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“選択肢の多さ”は本当に幸せにつながるのか

 有名なジャムの実験というのがあります。とある店でジャムの試食が行われていたのですが、時間ごとに6種類のジャムでの試食と24種類のジャムでの試食の2パターンの試食を実施していました。目的はどちらの種類数で用意されたジャムがより購入されるのかを調査する実験です。結果、お客がより立ち寄ったのは24種のジャムの試食のときだったのですが、試食に出されたジャムを購入したのは6種のジャムの試食のときの方が多かったのです。これには、選択肢が多すぎたあまり選択を放棄したということが要因の1つとして考えられています。

 このように、多すぎる選択肢は我々の判断に迷いを生じさせてしまい、結果として選択を放棄してしまうということになってしまう場合があるのです。

 近年は様々な技術の発展により多種多様なものが登場し、何かを選ぶ際にはその多くの中から選ぶという機会が多くなっていると思います。もちろん、選択肢が増えたことですべてが必ずしもマイナスになるということではありません。選択肢が増えたことで人々がそれぞれの好みに応じたものを選択できるようになり、幸福を感じられるという面ももちろんあると思います。また、多くの選択肢があり自由に選択ができるという現状を多くの人が望んでいたということも間違いはないと思います。しかし、選択肢が多くなりすぎたことによって迷いが生じ、判断が面倒になるという面も出てきていることもジャムの実験が示すようにまた事実だと思います。そのため、自分の中で何かを選ぶ際には、自分なりの基準や優先順位なるものを持ち、それに則って選択をしていくということがこれからの時代には大切なことなのではないかと思います。

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