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師走の本棚


読書備忘録


今年は大学院を卒業して、延長戦で論文審査に追いまくられたあと、審査に落ち、教授と縁を切るに至りました。長年、教授との確執で、不協和音に悩まされてきましたが、審査に落ちた後、本を夢中になって読む時間を過ごすうちに、なんとかチューニングが出来たようです。とりあえず12月に読んだ本の備忘録です。

本田由紀「日本てどんな国?国際比較データで社会が見えてくる」ちくまぷりマー新書

現代の問題をわかりやすく、かつ興味深く読めました。調子に乗って同じ著者の本を取り寄せたけど、思想色が強くて、目次を見て挫けました。

ショコラ「58歳から 日々を大切に小さく暮らす」すばる舎

真似したいことが出てきたら、本を読むのを中断して、即実行していました。

竹中優子「歌集 輪をつくる」角川書店

文字を追うだけでした。短歌の背景が分かりづらくて、入り込めませんでした。私の読解力不足。

有吉佐和子「非色」河出書房新社

有吉の作品は、時代を超えてもパンチがありました。20代の時に「恍惚の人」「華岡青洲の妻」「和宮様御留」を夢中で読んだ記憶があります。「非色」も夢中で読みました。最近、夢中になれる本に当たらなかったから、大当たりでした。

吉村智博「大阪マージナルガイド」解放出版社

現代の地図も掲載してくれないと、どうもピンとこなくて・・・

篠田節子「冬の光」文藝春秋

三島由紀夫「美徳のよろめき」新潮文庫

連続で読み終えた時に、偶然にも不倫がテーマの内容でありました。昭和30年代前半の不貞ものと、かたや平成末期の不貞ものは時代性の違いの振り幅が大きすぎて、???でした。三島由紀夫は生まれて初めて読みました。

東野圭吾「希望の糸」講談社

篠田節子「鏡の背面」集英社

物語のその先を知りたくて、夢中でページを読み進めました。まさに寝食を忘れるぐらい物語に埋没しました。読んだ後の満腹感を2冊連続で味わうことができました。なんて幸せなのかしら!!これこそ作者からの読者へのプレゼントです。幸福な3日間をありがとうと言いたいです。

谷本真由美「世界のニュースを日本人は何も知らない3」ワニブックスPLUS新書

このシリーズはずっと読んでいるけど、読むたびに世界から見た客観的な日本の姿を気付かされることが多い。知らぬうちにモノの見方が狭くなっているんだなぁ。恐ろしや恐ろしや。


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