主人公属性

この世の中がゾンビだらけになった時
自分は逃げ続け、生き続けられるような
そんな主人公属性の人間ではないよなぁと思った。

大魔王が急に現れて自分が勇者になることも、急に闇の組織が現れてライダーとして戦い続けることも、そんな明るいパターンでは無く死神と契約してダークヒーローになるルートも無い。
もっと言えば、現世だけでなく異世界転生したとして、転生先でチート並の能力が備わり最強野良戦士になることも無い。

そんな主人公のようなポジションになることは無いタイプの人間だなぁと感じた。

なんだか悲しくなった。

悲しくなったということは、どこかで自分には主人公としての素質があるのだと思っていたのだろう。

今年で25歳になった。
一応アラサーである。
でもまだ若いとも思う。
いや、わからない。年下はたくさんいる。
4番打者を目指してもいいのか。
目指してて当たり前なのか。
もう諦めた方がいいのか。
なんてことを思った。

自分の方向性として、4番打者の枠じゃないこともわかっている。
わかっているはず。
これはパフォーマンスの話ではなく、人間としてね。
でも、僕は結局男の子だから、4番打者に、ヒーローに、主人公に憧れてしまうのかもしれない。

新しい環境に身を置いてみるというのもいいのではないかと少し前に思い、その新しい環境に行けるよう少し大きめの挑戦に一歩踏み出してみた。
しかし、心のどこかで、不安や怖さを感じ、100でやる気が起きないのである。
主人公というものは、この一歩からさらにもう一歩踏み出せるのか、そこから歩き始めることができるのかなのだろうと思った。
この臆病な気持ちを振り切れるのかが主人公なのだろうと思った。

自分の人生においての主人公は自分だ。
そういった励ましというか、ご意見、ご感想、はわかる。
し、そうだとも思う。
が、今思っているのはそういうことではない。
だが、今思っていることが、スケールのデカいことなのか小さいことなのか、主観なのか客観なのかもわからない。
主人公というのは、こういうことを考えず「うるせー！行こー！」と突き進んだりするのだろう。
無理だ。
バカだという点では主人公気質なのかもしれないが、その他の点が備わっていないので、ただやたら考えるバカでしかないと悲しくなる。

そんなことを何だか最近は悶々と考えている。
考えているとあっという間に時間が進んで、誰に強制されてるわけでもないことを1つのタスクとしてこなさければと思うのである。
果たしてこのタスクで経験値が得られているのだろうか。
レベルアップできているのだろうか。
と、また考える。

この巡らせまくる考えの中で、自分の属性を見つけられたら、その属性を必要とする主人公が現れるかもしれないと、主人公属性ではない僕は思った。