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「ストーリーでわかる財務3表超入門」

Xでフォローしているどなたかがお勧めされていた本。副業で会社をもっていることもあり、クラウド会計ソフトを使用するとたびたび目にするし、資格試験の勉強などでも出てくる内容なので、ある程度読むことはできるのだが本質的な理解をしているのかというと怪しい。

本書は前回読んだ「もしドラ」と似たようなストーリー形式で財務3表を学んでいくという内容。とても読みやすく企業会計の本質と基礎的な知識は学べるのでこれから創業しようとする人などにはオススメ。


要約

定番のChatGPTさんによるご紹介。

この本は、会社の設立と店舗の運営のストーリーを通して、財務3表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)の読み方とつくり方を学べる入門書です。お小遣い帳や家計簿が理解できれば、誰でも財務3表を読めるようになるというコンセプトで書かれています。著者は、國貞克則さんで、経営コンサルタントや講師として活躍しています。この本は、B6判で251ページあります。

この本のストーリーは、会社を辞めて自分の会社を設立した主人公・寺坂あかねと、会計のプロである父・龍一とのやりとりを中心に展開されます。あかねは、カフェを開業するために、財務3表の作成と分析を父に教わりながら、お金の流れや会計の仕組みを学んでいきます。ストーリーは、会社の設立から店舗の運営までを追っており、実際の事例や図表も豊富に用いられています。

ChatGPT

ストーリーの間に父娘の会計勉強会が挟まりそこで解説が進んでいくこともあって自然に頭に入ってくる。財務3表のそれぞれの関係をあかねの父が説明しながら少しずつ埋めていく流れなので読んでいてストレスは全くなかった。

もちろん簡略化されている箇所もあるので即ビジネスにて作れるのかというと第5部の解説まで含めても足りないとは思うが、財務3表を読めるだけの知識は十分身につくのではと思う。
#ちなみに主人公のあかねが開業したお店はカフェではなくアクセサリー屋w

第1部 あかね、アクセサリー販売の会社をつくる

1 法人とは法律によって人の権利を与えられた団体のこと。

2 資本主義の論理から言えば会社は株主のものである。

3 会社の重要な意思決定は株主総会で行われる。

4 融資を受けるためには信用が必要だ。

本書

ここではあかねが起業するプロセスが語られている。プロローグ的なものだと思うので財務3表の解説はないが、資金調達は難しいよ、というより最低限の会計知識は必要でそれがないと金融機関は相手にしてくれない。なので猫山課長の講座受けましょう!😆
結局おじいちゃんに融資してもらうのだが、それは信用によるものというお話。

ビジネスでも結局は人相手なので信用はとても大切であり、成功への第一歩だと感じる。

第2部 原宿のお店で営業開始

1 収支計算書は全ての取引を「現金の出入り」という1つの支店だけで記帳した帳簿である。試算表とはすべての取引を必ず2つの支店から眺めて、「資産」「負債」「純資産」「費用」「収益(売上)」の5つに分類して記帳した帳簿である。試算表を2つに分けるとPLとBSになる。だから、収支計算書を通してPLとBSを勉強すれば会計は簡単に理解できる。

2 PLとはある一定の事業年度(通常1年間)の「正しい利益」を計算する表である。

3 BSはある時点の「財務残高一覧表」であると同時に、会社の「正味財産」を計算する表である。

4 PLとBSには、すべての企業に共通する「お金を集める」「投資する」「利益をあげる」よいう3つの活動のことしか書かれていない。

本書

PLやBS、CSと聞くと小難しいと思う、ましては複式簿記?気持ち悪くなるレベルでワケワカランとなる。しかしそれぞれが何を表しているのかを理解すれば意外とシンプルで恐れるほどではないと思えるようになる。

第3部 事業は大きくなっているのに、お金が足りない!?

1 収支計算書と複式簿記の大きな違いは、複式簿記が現金の動きのない取引を記載することだ。ということは、現金の動きのない取引である掛け商売(売掛・買掛)が理解できれば、複式簿記の難解な部分は概ね理解できたと考えて良い。

2 事業が拡大しても現金が足りなくなることがある。

3 会社は赤字になっても倒産しないが、キャッシュ(現金)が回らなくなったら終わりである。

4 借入金はそれを借りようが返そうがPLに影響はないが、利息はPLに影響する。

本書

個人で物やサービスを購入するときは基本的に等価交換のため基本的には現金の授受が発生する(クレカとかバーコード決済とかについては割愛するが基本は同じ、、、で合ってる?)。

しかしビジネスの場では信用をベースにやり取りをすることになるし、金額が大きいことも多いので基本は掛けになる。

見積→注文→納品(検収)→請求→支払→領収

大人になればこの一連の流れは独立してようが、会社員だろうが触れることになる。いわゆるこれらを始めとする企業活動を帳簿に記録して管理することが会計なので、実は知ってしまうとそんなもんかという感想。それはそれとして、、、

「会社は赤字になっても倒産しないが、キャッシュ(現金)が回らなくなったら終わり」
これな!!これだけは肝に命じておかないとほんとやばい。😓
「キャッシュ・イズ・キング」です!😆

第4部 1年間の経営の成績表ー決算と配当

1 減価償却費とは、ある一定期間の「正しい利益」を計算するために、長年にわたって使用する設備などの費用を使用年限に按分してPLに計上するものである。BSではその期に計上された減価償却費分だけ設備の価値が現象すると認識される。

2 売掛・買掛といった掛け商売と減価償却費の2つが現金の動きの伴わない処理の主なもの。掛け商売と減価償却費の2つの処理がわかれば複式簿記の難解な部分は理解できたと考えて良い。

3 小売業などでは期末に棚卸しを行い、会計上の在庫の認識とその期の正しい原価の計算を行う。

4 その期の税額はその期のPLに計上されるが、その期の税金はその期中には支払われない。その期の税金はその期の決算日の翌日から2ヶ月以内に支払われる。つまり、その期の税金は翌期に支払われるのである。

5 概念的には、定期預金における元金と利息の関係が、株式投資における資本金と利益の関係に似ている。

6 資本主義の論理から言えば。会社の使命は株主のお金を事業活動によって増やすことである。

7 人も企業も社会の一員である。人も企業も社会からの恩恵を受けて存在している。であるならば、人も企業も社会の貢献する義務がある。

本書

掛け商売に加えて、減価償却もお金の動きがあるわけではないので余計にわかりにくいかなと。この概念が理解できればかなり会計の理解の助けにはなると思うので頑張りましょう。この本読めばきっとわかるw
あと当然だけど、、、

社会の一員として
「人も企業も社会の貢献する義務がある」
だよね!

会計入門の本だけど良いこと書いてある!

第5部 財務3表の知識をビジネスの現場で使うために

1 PLの利益は「収益」ー「費用」=「利益」という計算式で計算される。日本の会計基準では収益が3つ、費用が5つ、利益が5つに分類されている。

2 BSは「財産残高一覧表」であり、資産の部と負債の部はそれぞれに「流動」と「固定」に分かれている。

3 CSは会社の収支計算書である。ただ、企業がつくるCSは「営業活動によるキャッシュフロー」「投資活動によるキャッシュフロー」「財務活動によるキャッシュフロー」の3つの欄に分かれている。それは、すべての企業に共通する「お金を集める」「投資する」「利益をあげる」という3つの活動を現金の動きという観点から説明するためである。

4 CSの作成方法には「直説法」「間接法」がある。直説法のCSは直接現金の動きを積み上げてつくるもので、間接法のCSはPLとBSの数字を使って間接的に現金の動きを計算するという方法によってつくるものである。世の中に出回っているCSのほとんどは「間接法」によってつくられている。

5 国際会計基準(IFRS)の導入を恐れる必要はない。使われる表の名前は変わろうとも、会計の基本的な考え方に変わりはない。

本書

作者の國貞さんがより実践的な説明をされている部。ストーリー部を読んできていたら抵抗なく理解できる。
ここまで読み進めてきたら自分の会社の財務3表を見てみたくなるんじゃないかなと思う。

駆け足気味だけどとりあえずアウトプットしてみた。
間違いあったら教えてください。💦

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