9匹の猫と暮らす鍼灸師ヤオサン

人生に必要なものは、猫、花、台所、車、そしてピアノ。 仕事は鍼灸師。化学物質と縁遠い生…

9匹の猫と暮らす鍼灸師ヤオサン

人生に必要なものは、猫、花、台所、車、そしてピアノ。 仕事は鍼灸師。化学物質と縁遠い生活を心がけている。 治療録や鍼灸治療について書いてみたい。

最近の記事

猫ハリ治療録B「原因不明の両脚麻痺の子猫マロタン」

マロンちゃんは、現在4歳のサビ柄の女の子です。私のお友達のお姉さんのお家で暮らしています。表紙の写真に見えるように、元気なねこになりました。 初めて連絡が入ったのは、2020年9月12日のことでした。お姉ちゃんの旦那さんが駐車場で子猫を拾ったけど、足が動かないうえに、うんちが止まらない。どうにかなるだろうか。というような話だったように思う。 連れてきてもらうと、獣医さんでお腹を縫ってもらったという。連れてきたのが友人だったために、どういう経緯で今の状態になっているのか、よ

    • 猫ハリ治療録A「おしっこが止まらない子猫」

      2020年5月末頃と思うが、知人の家で一時的に保護した茶色の子猫兄弟のうちの1匹が尿が止まらないのか、股の間が濡れているので、ちょっと見てほしいという依頼がありました。 私は人間の鍼灸免許持ちなので、獣医の資格はありません。そのため、私の友人やその家族の猫で、獣医にすでに受診済みの場合のみ、針治療を頼まれればできる限りのことをするようにしています。無償です。 まず当日の写真。 子猫には、たいてい刺さない針『テイ針(しん)』を使うことが多いのですが、今回は、セイリン鍼灸針

      • 猫ハリ治療録の公開について【最初に読んでください】

        猫ハリの治療記録をまとめて、公開することにいたしました。 飼い主さんがわかっている場合には、公開について了承をいただいています。 私は獣医師ではありませんので、治療をしても報酬はいただいておりません。 飼い主さんの希望で、獣医師の治療に加えて針治療を希望される方のみ、このようなことをしています。獣医師の治療を受けていない場合には、友人知人といえども、治療はしておりません。 獣医師などの針治療を本や動画で見ると、電気針を使用しているものを多く目にしました。猫はとても敏感な

        • 鍼灸師は自分ちの飼い猫に針治療をするのか?について話そう

          鍼灸師は自分の家の猫に針をするのか。 これに対する答えは、獣医師に診てもらった上で、ですが、自分の家の猫に針をします。また友人の猫にも同じ条件で針をすることがあります。 この写真はうちの猫です。小さな針を打っています。緑色のプラスティックが見えると思いますが針の持ち手の部分です。刺したまま置いております。 猫は気持ちが良いのでじっとしています。動物ですから、針がよく効くからじっとしていなさい、といっても痛ければ、また不快であれば、逃げてしまいます。でもこうしてじっとして

        猫ハリ治療録B「原因不明の両脚麻痺の子猫マロタン」

          9匹の猫と暮らすことになった顛末を説明しよう 20220911

           厳密には覚えていないけど、約7年前から9匹の猫を飼うようになりました。私は人間なので、猫を飼うという表現をするのが正しいだろうと思ってそう書いてみましたが、自分の気持ちや感覚に正直に表現すれば、「9匹の猫と暮らしています」というほうがしっくり来る。  最初の1年くらいは1匹だけだった。近くの大通りの交差点で1匹でふらついていた黒い子猫を片手で握りしめて連れて帰ってきた。自転車で近所に老人ホームに往診に行った帰り道のことだった。  少し経った頃、外にくる雌猫に餌をやってし

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          太ももやふくらはぎの違和感〜坐骨神経痛の始まり 20220908

           私は鍼灸師なのですが、どこかに勤めに出るのではなくて、自宅の一部を治療室にしています。玄関から左側が治療室で、右側が自宅です。9匹の猫と一緒に暮らしていますが、猫たちは玄関から右側で生活をしていますので、治療室には立ち入ることができません。玄関には気が向けば出てくるので、受付嬢のように患者さんに挨拶してくれる猫もいます。  今日の治療は当院では若いほうの年齢層、30代の患者さんでした。いつも通りお腹を上にして治療を始めていたら、途中で 「ちょっと足を曲げてもいいですか?

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          夏の終わりの体調不良〜夏バテに補中益気湯(ほちゅうえっきとう) 20220905

           夏の終わりに近づくと、毎年すごく体調が悪くなる。どうなるかというと、体がだるくなってキツくて、かろうじて仕事と猫の世話をするくらいの体力しか毎日ないような状態になる。仕事と家のこと以外が何もできなくなるという感じだ。特に悪い時は、仕事をひとつこなすごとに、横になって10分とか15分とか引き込まれるように眠らないと次のことができない。  今年も盆明けからだんだん悪化して来て、8月の末から9月の頭にかけてとてもつらい日々になっていた。同じ頃、親しい友人がコロナっぽい喉の症状を

          夏の終わりの体調不良〜夏バテに補中益気湯(ほちゅうえっきとう) 20220905