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「香港版ヨコハマメリー(『瑪麗皇后』)」について
瑪麗皇后 ヨコハマメリーって書いてあるけどあのメリーさんなのかな。ぱっと見た感じスタッフも出演者もすべて香港人ぽい。高山劇場か。気になる。 pic.twitter.com/5FpOsiGSXn
— K͙i͙n͙a͙ (@kinaco247) November 29, 2018
メリーさんに関する拙ブログ【「消えた横浜娼婦たち」の事情】に詳しく書いたのですが、今年(2021年)の7月15日〜8月1日にかけて、香港版『ヨコハマメリー』が配信されました。
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これは地元劇団の「糊塗戲班」がメリーさんの物語を舞台化した『瑪麗皇后』(2018年初演)を映像用にアレンジしたもので、『再遇瑪麗皇后』というタイトルです。日本からも視聴することが出来ました。
▼『瑪麗皇后』(初演版/舞台版)の情報
▲ダイジェスト動画
▲稽古の様子
タイトルの「瑪麗」ですが、メリーの音訳で「マーライ」と発音します。
舞台版では15名だったキャストが、配信版では4名へと大幅に削減されたほか、ミュージカル気味の演出がなくなるなど、舞台初演版と配信版とでは異なる箇所がみられます。
▼『再遇瑪麗皇后』(配信版)の情報
▼『再遇瑪麗皇后』(配信版)のあらすじ
香港の他に、台湾でも「ヨコハマメリー」が舞台化されています。こちらも初演は2018年です。
各国で作品化されることで、中村高寬や五大路子のつくりだした作品は相対化されていくと思います。
そしていつの日か、日本発の物語としてアジア一帯に定着していくかも知れません。
ハマっ子はこういうことを嫌がっており、メリーさんの物語を自分たちの手元に引き留めておこうとします。
しかしアジア近隣諸国への伝播は、止まらないでしょう。
みなさんはこの事実をどう受け止めますか?
トップ画像:灼見名家「《橫濱瑪麗》:戰後女性的悲情與無奈」(潘文慧・筆 2018-12-04)より
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