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2022/6/17 日銀 大規模金融緩和策維持を決定

2022/6/17 夜のニュース比較、文字起こし

ウクライナ情勢

ロシア国際経済会議 欧米&日本企業が参加見送り

山内アナ「ロシアの動きについて、イギリスの国防省が気になる分析を出したということですが、どんなことなんでしょうか?」
田中アナ「戦争に懐疑的な1万5000人に上る富裕層がロシアから離れようとしている、という分析なんですね。こうした動きが続きますと、長期的にロシア経済への打撃になる可能性があるとしているんです。強気の姿勢を崩さないプーチン大統領なんですが、その足元については様々な見方が出ています。」
NHK:ニュースウオッチ9

ロシア プーチン大統領 国際経済フォーラムで演説

内田アナ「プーチン大統領、強気な演説のようにも見えましたが、どう見ていますか?」
風間晋氏(解説委員)「この国際経済フォーラムは、大統領の出身地、サンクトペテルブルクを舞台に、プーチンの力を内外に見せつけてきた国際イベントです。ロシアに制裁をしている欧米、日本などの姿がなくても、それを補って余りある友好国がここに集まっている。ロシアは孤立していないし、弱ってもいない。それが今回のメッセージです。更に世界的な穀物とエネルギーの高騰、供給不足は西側の一方的な制裁のせいだ、と非難して、ロシアは途上国の苦境を軽減するために努力を惜しまず、ここに集まった国々の味方だ、と言いたい訳ですよね。」
内田アナ「ということは、ロシアの思惑通り、ということなんでしょうか?」
風間氏「誤算があるとしたら、それは会場に中国要人の姿がないことです。ビデオメッセージやリモート参加とは内外の印象が全く違うので、プーチン大統領としても期待する気持ちもあったと思います。でも、中国は微妙な距離感を維持しているようです。14日に中国の政治局委員と会談したアメリカのサリバン大統領補佐官は、16日の講演で中国はロシアへの軍事支援や制裁逃れにつながるような動きはしていないようだ。中国はとても慎重なアプローチを取っている、と述べています。ロシアの軍事侵攻から来週で丸4ヶ月です。中国が対ロシアで一線を越えないようにすることは、これまで以上に重要になると言えます。」
内田アナ「事態打開へ向けて国際社会が動いていますが、一体いつその糸口が見えてくるのか?1日も早い終息を願うばかりです。」
フジテレビ:FNN Live News α

政治

日銀 大規模金融緩和策維持を決定

徳永アナ「日本のこの金融政策、どのようにお考えですか?」
成田悠輔氏(イエール大学 助教授)「まずどちらに進んでも、すごく大きな痛みが伴うという現実を直視しないといけないのかなと思うんですよね。今の日銀のように現状維持を続ければ、このまま円安とかインフレの問題に家計とか企業が苦しむという状況が続く。でも、仮に方針を大きく変えて、利上げによる金融引き締めみたいな方向に舵を切った、としますね。それはそれで国内の経済活動にダメージを与えてしまって、景気を悪くしてしまう可能性、というのがあると思うんですね。」
板倉アナ「どっちに進んでも、苦しい、ということですね。」
成田氏「そうですね。右に進めば、円安とインフレという地獄。左に進めば、景気悪化という地獄、と。この2つの究極の選択を問われているという感じだと思うんですね。ですので、日銀の表面的な無策というのを、ただただ叩いても意味はない、と。ましてや、日銀の総裁に対する個人攻撃をしても、問題は全く解決しないんだと思うんです。突き詰めて言うと、大きな背景としては日本経済が成長出来ない状態がずっと続いてしまって、この金融緩和の政策によって、ずっと刺激を与え続けないと、製造していけないような、ちょっと末期患者のような状況に陥ってしまっている、と。これが根本的な問題だと思うんですね。最近は円安とかインフレ、戦争、コロナと、こういうニュースが多いので、短期的にそれにどう対応していくのか?という小手先の政策論が問われがちだと思うんですね。でも、本当に重要なのは数十年かけて、日本経済が今後どういう風に成長していけばいいのか?そのためにどういう規制緩和を行うべきなのか?デジタル化を行うべきなのか?と、こういう地味で長い視野を持った政策論というのに立ち戻ることが重要なのかなあと思います。」
テレビ朝日:報道ステーション

日銀 大規模金融緩和の継続決定

馬渕磨理子氏(経済アナリスト)
・日本 利上げは景気後退のおそれ高い
・今後も円安基調続く 1ドル140円も
・「為替介入」の議論も一段と高まるか

内田アナ「一方、昨日アメリカの金利引上げでNYのダウ平均株価は3万ドルの大台を割り込みましたが、先程始まった取引では、株価は反発せず3万ドルを挟んだ取引となっています。」
フジテレビ:FNN Live News α

主要中銀は「利上げドミノ」 日銀緩和姿勢が突出…経済は?

佐々木アナ「黒田総裁の会見、どうご覧なりましたか?」
原田亮介氏(解説キャスター)「値上げ許容度の失言があって、書類を見ながらの慎重答弁でしたね。物価2%目標を実現して、長官を卒業するという王道を行く姿勢は変わりませんでしたね。」
佐々木アナ「う〜ん、それに円安の要因というのは、アメリカのインフレなどが大きいですからね。」
原田氏「そうなんですよ。日本の金融政策だけが原因じゃない訳です。日米の金利差がどう動くかですから。」
佐々木アナ「ですから、今後の物価と金利がどのように動いていくのか?FRBの予測を見ていきましょう。まず政策金利ですけれども、年末までに今までの倍以上の3.4%まで引き上げる、と。そして、物価を見ていきますと、現在の6.3%から利上げによって、年末には5.2%まで低下していくという風に見ているんですね。」
原田氏「ただ低下と言っても5.2%、相当高い水準ですから、アメリカが金融緩和に転じるのは、2024年、あと2年は引き締めが続くと見ているんですね。」
佐々木アナ「そうですね。今よりは高い政策金利が続く、と。」
原田氏「一方、日本はどうかと言えば、物価が2%台に乗せたんですが、2023年、来年度は、また1%台に下がる見通しなんですよ。」
佐々木アナ「そうですね。ですから、金融政策、日銀が変えないとしたとすると、つまり日米の金融政策の方向性の違いというのは変わらない、続くということですね。」
原田氏「そうですね。これに更にアメリカのインフレが加速するとか、日本の物価や景気が低迷するとか、材料が加わると、円相場は140円を目指す展開、十分予想されると思います。」
佐々木アナ「円安が続く、ということですね。」
テレビ東京:WBS

日銀 金融緩和維持 円安で活況の現場とは…

佐々木アナ「円安をチャンスに、という動きもあるんですね。」
田中アナ「国内に目を向けますと、物価高などの影響が目立ちますけれども、海外への販路を広げようと取り組む日本企業は期待感を滲ませていまして、円安のメリットの部分が感じられる現場でした。」
佐々木アナ「なるほど。円安のメリット、という話でしたけれども、これが一転円高に戻るという可能性はないんでしょうか?」
原田氏「秋以降にありうると思いますね。アメリカの景気が悪化して、インフレが落ち着いてくる。あるいは、日本の景気が復調して、賃金が上がって、物価が常態的に2%を超えてくる。今なかなか想像しづらいですけれど、その可能性ですね。」
佐々木アナ「なるほど。それ以外の要因というのは、あるんでしょうか?」
原田氏「3つほどちょっと考えられるんですけど、1つはマーケットで金融システム不安が発生する。2つ目は、ウクライナ危機と資源高の終息(収束)ですね。いずれもアメリカの利上げペースが落ちるので、円買い材料になると思うんですよ。で、もう一つ、黒田総裁が任期切れで日銀の路線が変わる可能性があります。」
佐々木アナ「黒田総裁の交代と言いますと、来年の4月ですね。」
原田氏「超緩和でアベノミクスを担った黒田総裁ですけれど、人が変われば路線が変わるかもしれない。で、安倍元総理はアベノミクスの金看板の継続を求めてるんで、黒田路線を維持する人事を期待しているようですけれど、任命権者の岸田総理がどう判断するか?注目ですよ。」
佐々木アナ「それによって為替の動向変わるかもしれないということですね。」
テレビ東京:WBS

東京電力福島第1原発事故避難者集団訴訟 最高裁が国の責任認めず

田中アナ「原発の廃炉の現場を、この春取材したんですが、その際作業の難しさだけでなく、事故が多くの人の人生を狂わせた現実をひしひしと感じました。そして、今日の判決について、専門家こう指摘しているんです。事故に関する国の法的な責任は否定されたが、社会的・政治的な責任は変わらない、と指摘しています。2度とあのような事故を起こしてはなりません。」
NHK:ニュースウオッチ9

福島第1原発事故の避難者訴訟 なぜ?最高裁「国の責任」否定

佐々木アナ「更に除本教授は同様の裁判の影響について、争点が共通しているので、今回の最高裁の判決がもつ影響というのはかなり大きい、と指摘しています。」
テレビ東京:WBS

観光庁 新たな旅行支援策発表

徳永アナ「コロナで本当落ち込んだ観光業界なんですけど、こういうことがきっかけ、足掛かりになりますかね?」
成田氏「足掛かりとしては、すごく理に適った政策なのかなという感じがしますよね。それに加えて同時に重要なのは、全国旅行支援って日本人の方が日本国内を旅行することを想定してると思うんですね。それに加えて大事なのは、外国の方が日本に来るインバウンド観光の支援。これも進めていくことが大事なのかな。特に今円安で海外のインフレがすごいので、日本に来ることがすごいお得になっていますよね。円安を、ある意味ピンチをチャンスに変えるというレバーとして、インバウンド支援も同時に考えていく必要があるのかなと思います。」
テレビ朝日:報道ステーション

岸田首相 トヨタ自動車の工場視察

佐々木アナ「岸田総理がトヨタを訪問しました。これ、国会が閉会した直後ですよね。これはどうしてでしょうか?」
原田氏「このタイミングで個別の会社を訪問するというのは異例なんですけど、岸田さん既に参議院選モードなんですよ。口に出しては言わないけれど、選挙では自民党を応援してね、という含みがあるんじゃないですかね。」
佐々木アナ「豊田社長は今月麻生副総裁にも面会しているということで、政府、自民党との関係というのは、密であるということなんでしょうか?」
原田氏「自動車業界は今転換期で、EVシフトなどの政府の支援が必要な大切な時期なんですよね。で、政治的には愛知県もともと民主党王国だったんですよね。で、去年の衆議院選挙では、トヨタ労組が組織内候補の擁立を見送って、自民党の候補が勝利する、そういうことも起きている。もう1つ、岸田総理が期待した賃上げでトヨタはすごい早期の段階で満額回答を出している訳ですね。」
佐々木アナ「そうでしたね。」
原田氏「春闘の流れを作った。自動車産業は日本経済の柱だし、政府と足並み揃うのはいいことだと私は思いますよ。」
テレビ東京:WBS

国際

中国 新空母「福建」 艦名に込められた意味とは

佐々木アナ「今日、中国が新たな空母「福建」進水式行ったということで、3隻目なんですね。」
原田氏「これまでも2隻、甲板がジャンプ台のようになっていて、戦闘機自走して飛び上がる方式だったんです。ところが、今日進水式をした福建というのは、甲板が平らなんですよ。カタパルト方式で滑走距離短く出来るし、多くの航空機を積め、離着陸の頻度が高まって、戦闘力が上がる。そういうことなんですね。」
佐々木アナ「この福建という名前にも何か意味があるんでしょうか?」
原田氏「これは大ありなんですよ。習近平主席が17年勤務した福建省、つまりゆかりの地なんですね、福建というのは。で、しかも台湾の対岸に位置する訳です。」
佐々木アナ「ですから、この海上戦力、急速に進めているという中国に対して、台湾海峡の軍事バランスですよね。中国がどんどん有利に動いていく感じでしょうか?」
原田氏「95、6年に台湾海峡で中国がミサイル発射実験をする危機があったんですけど、その時はアメリカの空母が周辺海域に出て、中国は全く動けなくなった。で、今は逆にミサイルでアメリカが接近しないようにしてる。」
佐々木アナ「なるほど。」
テレビ東京:WBS

新型コロナ

その他

夏本番を前に…なぜ熱中症リスク高まる?

佐々木アナ「色々と対策グッズも出ているようですけれども、熱中症対策としては暑さに体を慣らしていくというのも大事なんですよね。」
原田アナ「そうなんですよね。30分程度のウォーキングや筋トレなど適度な運動をしたり、2日に1回でいいので湯船に浸かったりすることで、徐々に暑さに慣れるということなんですね。週末から週明けまで気温の上昇が予想されていますので、十分ご注意ください。」
テレビ東京:WBS

国が自動車の安全性評価 対自転車の新試験を導入

青井アナ「車の技術の進歩、自転車のレーンの整備ということで、安全性を高めるための対策は進められている訳ですけれども、ただ運転するのは人です。自転車も自動車もお互いのことを意識することが大切です。」
NHK:ニュースウオッチ9

厚生労働省 更年期障害意識調査公表

有働アナ「実は私も更年期の症状が出た時に、ずっと我慢してたんですけど、診察、そして処方してもらって、劇的に体調が変わったんですよね。なので、もちろん個人差はありますけれども、ただの不調だと我慢せずに、一度診てもらうこと、これ本当にお勧め致します。」

日本テレビ:Newszero

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