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「昼は短し歩けよ、おばさん」京都東山編。

先日、夫を納めている大谷祖廟から東山界隈を母と子どもたちを案内して歩きました。
大谷祖廟から山に向かえば清水寺に向かいます。京都駅で修学旅行の軍団をたくさん見かけたので、清水寺は混雑しているだろうとパスしました。

目指すは六波羅蜜寺です。坊さんがふーっと息を吐いたら小さな仏さんが6体出てくるという像を教科書で見たことがあるはずですが、その像や平清盛の像が有料で見学できます。私は知的障害の息子の対応で見学はしていません。


六波羅蜜寺のすぐ近くで「幽霊飴」のお店がありました。ずっと食べたかった飴です。温厚な店主のおじさんが「500年前から作ってるよ」と教えてくれました。まさに琥珀のかけらそのもののような飴を試食させてもらいました。上品な甘さです。

「むかしからこんな形態でしたか?」

「昔は水飴でしてん。」

なるほど、一休さんの和尚さんが隠れて食べる気持ちも理解できる美味しさでした。1袋五百円でした。甘党の父へのお土産に購入しました。

飴はまた食べたい味でした。ですので、わたしの京都3大飴に認定しましょう。
1祇園小石のスイカ飴(8月のみ)
2幽霊子育飴
3永観堂の仏手柑長寿飴

幽霊飴から、程近く六道珍皇寺はすぐそこでした。こちらも有名なお寺です。息子が興味を示さないので、境内をぐるり1周してきました。

さてその先に、縁切りで有名な安井金比羅宮があります。京都のガイドブックにはたいてい掲載されていると思います。白いお山のような「縁切り縁結び碑」を潜り抜けて願掛けをするそうです。こちらには潜り抜けの長蛇の列でした。ほぼ若い女性が並んでいました。

安井金比羅宮

怖いくらい真剣な顔の娘と、せっかくなので潜りたいという興味本位の母が並ぶと言うので、行列に加わりました。
私は息子に休憩させながら、その間に社務所の方に質問していました。

「願い事を書いた形代を持ち「縁切り縁結び碑」を潜り抜けて、最後に貼り付けてるそうですが、雨の時はどうするのですか?」

「そのままですよ。意外とよく乾くので。」
「全てを取って、掃除したりしますか?」
「ないですね。そのままですよ。ときどき部分的に(貼り付けた形代の)塊が落ちることがありますが、その時はお焚き上げします。」
「それは安心ですね。」

母と娘の順番が回ってきました。まずは娘ですが、我娘ながらクマのプーさんが穴にハマり込んで出てこれなくなるシーンに見えました。すまないが思いっきり爆笑していました。

母は途中で詰まったようで、穴から両足をピンと伸ばしたまま動かなくなりました。周辺の人が高齢者を救出するべきか⁉️とざわつきました。手をのばし半歩前に近づいてきました。
娘が「大丈夫です、心配ないです。」と呼びかけていました。しばらくすると自力で出てきました。

「うまく潜るコツがあるはずだから、途中で体制を変えようとして考えていただけ。もう1回潜りたい、そうしたら上手くできる。」とブツブツ言っていました。「縁切り縁結び碑」は遊具じゃないので、もう連れて行きません。

ちなみに娘が京都の飲み屋で聞いた話によると、地元では安井さんより、本気で効くヤバい神社があるそうです。「まずそこに行く人の思い詰めた表情はこわいぞ」とおっちゃんが話していたそうです。さてどこでしょうか・・・

京都はまだまだ奥が深いね。
三連休の参考にどうぞ。
ではでは。


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