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ざわざわする。

 むかし心身の体調を崩し、鬱でどん底を彷徨ってから、感覚が敏感に感じるようになりました。それまでは、良くない場所は「黒」「グレー」と危険信号のように感じていました。それに「暗い」嫌なものを強く感じるようになりました。

 復帰してから幾つか仕事を変わりましたが、どの職場も人間関係が悪くギスギスしていました。かつての私なら理不尽なことには、ちゃんと言い返していましたが、不思議と言い返す元気が湧きません。喧嘩をすることが疲れるようになりました。

 そんな職場にもう1つ共通していることは、整理整頓が出来てなくて、物品を粗末に扱っていることでした。予算がある時に買い込んだものが、倉庫や部屋の隅に押し込まれていました。

 私は時間が空くと、物品を整理し、部屋を磨き上げて行きました。せっかく物に生まれたのだから、その役目を果たせるようにと、道具を磨きました。本はみんなの目に触れて手に取って欲しいと願いました。役目を終えたものは廃棄しました。掃除が1段落した頃に、私は仕事を辞めて去って行くのです。

 大学院の研究室も、暗くてホコリぽく、置き場所もむちゃくちゃでした。全ての引き出しを確認して、整理整頓を行い、部屋を掃除しました。でもどんなに頑張っても空気の澱みは消えませんでした。

 こんな空間は人を歪めていくようで、いろいろよくない感情が堆積しているようでした。こんな妙なことを感じている私は、居場所を選り好みする社会不適応者だと思います・・・とほほ

 そんな私ですが、今夜は妙にざわざわするのです。とっくに忘れていた感覚を思い出すように、こんな記事を書いているし、なんだか落ち着かないです。

じゃあまた


 

 


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