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2022/5/31 EU首脳会議 ロシア産石油の部分禁輸で合意

2022/5/31 夜のニュース比較、文字起こし

ウクライナ情勢

ウクライナ東部 戦闘激化 米国“長距離砲”支援せず

有働アナ「この状況、今後終息どう出来るんですかね?」
落合陽一氏(筑波大学 准教授)「この問題が始まった時から、割とスタジオで僕は残念ながら長引くかなという議論をさせて頂いてきたと思うんですけど、この経済制裁が結構効いている感じがプーチン大統領の発言からも出てくるようになりましたが、これはロシア側が引いたとしても、ウクライナが今ロシア側が占拠されてるところを取り戻しにかかるということですから、パッと終われる戦争ではないので、長引くんじゃないですかね。」
有働アナ「ロシアもウクライナも、そしてウクライナを支える欧米側も、それぞれが苦しい状況にある上に、全然出口が見えてこない。歯痒いんですけれども、それが現状です。」
日本テレビ:Newszero

ウクライナ マリウポリ アゾフスタリ製鉄所 ウクライナ兵152人の遺体

大越アナ「今日一つ驚いたニュースがありました。ロシア国防省の発表でウクライナのマリウポリのアゾフスタリ製鉄所でウクライナ兵152人の遺体が見つかったというニュースがありました。アゾフスタリ製鉄所、ニュースの言葉としては頻繁に出てきましたけれども、このところはあまり登場してこなかった言葉です。そこで152人もの遺体が見つかったというニュースに驚きました。戦争の長期化は避けられないという見方が一般的になっていますけれども、その戦争が長引けば長引くほど、そこにはウクライナ市民、両軍の兵士がそれだけ命が失われていってしまう。一人一人のそれはかけがえのない命であって、私達戦況、あるいは国際社会の対応といった大きな言葉で、このニュースを捉えますけれども、そこには一人一人の命というものがあるということを決して忘れてはいけないのだなという風に思いました。」
テレビ朝日:報道ステーション

EU首脳会議 ロシア産石油の部分禁輸で合意

三田アナ「EUはおよそ1ヶ月でロシア産石油の輸入禁止の合意でまとまりましたが、どう見てらっしゃいますか?」
風間晋氏(解説委員)「パイプラインによる輸入は禁輸対象外とするなど、部分的な禁輸が精一杯だったという見方があります。禁輸してもEU向けだったタンカーがインドや中国に行くことになるだけで、効果は限定的という指摘もあります。それでも27カ国が禁輸で一致出来たことを評価すべきだと思います。ロシアは31日から新たにオランダとデンマークへの天然ガス供給も止めました。ロシアは躊躇うことなく、エネルギーを武器として使うようになった。EUはそう判断しているので、ロシアへのエネルギー依存から脱却を図り、その代償も受け入れる覚悟です。」
三田アナ「EUは全会一致が原則ですが、禁輸の合意にこぎつけた理由については、どこにあると考えていらっしゃいますか?」
風間氏「EUで最大の経済大国でロシア依存度の高いドイツが本気で脱ロシアを進めていることが理由だと思います。ドイツはハンガリー同様、ロシアから陸上のパイプラインで原油を輸入しており、特例を享受出来る立場です。そのドイツが年内にパイプライン原油も自主的に止めると表明したことで、EU27カ国がまとまったと思います。ドイツは天然ガスの依存度も下げつつあって、24年夏という時期にも言及しています。」
三田アナ「日本も石油・石炭の禁輸を表明していますが、こちらについてはいかがでしょうか?」
風間氏「日本はG7の結束を重視して、総論としての禁輸は表明しましたが、どのように輸入を減らし、いつを目処にゼロにしようとしているのか?各論部分は全く見えてきていません。6月下旬にはドイツでG7サミットが開かれます。ロシア依存度が低い日本が本気で取り組まずに、輸入を続けている、などという批判を招かないように有言実行で結束を守る必要があると思います。」
三田アナ「そうですね。ロシア側の資金源に打撃を与えることで、ウクライナ侵攻停止へと圧力を高めることは出来るのでしょうか?今後の動き、注視していきたいと思います。」
フジテレビ:FNN Live News α

ロシア プーチン大統領 西側諸国首脳と連日電話会談

大越アナ「各国がそれぞれの事情を抱えながら、国際社会として、戦争の長期化に対処しなければならない。そういう局面に入ってきています。」
テレビ朝日:報道ステーション

ウクライナ侵攻対応で西側に乱れ? 背景にある“支援疲れ”とは

大江アナ「ウクライナでは東部での攻防が今、重大局面迎えていますよね。西側諸国の現在のウクライナへの支援というのは、どういう状況ですか?」
滝田洋一氏(解説キャスター)「イギリスの経済誌のエコノミストによると、二手に分かれると思うんですよね。1つは一定の譲歩をしても早期の和平をしようじゃないかという、ドイツ、イタリア、フランスですね。一方で力による現状変更は認められないという、言わば対露強硬派、これはロシアと国境を接してる国とイギリスなんですよね。」
大江アナ「真ん中にアメリカがいますが、アメリカはどちら側ですか?」
滝田氏「軸足を定めたいという状況じゃないでしょうか。直近では射程がロシアに届くミサイルのウクライナへの供与を言わば見送るなど、戦闘でエスカレーション、慎重な姿勢が見えてきているという感じがしますね。」
大江アナ「その軸足を定められない理由は何なんですか?」
滝田氏「やっぱりインフレだと思いますよね。ロシアに対する経済制裁の跳ね返りが出て来ているということで、ウクライナに対する支援の疲れというのが出て来ている感じがするんですよね。ただし、そういう足元を見て、ロシアのプーチン政権、ウクライナに対する、言わば攻勢を強めている訳ですから、2階に上った梯子を外すような振る舞いというのは、やっぱりどうかな?という感じがしますけどね。」
大江アナ「そうですね。ただ、この支援疲れというのが、今後気をつけて見ていく必要がありそうですか?」
滝田氏「やっぱり日本としても、この辺のところはきちっと見ていく必要があると思いますね。」

新型コロナ

国際

ユーロ圏 5月消費者物価指数8.1% 過去最大

田中アナ「物価への影響がヨーロッパの統計でも裏付けられました。私達日本も含めて経済的に苦しい状況が続きますが、制裁はプーチン大統領の戦争継続の能力を弱体化させることが目的です。更なる措置が必要という意見もあります。」
NHK:ニュースウオッチ9

米国 バイデン大統領 BTSをホワイトハウスに招待

小川アナ「BTSが発信を行うアジア人への差別問題ですが、小島さんはハーバード大学で学び、スタンフォード大学で教鞭を取った経験がおありですけれども、実際ヘイトというか、差別を感じる場面というのはありましたか?」
小島武仁氏(東京大学 教授)「幸いにも個人的にはヘイトは比較的少ない環境下にいましたけれども、例えば母校だったハーバード大学の入学選考の際にアジア系に対し不当に低い評価をつけて、入学者の数を制限したりだとか、訴訟を起こされたりしてますね。今年の秋にまた連邦最高裁で審理が行われるなんて、そんなことになっています。」
小川アナ「そうした中での発信ですね、BTSの。」
小島氏「そうですね。まさにこういう時のコロナ禍なんで、BTSが発信していることは素晴らしいと思いました。言ってみれば、これまではアジア人ってマイノリティ、同じマイノリティでもヒスパニック、アフリカ系アメリカ人と違って、あまり声を上げることがなかったと思うんですよね。なので、バイデン大統領と、まさにアジアンヘイトについて対談するというのは、BTS自体のその後もそうですけども、アジア系がやっと声を上げる時が来たという意味で、まさに時代が動いてるなあという風に感じますね。」
TBS:News23

原油先物 2カ月半ぶり高値 需要拡大の見方高まる

大江アナ「原油価格、また上昇しきましたね。東京原油先物市場では、13年ぶりの高値だったということでした。」
滝田氏「大きく分けて2つですね。今、出てきたところで、ロシア産原油の輸入禁止をEUが打ち出したということで、ロシア以外のところから買ってこないといけないという思惑が1つ出てますよね。もう1つは、やっぱり上海の都市封鎖、ロックダウンが終わるということで、中国の石油需要が増えるということ。この2つが、かなり大きな要因として働いている、と思います。」
大江アナ「需要が増える、という要素が重なっているんですね。」
滝田氏「はい。もう1つ、今度は供給の面を見てみたいんですけれども、この国に注目したいんですね。サウジアラビアなんですけれども、サウジアラビア、OPEC、石油輸出機構の名手なんですけれども、大幅な増産に非常に慎重なんですよね。加えて、ロシアと非常に仲良くし出してるというところが気になる要因だと思いますね。」
大江アナ「ただ、サウジアラビアというのは元々アメリカと近かったはずですよね?」
滝田氏「いや実は感情のもつれというのが大きいものがありまして、2020年にコロナ禍で原油価格がドーンと下がった時にアメリカの対応がつれなかったんですよね。そういうのが1つありますね。もう1つは、脱炭素で石油やガスから、要するに世の中の動きが離れていって、そういうものが、こういう風に言われてるんですよね。座礁資産、つまり価値のない資産になるんじゃないか?という懸念がありますから、その辺のところも大幅な増産に慎重になっている要因だと思いますね。」
大江アナ「今の内に高く売っておきたいということですか?」
滝田氏「そうですね。ということで、サウジがそういう姿勢を取ってる時、アメリカは大幅に増産しなければいけないんですけれども、ちょっとそれには時間がかかるということで、原油の要素、石油の要素というのが、マーケットにとって重荷、まさに重油になると思います。」
テレビ東京:WBS

政治

補正予算成立 総額2兆7009億円

大越アナ「ロシアのウクライナ侵攻によって、我々を取り巻く環境というのはガラッと変わってしまったと思うんですよね。日本の安全保障のあり方というものを我々に突きつけましたし、そして物価の高騰は国民生活を圧迫しています。7月には参議院選挙があります。政治が関与を示すべき幾つもの課題が押し寄せています。」
テレビ朝日:報道ステーション

政府 「新しい資本主義」実行計画案を発表

大江アナ「この個人保証を不要にするというのは、起業したい方にとっては重要なポイントなんですね?」
滝田氏「はい。今、出て来ましたように、これ相当大きいポイントだと思いますよね。と言うのも、新しい資本主義実現会議に提出された資料を、ちょっとご覧頂きたいんですけれども、事業を起こす際に二の足を踏む要素は何なのか?と聞いて、こういう回答が返ってきてるんですよね。」
大江アナ「まず1番多かったのは、事業に投下した資金を失うことなんですが、それに次いで2番目に多かったのが、借金や個人保証を抱えることで、76.8%だったんですね。」
滝田氏「会社を起こす人が身ぐるみ剥がされちゃうんですよね。家や資金を取られるだけでなくて、借金の山まで残すということになるんですね、事業に失敗した場合ですね。ただ、お金を貸す銀行側にも論理があって、どういうことかと言うと、海の者とも山の者ともつかないような、そういうし立ての企業にお金を貸す訳ですから、やっぱり焦げ付き、不良債権を作ってしまう心配を考えると、やっぱり個人保証はほしい、そういう風に言ってきたんだと思います。」
大江アナ「そこも十分理解出来るところではあるんですが、では、その個人保証をいりませんよ、とするということは、例えば融資が焦げ付いた場合は、どうするんですか?政府が補填することになります?」
滝田氏「ある程度は、そういう仕組みを作る必要が出てくると思うんですよね。と言うのは、政府はある程度そういうことで、補填をすることで、バックアップするということで、銀行にそういう企業に対して融資をしやすくする仕組みが出来ると思うんですよね。ただ、よりリスクの高い事業、ビジネスってあると思うんです。そういうものに対しては、新規の事業に対して出資、資本を出すという格好でサポートする投資会社、ベンチャーキャピタルをもっと盛り立てていくという、その銀行とベンチャーキャピタル、車の両輪にしていく必要があると思います。」
テレビ東京:WBS

その他

気象庁「線状降水帯」予測開始へ

有働アナ「今後テクノロジーの進化で精度というのは上がっていきますか?」
落合氏「精度は確実に上がっていくと思います。例えば方程式ってサクッと解ける、解が求まる問題と、サクッと解けない問題ってあると思うじゃないですか。例えば、気象ってサクッと解けそうもないですよね。例えば、風が流れたり、流れる水があったり、流体って式で表現するというのは出来るんですが、それの厳密な答えを出すのってすごい難しくて、それを出来たとしても明快な解を出すのは難しいので、なるべく計算しながら、ある特定の答えに近づけていく必要があるんですね。何回も何回も計算していくんですけど、計算するには計算機の力がすごく必要になるとか、予測精度を上げていく上では、例えば10km四方だったのを5km四方にするとか、ああいうどんだけの範囲を予測範囲にしていくかというので、細かいマスにすればするほど計算の力を使う訳で、そうするとコンピューターの高い性能とデータが必要になりますね。面積と時間の方向と。そう考えると、高性能計算というジャンルなんですけど、こうやって技術の進化で確実に伸びると思われますので、こういうのが発表されるようになってくると生活の中でスーパーコンピュターってこういったところで使われるんだな、とわかってきたりとか、みんなこういうのが進歩すると、きっと生活が楽になるんだろうな、と具体的にイメージ出来たりしていいんじゃないでしょうか。」
有働アナ「精度だんだん上がってくる、ということで。これ当たる当たらないに関わらず、準備がやっぱり重要ですし、最終的に身を守るのは自分自身ですので、空振りを恐れず、安全な内に避難をお願いします。」
日本テレビ:Newszero

JA全農 肥料価格の大幅値上げを発表

田中アナ「争奪戦という言葉がありましたよね。肥料は農業にとって重要なだけに深刻ですね。」
青井アナ「ただ、今こういう状況なんです。農家を悩ませるのは、肥料の問題だけではなくて、燃料価格、農薬なども高騰している状況なんですよね。」
山内アナ「ダブルパンチ、トリプルパンチですよね。」
青井アナ「ということですよね。専門家に今聞きましたら、今大きな転換点だと話していました。価格の高騰の度に対応するという農業から、輸入依存を減らすなどして、様々な危機にも対応出来る農業が求められる時期に差し掛かっています。」
NHK:ニュースウオッチ9

身近な商品一気に値上がり 6月1日から1489品目値上げ

大越アナ「調査にあたった帝国データバンクの担当者ですが、今回のようにひと月で1000品目以上の値上げが何ヶ月も続くのは、異例を通り越して異常だと話していました。消費者にとっては、当面と言うか、かなり長い間我慢と、そして買い物の一層の工夫が求められる期間がこのまま続きそうです。」
テレビ朝日:報道ステーション

日本航空 「フライトシミュレーター体験&IOC見学」販売

原田アナ「本物の飛行機操縦したことはないんですが、浮遊感や臨場感、リアルそのものでしたね。あとは、ベテランパイロットの隣で操縦して、どれだけ神経を使って皆さんが普段操縦されてるのか?というのを、身をもって感じましたね。」
大江アナ「大興奮でしたね。」
滝田氏「世界経済、乱気流ですからね。」
大江アナ「そうですね。」
テレビ東京:WBS

日本商工会議所調査 中小企業に設備投資増える傾向

石倉秀明氏(キャスター 取締役)
・コロナ禍を経て変化する個人の意識
・一時しのぎではなく求められる本格的な政策
・業態転換やデジタル投資が進む支援を

三田アナ「日本の中小企業を設備投資によって成長へと、どのように導くのか?その支援策が問われています。」
フジテレビ:FNN Live News α

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