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人は取り憑かれていると言う・・・

曾祖父さんの生涯を調べています。偶然が重なり神戸の海外移住と文化の交流センターに行き、たまたま出会った人にヒントをもらいました。

ダメもとで博物館や史料館にヒントを求めて片っ端から問い合わせたら、速攻で的確なアドバイスとヒント満載の返信がドドドッと到着しました。回答率150%でした。

そして資料を整理する。

そこからまた資料探し、閲覧可能な資料を求めて京都に行きました。図書館3ヶ所ですよ。桜もチラッとしか見てないし、団子もケーキも食べてないです。地下の書庫を徘徊し半泣きでコピーし続けました。

また資料を整理する。

資料を集める。そこから新たなヒントが舞い込み、また資料を探す・・・約1ヶ月間このサイクルで暮らしていました。

「曾祖父さん泣いて喜んでいるよ。」
「それだけ途切れなく情報が来るって、曾祖父さんが導いてくれてるんだね。」

まあ確かにそうなのですが、流石に度重なる偶然に娘が怯え出しました。

かくゆう私は頭はなんとか回転しますが、だんだん身体が動かなくなってきました。それでも早くしろと曾祖父さんにお尻を叩かれているような感じなのです。

確かに書庫で偶然見つけた本に情報が書いてあったり、アメリカで発行された本の著者がなぜか日本に居たり、大阪に1冊もない本が京都のあちこちで閲覧できたり、たまたま友人が専門家だったり、私が挫けた項目を知り合いが自主的に探し出してくれたり、読めない地名を調べるのがめんどくさいと放置して、読みかけの本を開くとふりがながついていたり・・・キリがないくらいです。

もともと運が良い私ですが、さすがに連続ラッキーです。おまけに時間感覚がおかしいのです。時間の流れがゆっくりで、まだ○日か!みたいな感覚です。実際の日にちより10日ほどズレがあります。

「お母さんは、おじいさんに憑かれているよね。」

「うん、たぶんそうだろうな。怖いぐらい作業量が多いのに処理が早すぎる。それに身体がついて行かなくて疲労感は半端ない。」

今日もブツブツ言いながら資料をまとめていました。ふと思い立ち計算したら、今年は曽祖父が亡くなって80年めになる年でした。

やっぱりどうしても伝えたい何かがあるのでしょう。

「ああ分かった、頑張るよ。」

私は曾祖父さんに解放される日まで頑張ります。





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