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アフターデジタルを読んで

本を読むことは小学生の時から苦手で朝の10分間の読書の時間などが本当に苦痛でした。しかし、社会人になってそんなことも言ってられないので、上司からおすすめされた「アフターデジタル」を読んでみました。今回は、これを読んで感じたことをまとめたいと思います。

OMOによるビジネス

アフターデジタルでは、現在の中国企業の考え方であるOMO(Online Merges with Offline)の紹介とそのビジネスモデルを構築するために現在の日本企業に必要なことがまとめられていました。

OMOとは、オンラインとオフラインが融合することを意味します。現在の日本では、オフラインとオンラインが切り分けて考えられることが多いと思います。中国では、オンラインからオフライン(店舗)を増やすと言う戦略が多く存在するようです。

企業側はオフラインとオンラインを分けて戦略を考えますが、顧客はオンラインでサービスを受けたいのか、オフラインでサービスを受けたいのかを意識しません。その時に一番便利だと思うものを使います。

確かにそう言われると思い当たる節があるかたはおられるのではないでしょうか。例えば、水が欲しいと思った時、さっきまで走っていて今すぐ飲みたい時は、コンビニか自動販売機(オフライン)で買います。逆に、家に水のストックが欲しいと思った時は、スーパーに行って持って帰るのが重いので通販で購入する(オンライン)と言うケースもあると思います。

このようにユーザーは、別にどこで買おうが一番その時のニーズに応えてくれる媒体を求めているだけです。さっきの例だとオンラインで注文する場合に、一度倉庫を経由しますが、コンビニの水が宅配されるようになれば倉庫って必要ないですよね。

それが中国のスーパーのフーマーでは行われているようです。店舗と物流倉庫を一体化させることでオンラインとオフラインを区別しなくなったのです。ユーザーは、その時に便利だと思う方から注文するので、オフラインかオンラインかなんてあまり意識しません。一番良い選択肢を選べるように徹底的にユーザー目線からの戦略です。

日本では、オフラインの店舗をオンラインに移行するだけといったサービスも多くみられます。それぞれがより最適化され、どんなサービスが欲しいと思っても、いつでも気軽に受けられるようになるといいです。

無人コンビニ

本書で例に挙げられていたのは無人コンビニが挙げられていました。日本の無人コンビニは、ただ「無人である」と言うことに焦点が当てられています。しかし、無人であることが大切なのではなく、ユーザーの購買行動のデータを集めることが大切なのです。

OMOが実現された時に最も必要となるものがデータです。オンラインでは、ブラウザの検索履歴などから行動を読み取ることができますが、オフラインではデータを集めることは難しいとされています。それらを中国では無人コンビニを導入することでオフライン上でのユーザーの購買行動をデータといて収集することに成功しています。データを集めることで、店舗の最適化につながり結果として、ユーザーはより良いコンビニを利用することができます。

無人コンビニを作ることは目的でなく、データを集めるための手段でしかないです。しっかりとユーザー目線にたったビジネス展開をしないと、目的と手段を混同しそうです。


私には、内容が難しく全てを理解することができませんでした。もう少し社会人として、修行が必要かもしれません。

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