どの価格(ポジション)で販売するのか?
・どのポジジョンに販売するのか?
アナタの商品が、どのポジションを取るのかによって売上げ、利益に大きな影響を与えます。
同じ商品を扱っていたとしても、利益が倍以上変わることもあります。
例えば
商品として、『飲料水A』を扱っていたとします。
清涼飲料水として販売した場合
紙パック100円
缶120円
ペットボトル150円
上記の価格帯で勝負することになります。
ほぼ知られていない商品なら、人々の目に止まることもなく、売り上げることは難しいでしょう。この価格帯で、出来ることは値下げをすることです。
一番安い商品として、80~90円ぐらいまで値下げすれば、選ばれる可能性があります。
しかし価格競争は悲惨です。
大量に売ったとしても利益は微々たるもので、商品に対するイメージも安いとイメージが定着することになります。
あとはコストを削るしか、生き残る道はありません。
『飲料水A』に生薬、カフェインなど付加して
エナジードリンクや健康飲料水として売り出した場合は価格帯は大きく上昇します。
エナジードリンク 200~300円
栄養剤 150~1000円
たとえ原価が上がったとしても、清涼飲料水として販売するときと比べると価格が1.5~10倍に跳ね上がります。
生薬など、扱いが難しく多少原価はあがりますが、ただ乾きを癒やすという効能だけでなく、元気が出るという効能が加わることで、価格が大幅に上がります。
飲料水や栄養剤の原価は、容器がほとんどです。
調べれば分かりますが、中身は高くって数十円です。
原価を多少上げてでも、エナジードリンク、栄養剤としてのポジションを取ることで利益を高めることが出来ます。
毎日飲むようなものではないので、売上げ本数は減りますが、薄利多売の競争から降りることが出来ます。
では、『飲料水A』をカフェ、バーのメニューとして扱った場合。
コーヒー300~700円
カクテル500~2000円
この場合飲料水として機能というよりは、カフェやバーなどの空間を楽しむためのものになります。
価格は5倍以上にもなり、原価など気にならないほど利益が上がります。
もちろん、他のメニュー、場所などコストが掛かりますが、ポジションを選び付加価値を付ける改良を少しするだけで数倍の利益になります。
たとえ、売上げ本数が減ったとしても利益は増えることになります。
ポジションによって支払ってもいいと思える価格帯が、ある程度決まっており、商品の値段は取るポジションによって決まってしまいます。
『飲料水A』とう事例をだした理由は、飲み物は原価が低く、ポジションによって大きく値段が変化するものだからです。
コレは、電子書籍、有料記事などのデジタルコンテンツのポジションの取り方と近い性質を持っています。
飲料水Aが『情報A』というデジタルコンテンツだったと考えたら、ブログなどで無料で配ることも出来るし、ポジションを選び改良することで、有料のデジタルコンテンツとして扱うことも出来ます。
ただし、情報は有益で独自のものでなければいけません。
飲料水Aと違い、デジタルコンテンツの配信コストはほぼゼロなので、無限に配ることが出来てしまいます。(消費者にとっては、水道の蛇口をひねると水がでるような感じです)
飲料水Aをエナジードリンク、栄養剤にしたように、独自の効果を作り出すか、カフェ、バーのような独自の立ち位置を取る必要があります。
もちろん清涼飲料水のように、大量に売ることも戦略としてありです。
デジタルコンテンツは配信コストがほぼゼロなので、薄利多売が出来てしまいます。
私たちが持っている知識、情報、商品を、どの価格帯で売るのか考えるには、独自性とポジションを考慮していかなければいけません。
もし有益なもので、独自性とポジションが自由に作り出せるのなら、値段や売上げを変化させていくことも可能です。
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