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2022/2/16 ウクライナ ロシア軍一部撤退も警戒続く

2022/2/16 夜のニュース比較、文字起こし

国際

NHK:ニュースウオッチ9
【ウクライナ情勢 ロシア 部隊の一部撤収発表】

和久田アナ「ロシアは軍事侵攻の可能性、繰り返し否定していますが、未だ軍の撤退も確認出来ていない、と。厳しい状況まだまだ続きそうですね。」
田中アナ「その通りだと思います。この数日のロシアの動きを見ますと、ロシアは今ありましたように2つの異なるメッセージを出しています。1つは欧米に向けたものです。話し合いを続けるというメッセージです。そして、もう1つがウクライナに向けたもの。ロシアの影響下に戻るよう圧力を掛け、揺さぶりを掛けるという、こうしたメッセージです。日本やアメリカから遠いウクライナ東部の問題では、欧米の分断を目論むような動きも出始めているように感じられます。今バイデン政権はウクライナの問題に全勢力を注いでいますが、プーチン大統領はもっと長い時間のスパンで現状をひっくり返そうとしている可能性が高く、厳しい状況まだまだ続きそうです。」
田所アナ「そうした依然緊迫した状況なんですが、今回の事態は日本に何を突きつけているんでしょうか?」
田中アナ「その点なんですが、ロシアが今やっているような軍事力をちらつかせて、自らの主張を通すようなことを世界が許してしまいますと、そのマイナスの影響は日本を含むアジアにも及ぶことは必至です。力で現状を変えようという考えを持つ国に対し、私達がどのように備え、どの国を重視して連携をしていくのか?こうしたことを具体的に考えていく必要性をウクライナ情勢は問いかけていると思います。」

フジテレビ:FNN Live News α
【ウクライナ「団結の日」情勢緊迫】

三田アナ「ロシアの思惑について、どう見ていますか?」
風間晋氏(解説委員)「戦争するつもりか?と記者に質問されたプーチン大統領が“もちろんyetだ“と答え、一部撤退開始との発表もあって緊張緩和と受け止める向きもありますが、それはどうでしょうか?戦争ではない自衛的行為だ、あるいはロシア人保護のための最小限の実力行使だ、など言い換えは何とでも可能です。それにプーチン大統領は戦争をせずにクリミア半島を併合して見せました。ロシア議会では今、ウクライナ東部を巡って2008年にジョージアの一部地域を分離・独立させたのと同じことをやろうというような動きも見られます。20日には北京オリンピックが終わり、ロシアとベラルーシの合同軍事演習も終了予定です。そして、ドイツのミュンヘンではアメリカのハリス副大統領やNATOの国防省、更にG7の外相が集まり、結束と断固たる制裁を確認します。その結束を乱すことが現時点でのロシアの狙いです。そのためには軍事圧力を更に強めるのではなく、緊張緩和を演出して、各国の利害の違いが露呈するように仕向ける方が上策です。プーチン大統領が主導権を握り、自在に立ち回る。そんな状況がまだ続きそうです。」
三田アナ「事態はどう動くのでしょうか?いずれにしても、市民が犠牲にならないことを祈るばかりです。」

テレビ東京:WBS
【ウクライナ情勢緊迫化 不足が深刻な半導体にも影?】

佐々木アナ「ウクライナ情勢、思わぬところにまで影響が広がりそうなんですけれども、ウクライナにロシアが侵攻する恐れがある日として警戒された16日です。その前にウクライナにサイバー攻撃もありました。緊張高まってますね。」
原田亮介氏(解説キャスター)「ロシアはまさにハイブリッド戦を仕掛けようとしてるということだと思うんですね。ハイブリッドというのは、実際の軍事侵攻、サイバー攻撃、更にフェイク動画の拡散という、この3つなんですけど、軍事侵攻に関して言うと、バイデン大統領が今まで10万人と言っていたのが、15万人強に増強されている、と言っている訳ですね。サイバーについては、元々通信システムや電力システム、そういったものの神経回路というもの、国の、そういうものを破壊すると、同時に軍事侵攻すると入りやすくなる。そういうことです。」
佐々木アナ「今回は軍事攻撃の前触れというようなものよりも」
原田氏「ちょっと程度が軽くて、ちょっと探りを入れたという程度ですね。」
佐々木アナ「もう一つのフェイク動画というのは何でしょうか?」
原田氏「これはアメリカの国務省の報道官が、ロシアが偽造動画を作ってる、と。それはウクライナ軍が逆にロシア国境を越えて侵入して、ロシア国民がたくさん亡くなったり、弔問客がロシア語で悼んでる、というようなそういう動画を作ってる。それを拡散することで、世界の世論を混乱させようという狙いだと思います。」
佐々木アナ「目に見えない神経線というのが、今、水面下で凄まじい勢いで行われているということですね。」
原田氏「元々目に見えないサイバー戦なんかがカギ握ってるのがハイブリッドなんですけれど、そこでアメリカは諜報機関の情報なども含めてロシアの手の内を晒す、と。そういう作戦で、ロシアを封じ込める。で、ヨーロッパの支持を取り付けるということで、バイデンさんはここまで割と上手くやってると思います。」

【ウクライナ情勢緊迫 原油やLNGの調達リスクは】

佐々木アナ「ウクライナ情勢ですけれども、もし緊迫が続けば、半導体の生産といったところにも影響がするのではないか?というニュースをお伝えしましたけれども、様々なところに影響が出る、経済安保ですね。」
原田氏「そうですね。これから軍事侵攻があって、経済制裁入り、その場合ですけど、日本のエネルギーの輸入先、LNGについて言えば、オーストラリアがあって、4番目にロシアがある。8.3%もあります。更に原油の輸入先もロシアが5番目のシェアを持ってる、ということで言うと、ロシアからのこういうエネルギーが入ってこないと、日本は安定的な調達先をちょっと増やさないと、なかなか厳しくなりますよね。」
佐々木アナ「LNGと言いますと、日本政府、ヨーロッパに緊急供与しましたけれど、国内分は大丈夫なんでしょうか?」
原田氏「今日、日本貿易会の小林会長が記者会見したんですけれど、“スワップ取引”、産地や調達時期の変更をすることなんかで、ある程度対応出来る、とお話になってますが、ただ、絶対量の不足とか価格の高騰というのは、ある程度は非常時になると避けられないんじゃないでしょうかね。」
佐々木アナ「電気料金の値上げなどに繋がれば、物価上昇の中厳しいですね。」
原田氏「そうですね。安定調達拡大、政府頑張ってください。」
佐々木アナ「そこですね。」 

NHK:ニュースウオッチ9
【北朝鮮 金正日総書記 生誕80年のイベント 軍事パレードなき祝賀ムード】

和久田アナ「年明け以降も北朝鮮のミサイル発射のニュース、繰り返しお伝えしてきましたが、たしかに北京オリンピックが始まってからはパタリと止まっています。ウクライナ情勢も反映しているという見方でしたが、オリンピック・パラリンピックが終わりますと、気の抜けない状況が再び始まりそうですね。」
田中アナ「そうなんですよね。北京大会の閉幕後から各国は北朝鮮への警戒を再び高めるモードに入ります。北朝鮮は国防5か年計画、これは1年前に打ち出したものなんですが、この計画に基づいて行動しています。次は大陸間弾道ミサイルの発射実験などが行われるのではないか?こうした懸念が出ているんです。日本としては、アメリカ、そして韓国との連携が欠かせない局面となります。」

テレビ東京:WBS
【ベルギー 新労働協定を発表「つながらない権利」導入】 

佐々木アナ「ベルギーの“つながらない権利“ですとか、リモート勤務が広がる中での働き方改革ですね。」
原田氏「そうですね。海外ではもう色んな取組み広がっているんですけど、日本の場合は厚生労働省がガイドラインを一応出してる、と。これは休日や深夜のメールについて、対応しなかったからといって人事評価で不利益な扱いしてはダメですよ、と、そういうガイドラインなんですよ。ただ、これが実態どのくらい浸透してるかどうか?ちょっと怪しいですよね。」
佐々木アナ「やっぱり仕事のメールにすぐに返事をしなきゃ、という流れと意識というのは根強いですしね、日本というのは。」
原田氏「こちらの調査結果見てほしいんですが、NTTの研究所なんですが、“対応したい“と“対応したくないがやむを得ない“、これを合わせると2/3になっちゃうんですよね。ですから、そういうメールや電話をしちゃいけないということ、あるいは受ける側が対応しないということ。一番大事なのは、生産性を上げる、と。で、無駄なことをしない。ということは、平日の昼間出来ることを夜間とか休日にやるということは原則やらない。我々の仕事であれば、ウクライナ情勢や災害があった時は別ですけれど、そういうルールを職場できちんと作るということが一番大事じゃないでしょうかね。」
佐々木アナ「そうですね。いつでもつながることが出来る時代ですので、メリハリをつけないと、オンオフがもう本当に見境なくなってしまうというか、やるせないですよね。」
原田氏「やっぱり職場でも議論をして、ルールを作る。」
佐々木アナ「ルールも一律ではなく、多様性ですね。」

新型コロナ

日本テレビ:Newszero
【新型コロナ 3回目のワクチン接種「新ランキング」公表】

有働アナ「これ、どう見ますか?」
辻愛沙子氏(クリエイティブディレクター)「住んでる方からしても、自分の地域が他と比べてどうか?見える化するということは良いことなんじゃないかと思います。ただ、こうやって競わせずとも、例えば上位の自治体のいい取組みを調査して発表したりですとか、各自治も横で繋がって情報共有するということも必要かなと思いました。」
有働アナ「こうした自治体の体制の強化も必要ですけれども、そもそも早く打った方がいいと思える人が増えるかどうか?こちらも大事ですよね。」
有働アナ「このオミクロンでも後遺症になる方が増えるとしたら、これからということになります。3回目の体制もようやく揃いつつありますので、打ちたいと思う方はお早めにご検討ください。」

TBS:News23
【ナゼ?大規模接種も予約「半分空き」】

小川アナ「3回目接種がなかなか進んでいないという現状がある訳ですけれども、何に注意するべきだとお考えですか?」
宮田裕章氏(データサイエンティスト)「まず一つは、東京のような地域でも感染者数は減っているように見えるんですが、いわゆる陽性率というのはまだ下がっていないんですよね。こういった様々な指標で判断していく必要がある、ということです。2つ目は、この感染拡大の終盤というのが後半に入ってくると、最初は若者で起こっていた流行が社会の様々な層に到達してしまう、と。特に高齢者の方というのは、重症化が非常にオミクロンにおいても注意が必要です。3回目接種、医療従業者には12月中、ある程度届いていたんですが、今回高齢者に対しては届いてないということですね。特にこういった層のブースター接種というのはすごく大事だろう、と。もう一つ、3つ目警戒すべきなのは、ピークアウトしたというような緩みの中で、対策が緩んでしまう、と。そうすると、国によってはこのまま高止まりしているような地域もあるということですね。」
国山アナ「宮田さんが懸念する高止まりですけれども、既に起きている国の一つがデンマークです。デンマーク政府はコロナが重大な病気でないと発表した上で、ピークアウトした2月からマスク着用義務といった規制をほとんど撤廃しました。ただ、このようにグラフ見てみますとわかるように、現在も感染者の数は高止まりしていまして、ピーク時と変わらない4万人を超える日が続いているといった状況です。こうした高止まりが日本で起きてしまうと、どういった問題が生じてしまうんでしょうか?」
宮田氏「そうですね。やはり高止まりが続くと、医療逼迫も長引くという問題があります。更には、そもそも重症化というのは感染ピークから遅れて発生しますので、こういった命を守るというような点からも引き続き警戒が必要だということですね。やはり重症化率が低くても、感染数がいわゆる4倍というようになってくると、やはりアメリカもそうですが、死者数というのが非常に多くなる。日本もいわゆる過去の最大の死者数に並ぶようになってきているので、やはりその点注意が必要かなと思います。」
小川アナ「感染の深刻化、医療逼迫を防ぐためには、日本も高止まりを脱していかなければならない訳ですけれども、私達はどう対応していく必要があるんでしょうか?」
宮田氏「やはりこのブースター接種ということは重要ですし、引き続きガードを上げるということですね。例えばコロナを5類にもう下げてもいいんじゃないか?というような意見もあるんですけど、たしかに次、オミクロンよりも重症化率が低ければ、そういった対策も一理あるんですが、ただ一方で重症化率が高いコロナが発生する可能性があるんですよね。その時に5類に下げてしまうと、ガードが効かないということもあるので、そういった総合的な観点の中でコロナと向き合い続けていくということが日本においても必要になるのかなという風に思います。」
小川アナ「あくまでもガードを下げない、ということですね。」

北京五輪

TBS:News23
【ワリエワ選手「新たに2種の薬物」“母親の音声”を入手】

小川アナ「フェアじゃない、という声も挙がっている、競技の公平性が問われる事態となっている、このドーピング問題ですけれども、どうご覧になりますか?」
宮田氏「今回のオリンピックはワリエワ選手だけの話だけではなくて、日本が関わった事例でもスキージャンプの高梨選手のいわゆる審判の問題だったり、平野歩夢選手の2回目の得点ですね。こういったところで公平性というのが問われた、と。平野選手の場合は3回目に素晴らしい演技をして、そういったものを跳ね返したんですが、本人もこれで水に流してほしくない、と。真摯に向き合っていくスポーツ、アスリートの努力が報われるようなそういう仕組みを作らなくてはいけない。これはルールであったり、それを取り巻くシステムであったり、選手側の向き合う姿勢ですね。こういったものを合わせて改善していくのは非常に重要なのかなという風に思います。」
小川アナ「構造的な問題はないのか?問うてく必要がありますね。」
宮田氏「構造的な問題もすごく重要だと思います。」

その他

フジテレビ:FNN Live News α
【キリンHD 中国の清涼飲料事業から撤退】

鈴木智子氏(一橋大学ビジネススクール准教授)
・“選択と集中” クラフトビール企業も買収
・カギはブランド構築・・・飲みたい時に想起
・問われる品質、そして唯一無二の個性

三田アナ「海外戦略の立て直しが迫られる中、どこまで世界で存在感を増していけるのか?今後の展開が注目されます。」

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