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映画「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」を鑑賞しました(※ネタバレ無し)

【ご注意】
 ネタバレはありませんが、これから鑑賞予定の方は読まないことをお勧めします。

 映画「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」を鑑賞しました。


 公開初日の6月3日は出張が入っており、別の日に鑑賞予定だったのですが、出張が中止になったので初日の午前に観ることが出来ました。

 例によって上映開始時間の一時間前に映画館に着いたのですが、物販を求める人が長蛇の列を作っており、パンフレットを買うまでに20分並びました。私はこう言う状況を勘案して一時間前に映画館入りしているのですが、後から来た人は「並んでいたら上映時間に間に合わない」とパンフレット購入を諦めていました。いつも思うのですが、パンフレットとその他の物販は分けて販売して欲しいと思います。

 先述の通り急遽初日を観られる事になったので、席を予約したのは前日の夜でした。その時点では席は9割方埋まっており、空いている所を何とか押さえた感じでした。ところが、いざ入場してみると席は6割も埋まっていませんでした。物販に並んでいるせいで入場が遅れているのかと思っていたのですが、上映時間になり館内が暗くなっても席が埋まることはありませんでした。あんまり考えたくはありませんが一部の物販は映画の座席指定券が無いと買えない決まりだったので、物販目当てでチケットを取った人が居たのかも知れません。

 この映画はテレビアニメ「機動戦士ガンダム」第15話「ククルス・ドアンの島」を翻案した作品です。つまり、ストーリー展開がほぼ分かっている状態で、30分番組シリーズの一話だった原作から2時間の映画作品へどのようにスケールアップされるのかが見所となります。オチが分かった状態でスタートするのは「100日間生きたワニ」が思い出されます。また「シン・ウルトラマン」もそれに近い感じでしょうか。

 私は事前情報を極力入れない状態で観賞したのですが、先ず驚いたのがホワイトベースのクルーにスレッガー中尉が居ます(笑)

 この作品の設定は安彦良和監督の「THE ORIGIN」版がベースとなっているそうで、時系列がテレビ版と異なるそうです。なので、テレビ版では北米→中央アジアへ向かう途中の話だった「ククルス・ドアンの島」ですが、本作ではジャブロー(南米)→オデッサ(ウクライナ)へ行く途中の話に変更され、「島」はカナリア諸島のアレグランサ島(実在)であると設定されました。


 ドアンが養ってる子供達がめっちゃ居ます。何と20人も居ます。安彦監督の要望で増やしたらしいです。テレビ版では4人ぐらいだったはずなんですが。昔「十五少年漂流記」の話で、作劇上破綻しないギリギリの人数が15人みたいな話を聞いたことがあるんですが、実際20人は多すぎるんじゃないでしょうか。正直キャラ全員覚えきれませんでした。

 ガンダムが格好良すぎます。テレビ版では島の偵察にコア・ファイターを使ったのでガンダムはほとんど活躍しませんでした。空中換装すらしませんでした。あの回はドアンが主役なので意図してガンダムを活躍させないのだと理解していたのですが、今回は最初からガンダムで偵察に出ていて見せ場があります。バルカン砲をちゃんと牽制に使ってるのも良い感じなんですが、島の子供目線で見ると、やっぱりドアンに活躍して欲しいです。いや活躍するんだけど。ちなみに本作のガンダムは時系列的にジャブローで改修された後なので中期型になってます。

 今回の敵となるジオン軍のサザンクロス隊は、かつてドアンが所属していたと言う設定の部隊です。ドアンの島に、ある「特命」を受けて派遣されます。サザンクロス隊、強過ぎる故なのか色々用心がなさ過ぎです(笑)

 サザンクロス隊とドアンとの戦闘はあっさりし過ぎだと思いました。特にセルマさん。もうちょっと粘って欲しかったです。ガンダムの出番減らして良いから。

 サザンクロス隊は高機動型ザクに乗ってます。めっちゃ強いです。地上でドムみたいに走り回ってるんですが、あれって宇宙用だったんじゃないの? リックドムとのコンペに負けて次期主力機になれなかったとか言う話を子供の頃に聞いたような。何なら申し訳程度に出てくるシャア・アズナブルまでがこの機種に乗ってます。何でやねん。

 サザンクロス隊と言えば、アムロのガンダムとウォルドのあのシーンが前半のカイのガンキャノンと島の子供達のシーンと対になってる事を後で気付きました。

 ガンダムを活躍させる為でしょうが、ガンキャノンやジムの扱いがちょっと酷い。ほとんどギャグになってます。本作のガンキャノンはジム同様量産機と言う設定です。市街戦でサザンクロス隊ににやられるジムは「やられ役」の面目躍如ですが、ホワイトベース艦載機のジムにはスレッガーさんが乗ってるのにアレは無いわ(笑) ちなみに本作のスレッガーさんは終始ギャグメーカーでした。

 ブライト役の成田剣さんとマ・クベ役の山崎たくみさんは、ますますブライトとマ・クベでした。決して声真似ではないのに、声優さんて凄いですね。


 そんな感じで、「ククルス・ドアンの島」はファーストガンダムから入った人も「THE ORIGIN」から入った人も様々な視点で楽しめるのでは無いでしょうか。


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