夏の終わり
森山直太朗さんの「夏の終わり」を聴くと ああ夏だなと思う。
蝉の声と、太陽と、なんならキラキラする海と
麦わら帽子と、蚊取り線香の匂いとか
色んなことを想像して 懐かしくなる
私の記憶に、古き良き日本の夏の思い出はないはずなのに
母方のおばあちゃんの家はおじいちゃんがアメリカと仕事をしていたこともあって
洋風建築だったし、ことごとくアメリカスタイル。ご飯を食べる前に神様に感謝するとか。なんならカトリックだったし。家に大きな揺り椅子があるとか。
どちらかというとカントリーハウス。
父方のおばあちゃんの家は思えば少し田舎
縁側あったかも。でも夏に訪れるより正月の挨拶で顔を出していた記憶が強い
なんで記憶にないものにノスタルジーを感じて、懐かしくなるんだろう
日本人の感性はどこで養われるんだろう
この令和に至って、似たような景色や匂いや肌感覚を味わせる音楽はどういうしくみなんだろう。
気象を詳しく勉強した覚えはないのに、大きな雲をみて、ああ夏の雲だと思ったり
抜けるような青空をみて秋の空は天が高いとか
冬の夜空は星が綺麗に見えるとか
雨の匂いがするとか
雪の日はいつもよりことさら静かだとか
そういう感覚をいつどこで養うんだろう
学校の授業でやったけなぁ そんなに真剣に授業を聞いていたとも覚えもないけど。
あとチューペット。唐突に思い出したチューペット。
うちではチュッチュ棒って呼んでた。1本丸ごと食べるのはちょっとコツがいって
小さい頃はうまく食べれなかった。
母親に1本食べるとお腹を冷やすからと言われて
兄が膝で半分に割って、半分こしてた。懐かしい。
あと近所の公園で手持ち花火もしていた。
今はどこ公園でも禁止されているけど、そうそう、そんなこともあった。
そんな日もあったな。夏だったな。
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