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2022/9/7 円安進む 1ドル150円も…暮らしへの影響試算

2022/9/7 夜のニュース比較、文字起こし

円安・値上げ

東京外国語為替市場 一時1ドル144円台

青井アナ「先週の金曜日に1ドル140円台に突入しまして、今日は一時144円台。これまでの為替相場の動きを考えても、異例のスピードで円安が進んでるということになりますが、企業活動はもとより家計への大きな影響というのも懸念されますよね。」
田中アナ「本当ですよね。世界の通貨の中でも円はドルに対する値下がりが際立っているということでした。円安がこのまま続くようであれば、円の信用の下落、更には日本経済への懸念も高まりかねません。」
NHK:ニュースウオッチ9

円安進む 1ドル150円も…暮らしへの影響試算

佐々木アナ「政府は物価上昇の影響を抑えようと、明後日物価対策を発表するということで、こういった内容になっています。石油元売りへの補助金ですとか、輸入小麦の売り渡し価格、この辺りは食品ですよね。そして5万円の給付金などですけれども、これ今必要な対策ですね。」
原田亮介氏(解説キャスター)「そうなんですよ。生活の支援には必要なんですが、これがじゃあ円安を是正する効果を持つか?と言ったら、逆効果なんですね。これは例えば、今出ているガソリンの補助金をつければ、ガソリン価格は上がらない。物価を全体として抑える、物価が上がらないということですから、日本の金利は依然として上がらないと、みんな思っちゃう訳ですよね、マーケットは。」
佐々木アナ「そうすると、緩和が続く。」
原田氏「緩和が続く訳ですから、円安が続くということになると思います。」
佐々木アナ「財務大臣の牽制発言などありましたよね。ただそれでも収まりませんね。」
原田氏「口先介入と言うには迫力がないですよね、やっぱりね。」
佐々木アナ「そうですか。では、この円安を止めるには何が必要なのか?どうやったらいいんでしょうか?」
原田氏「これはズバリ言えば、アメリカの景気が悪くなることなんですね。今どういう状況かと言いますと、日本は景気が弱いので物価が上がらない。なので、超金融緩和、非常に低金利が続いてる訳ですね。それに対してアメリカは、好景気が続いているので、物価がどんどん上がる。だから、FRBは0.75%という大幅の利上げを何度もやって、金利がどんどん上がっている。で、日本とアメリカの金利差が拡大する訳ですから、円安ドル高が進むということで、98年8月の147円、あるいは150円を目指す相場の展開になるということですね。」
佐々木アナ「強烈な利上げをここまで続けていますけれども、それでもまだまだ雇用も景況感もアメリカというのはしっかりしているんですよね。ですから、韓国のウォンですとか、中国の元ですとかも弱含んでいまして、でも最も今弱いのは円なんですよね。売られてしまっています。」
原田氏「アメリカの今物価、8.5%とかその辺なんですけれど、これが2%にいかないとFRBはダメだと言っている訳ですから、それは利下げが必要になるくらい景気が悪くなる、と。つまり、景気の火がなくなる、そういう状況にならないと円安ドル高の是正に繋がっていかないんじゃないか、と思われますね。」
佐々木アナ「利下げが必要なくらい悪くなるということですね。」
原田氏「で、98年の円相場と今年の円相場、ちょっと似てると思いませんか?」
佐々木アナ「そうですね。年始から98年も20円くらい円安が進みました。22年、今年も30円もここまでに円安に進んでいるんですけれども、似てますよね、動きが。98年、この後どうなったか?と言いますと、一気にその後30円、円高になった。全く逆に。」
原田氏「夏にロシアの金融危機があって、LTCMというヘッジファンドが破綻したんですね。一気に金融危機でアメリカの景気が悪くなるという観測が広がって、FRBは連続利下げに踏み切った。それが円安ドル高の転換点になった訳なんですよ。」
佐々木アナ「ですから、このくらいの痛みが伴わないといけないということなんですね、円安を止めるのは。」
原田氏「ですから、今回のアメリカの金融引き締めの影響が本格的に出てくるのは年末〜年始にかけてだと思うんですけれども、それと前後して98年と同じような金融危機が起きるかどうか?その辺りが注目点になるんだろうと思います。」
テレビ東京:WBS

iPhone 中古品なのに新品より高値に

国山アナ「様々な影響がありますけども、動画配信サービスのネットフリックスやディズニープラスの月額の料金、日本はアメリカと比べて安く設定されているんですよね。ネットフリックス、いくつか料金プランあるかと思いますけど、3割ほど安い、と。」
小川アナ「結構ショッキングな。」
国山アナ「驚きました。」
小川アナ「こうした状況どうして起きるのか?専門家に聞きますと、日本は経済成長もせず、賃金も低いので、価格が抑えられていると思う、と。今後収益が出にくい状況までいくと、こうしたサービスは撤退してしまう可能性もあるのでは、ということなんです。こうしたところからも一昔前とは違う、安い日本というのが浮き彫りになるようですけれども、賃金いつ上がるのでしょうか。」
TBS:News23

くら寿司 創業以来初の値上げへ

渡辺広明氏(マーケティングアナリスト)
・外食産業 低価格路線の継続は限界か
・求められる顧客の満足 値上げへの工夫を
・高価格&低価格 トータルで客単価アップ

三田アナ「仕入れ価格が高騰する中、価格を据え置く方が難しいのが現状だと思います。この秋も値上げラッシュが予想されている中、飲食業界においては転換期となるのかもしれません。」
フジテレビ:FNN Live News α

新型コロナ

政府 新型コロナ水際対策緩和へ

岩本アナ「水際対策の緩和、どう見てますか?」
辻愛沙子氏(クリエイティブディレクター)「先日鎌倉に行ったんですけれども、海外の旅行客の方ほとんどいない印象でした。インバウンド向けの施設だったりサービス、本当にこの数年のダメージで閉じてしまったりとか、国内向けの形にだいぶ変わったと思うので、もし今後個人旅行客が一気に増えたら、逆に対応が間に合わなくなるんじゃないかな?というのも、ちょっと心配しています。」
岩本アナ「そうした対応も求められますね。」
日本テレビ:Newszero

政治

閉会中審査 安倍晋三元首相の国葬めぐり審議へ

青井アナ「国葬をめぐる議論、そして旧統一教会との関係。明日はいずれも注目の日となります。岸田総理大臣が自ら出席を決めた閉会中審査で、どう説明するのでしょうか。」
NHK:ニュースウオッチ9
岩本アナ「いかがですか?」
辻氏「金額の問題ももちろんありますし、そもそも戦後総理経験者の国葬って、ほぼ前例がない中で、なんで今回は特別なのか?その説明だったり議論が十分でないまま閣議決定されたことが、そもそもやっぱり問題だなと思います。税金として費用を負担する私達国民が納得出来るような理由が見えないから、世論調査でも反対が多かったり、中止を求める署名がたくさん集まったんじゃないかなと思うので、明日の閉会中審査もまずはなんで今回だけ国葬なのか改めて説明を聞きたいなと思います。」
岩本アナ「この閉会中審査は明日の午後、衆議員、参議院それぞれで行われます。」
日本テレビ:Newszero

政府 ガソリン補助金 11月以降は段階的に縮小

佐々木アナ「先ほどあった物価対策ですけれども、いつまでも潤沢には続けられないということですよね。」
原田氏「それはやっぱり原資は財政、税金ですから、それをいつまでも投入し続けるという訳にはいかないですよね。時限措置ですよ。」
佐々木アナ「そうですね。ただいきなり止めると、混乱するのでスムーズに、ということですね。」
テレビ東京:WBS

国際

ロシア プーチン大統領 中国との関係重視一段と鮮明に

青井アナ「プーチン大統領と中国の習近平国家主席、来週ウズベキスタンで開かれる国際会議に合わせて対面で会談するという情報も出てきた訳ですけど、ロシアと中国の関係強化、一段と進みそうですよね?」
田中アナ「そうですよね。先程もありましたけども、中露の首脳が対面で会談すれば、ウクライナ侵攻が始まってからは初めてです。そして、習主席にとってもコロナ後、初の外遊となります。この機会にプーチン大統領に会うということになるんですよね。大きな流れは関係の強化なんですけども、その思い、ロシアの方が強いように感じます。世界で自分達は孤立していないとロシアが主張する一番の頼みは中国のようです。」
NHK:ニュースウオッチ9

日韓防衛次官級協議 レーダー照射問題の解決に向け対話継続へ

佐々木アナ「6年ぶりに日韓の防衛当局者の対面協議が開かれて、レーダー照射事件の解決に取り組むことで同意をしました。」
原田氏「2018年の12月、韓国の艦船が自衛隊機、哨戒機だったんですけど、これにレーザーを照射した、と。戦闘の準備をする、そういう行為だと見なされる行為ですから、政府、防衛省、自衛隊は非常に怒った。事情説明と謝罪を韓国側に求めてきたんですよ。」
佐々木アナ「そうですね。戦後最悪と言われる日韓関係の要因の一つになった出来事ですよね。」
原田氏「そうです。しかも最近になって、文在寅政権では日本機だけを対象にレーザー照射というのをやっていいという指針を出したことも明らかになっているんですね。今回の会談で、この指針を見直すということを韓国側は事実上認めたということだと思います。」
佐々木アナ「それで喉の奥に刺さった小骨が抜けるかどうか?なんですけれども、そもそも日韓首脳会談もまだなんですよね。」
原田氏「そうですね。徴用工問題とか拗れに拗れた問題がまだ懸案として残ってる、と。ここをどうやって解決するか?首脳会談をちゃんと開けるようにすること。それから、ハワイでも会談やったんですが、日米韓の連携をきちっと強めるということ。これが重要ですね、やっぱりね。」
佐々木アナ「そうですね、はい。」

その他

静岡県牧之原市 通園バス内に取り残され3歳女児死亡 園長らが会見

山内アナ「この悔やみ切れない最悪の事態を防ぐ機会がいくつもあったということがわかってきました。また同じような事件、去年の夏に福岡県で起きています。今回の事件の背景を徹底的に検証してほしいと思います。」
青井アナ「国は近く関係機関によるワーキングチームの設置に向け調整に入ったことがわかりました。マニュアルの策定などを含め具体的な安全対策を検討するものと見られます。」
NHK:ニュースウオッチ9
小川アナ「このような形でお子さんとお別れすることになってしまったご遺族の方の気持ちを思うと、耐え難いものがありますね。」
国山アナ「明らかに杜撰な管理体制だったと思いますね。この園児のバス置き去りに関しては、こんなデータがあります。自動車の内装材を取り扱う国内の商社が行った調査です。直近の1年間で園児を社内に残していることを認識せずにバスを離れた、と答えた送迎担当者は267人中3人いた、ということなんですね。ただ、いずれもその後すぐに気がつくことが出来て、大事には至らなかったということです。」
小川アナ「今回のような事故・事件に至って初めて私達はこうしてお伝えすることになる訳ですけれども、車内での置き去りというのは少なからず起きてしまっているということになりますね。」
国山アナ「こうした事態を防ぐために海外では置き去りを検知するシステムの導入を義務化する動きが進んでいるんですね。アメリカのカリフォルニア州では送迎バスの後部にボタンを設置しています。運転手は車内に子どもが残ってないか確認をして、最後にボタンを押します。このボタンを押さなかった場合は、学校や園に通知が送られるという仕組みなんですね。韓国でも同じようなシステムは導入を義務づけている他、外から車内が見えやすいように送迎バスの窓ガラスの透明度というのを検査するということも義務づけているんですね。」
小川アナ「海外ではこうした取り組みが実際あるという中で、日本ではこうしたシステムの導入というのは行われるんでしょうか?」
国山アナ「実は先ほどの実態調査を行った国内の商社が来年をめどに最新のレーダー技術を活用した検知システムを販売する予定だということなんですね。どういうものかと言いますと、バスの天井にレーダーを設置することで、車内での置き去りを検知した場合に担当者に即座にアラームを発進するという仕組みになっています。ですので、仮に小さな子どもがシートの下で寝ていたとしても検知出来るシステムということなんですね。既存の車両にも後付けが出来て、導入の費用というのも数十万円程度だということで、今回の事故を受けて問い合わせというのは実際増えているということです。」
小川アナ「そうですよね。今回の事件に関しては、あまりに杜撰な対応だった訳ですから、単純に一般化出来ないものがあるとは思いますけれども、ミスは起きうるんだという前提で、こうした技術を積極的に導入していくということは必ずしていくべきだと感じます。ただ、やはり結局は人ですよね。このような事件・事故を起こさないようにと、子どもを守るのは自分なんだ、という意識が子どもに携わる一人一人がどれだけ持てるか?ということにかかってくると思います。」
TBS:News23
大越アナ「午前中にこども園で行われた保護者説明会は、保護者と保育士合わせて13人が救急搬送された大混乱の中で中断をされ、後日に延期となりました。出席者によりますと、亡くなった千奈ちゃんのお父さんの悲痛な発言を聞く内に体調を崩し、過呼吸の症状を示す人がいたということで、この痛ましい事件の衝撃の大きさを物語っています。」
テレビ朝日:報道ステーション

キリンHD&明治大学 食器デバイス「エレキソルト」の実証実験開始

鈴木智子氏(一橋大学ビジネススクール准教授)
・ヘルスサイエンス 新たな収益の柱に注力
・強みを生かした「プラズマ乳酸菌」製品
・求められる海外展開 日本企業にもチャンス
フジテレビ:FNN Live News α

三菱ふそうトラックバス 新型EVトラックを発表

佐々木アナ「宅配便のトラックにEVが普及し始めたというようなことなんですけど、やはり適してるんですかね、宅配に。」
原田氏「相性がいいんですよね。電気自動車というのは航続距離が短いというのが弱点なんですけど、都内で言えば1日せいぜい60kmくらいと言われているんですね。ヤマト運輸導入した先ほどのEV、1回の充電で100km走る。十分な訳ですよね。もう1つは夜に車は稼働しないで営業所に停めておく訳ですから、その間に充電が出来る訳です。」
佐々木アナ「なるほど。ラスト1マイルという、この宅配にピッタリということなんですね。後はガソリン車よりも有利な点というのは、あるんでしょうか?」
原田氏「これも先ほどビデオで出てましたけれど、エンジンやガソリンタンクがないから床を低く出来るんです。宅配の運転手さんは1日に100回くらい乗り降りすると言われてるんですね。運転席から降りて、後ろに回って、扉を開けて、荷物を取り出す。そうした一連の負担を軽く出来る訳ですね。」
佐々木アナ「ですから、これだけ下から近いと楽だ、ということですね、乗り降りが。やっぱり人手不足ですから、こういった労働環境の改善というのは大事ですね。」
原田氏「そうですね。二等車だけど普通免許で乗れる保冷庫や冷凍庫も積めるという条件ですね。」
佐々木アナ「そうですね。やはりEV、電気自動車ですから、日本のCO2の削減というのにも効果があるんでしょうか?」
原田氏「はい。貨物自動車、CO2の排出量で見ると運輸部門の4割近い。日本全体でも6.9%占めている訳なんですよね。宅配便の営業所に太陽光パネルを置いて、蓄電池を使って夜間に車に充電するというのを、どんどんこれから普及していくと思いますよ。」
佐々木アナ「ですから、こういった出来るところからやっていくというのが大事なんですね。」
テレビ東京:WBS

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