何もない週

　全ての予定が消滅した今週。先週までの慌ただしさはなんだったのか。現在は、私に与えられた膨大な時間を、ひたすら図書館を往復し、本を読む時間に消費している。

　そろそろ次の段階に進まないといけないのかもしれない。ところが、私は何処へ向かい走ればいいのか、実のところ具体的には見えてない。ただこの10年を生きてきて、人と関わることの煩わしさ、組織に属することが難しいという自分の特性（ワガママともいう）を、ほんのりと自覚している。その結果が、何も予定が書かれていない真っ白なカレンダーなのである。

　ぼんやりと考えながら息子との毎日を送っている。いつかこの生活も終わる時がくるのだと思いながら、今日を過ごしている。不安かといえば、不安だし、怖くないとは言い切れない。しかし生きていることは「諸行無常」なのである。頭では理解しているつもり。

　悩んでも考えても、仕方ない。過去はいいように書き換えられても、未来はこれから、つくるしかない。だから今日も生きていくしかない。

　睡眠、食物摂取、排泄・・・生物が生命維持していくことに必要なこと。これを無意識に繰り返しながら、立ち止まっては考えている。こうして私は今日も生きている。