に赴かなければならない。もちろん現場は気まずい空気。セクハラ社長の会社というレッテルが貼られ、そんな会社はなくすべきだと言われながら。でも自分はその会社の広報で営業だからと笑顔で愛想よく。

自分で想像してぞっとする。
どれだけのストレスか。
悪いのはだれ?そういう風土?
不穏な噂に反応して会社を辞めなかった自分?

大きな会社の一社員が、信頼関係を築いて、お世話になった先輩社員に対して、
この会社泥舟なんで私一抜けます
って言える?転職先探してサクサク転職できる?

会社に属していても、当事者意識とはそんなもんだと思う。倫理的に、社会的に自分が何かを犯したわけではないけれど。その看板を背負って営業に行くのはめちゃくちゃキツイと思う。
どの面下げて営業きてんの?って取引先に言われるかもしれない。もうおたくの会社終わったんじゃない?って直接言われるかもしれない。
気遣って腫れ物に触るような扱いかもしれない。割と親しくしてくれていた取引先の人が急によそよそしくなったりするかもしれない。表面的にはいつもと変わらなくても疑心暗鬼がとまらない。どれをとっても地獄。
それまで自分なりにその仕事が好きで頑張ってたとしたら尚更地獄。怖くて営業先に行きたくない。仕事だとしても行きたくない。

不必要な想像かもしれない、実態がどんなものか知るよしもない。
犯罪者は裁かれるべき、もしそれが許される会社の風土だったとしたら抜本的改革が必要。
その先生き残れるかは会社次第。
それはそう。正論。

ただ自分がその会社の一社員だったら。
きっといまとんでもないストレスを抱えながら、放り出すわけにもいかない営業の仕事してるんだと思うと。情緒ぐちゃぐちゃでうまく笑えないかもしれない。

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