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ちょっとしたこぼれ話

現地の言葉を使うことという記事を読み返していて思い出したことがある。ラオスからタイへ向かう船上で知り合った、ドイツ人の陽気な青年達。共通言語は英語だった。英語で、ドイツのどこ出身なの?と聞くと”ミューニック”だという。当時のわたしはその地名のことを聞いたこともなくきょとんとしていると、彼らが地図を見せてくれた。すると、よく知った地名であることが分かった。「あぁ、ミュンヘンじゃないの!」そう答えると、「君たち日本人は、ミュンヘンのことドイツ語で呼んでくれているのか!?英語だとミューニックって言うんだけど。日本人はクールだなあ…。」と大喜び。そうしてなぜか、わたしがどんなドイツ語を知っているか、質問攻めが始まったのだった…。

その後彼らと、3日間を共に過ごした。
彼らとは、数学の問題を解きあったり、お酒を飲んでふざけたり、今話題の観光地の話から、そこにいた誰も経験をしていない第二次世界大戦の話もしたりした。言葉の壁、文化の壁があっても、同じ時代を生きているのだなぁと、胸が熱くなった。

#エッセイ #日記 #短いお話 #紀行文 #一人旅

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カナ
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