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本の整理と秋の空、何もない私の部屋にて。

息子がショートステイに出かけたので、中秋の名月を眺めてみようかと、田舎にある実家にやってきました。  

本の整理
月見の前に実家の本を整理します。1番最初に勢いで文庫本660冊を処分しました。
それ以来、少しづつ実家に置いていた自分の本を整理し処分していきました。数えるのは面倒なのでやめました。

子どもの頃から1冊も捨てることなく大切にしてきた絵本や子ども向けの本は、弟の子ども達に引き取ってもらいました。けど読んでいる気配はありません。趣味が合わないから仕方ないね。

残りは階段の下に押し込んでいる大量の漫画を整理するだけです。
今回も無理のない分量の処分する本を選びだしました。

本と私
小さな頃から、本が大好きな私でした。夢は、いつか司書の資格を取り、家の蔵書で小さな図書館をつくることでした。
だから新しい本に、蔵書印を押すことが、とてもうれしかったです。

活字の本は、両親がなんでも買ってくれました。漫画の本は要相談でした。

手塚治虫の「ブラックジャック」「ブッダ」は親も読みたいらしく、すぐに全巻が揃いました。
水島新司の「野球狂の詩」は審査が不可で、お小遣いを溜めて買いました。
母はホラー漫画がツボらしく、楳図かずお、高階良子の漫画には、こっそりお金をくれました。

本の重さ
結婚した夫も本が好きな人でした。夫が亡くなって、ゴミ屋敷の部屋から、彼の大量のガラクタや本を処分したときに、本の重さを痛感しました。

1番大切だった本たちは、これから歳を重ねていく私にとって、手に余る重い存在になっていました。

これから1人で生きていく上で、重い本を処分することを決めました。

こうして自宅の本を皮切りに、実家の本の処分も始めました。

過去の遺物
ふいに母が何処かに溜め込んでいた、看護学校の実習記録が出てきました。
「懐かしい…」
手を止めてみますが、黒歴史のような稚拙な内容で、速攻、処分しました。

過去の遺物を発見しては、母は私に不意打ちの手榴弾のごとく投げてきます。
いちいち私に見せずに捨ててくださいと言うのですが、母が楽しそうなので、甘んじて不意打ちを受けています。

私の部屋
本だけでなく、実家にあった写真、子どもの頃の物を処分していきました。実家の私の部屋に残していた机もドレッサーも洋服も、レコードも処分しました。

独身時代の私の部屋は、がらんとして何もありません。月を眺めながら、この部屋で一晩過ごしました。

目が覚めたら、
秋の虫の音、夏の名残の弱々しいセミの鳴き声、鳥のさえずり。
いろいろな音が耳に入ってきました。

窓を開けたら、どこまでも青い秋の空でした。

荷物を減らしたシンプルな私。
でも家族や友だちはいてくれる。
悪くない晩年になりそうです。

さて
日曜日の始まりです。
まずは布団を片付けましょう。

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