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2022/2/4 北京五輪開幕「光と影」

2022/2/4 夜のニュース比較、文字起こし

新型コロナ

【政府の対策分科会 オミクロン株対策の提言案 マスク着用の年齢明記せず】
フジテレビ:FNN Live News α 

稲葉可奈子氏(産婦人科専門医)
・一定の効果も・・・異なる年齢との交流の場
・発達に個人差、様々な性格の子どもたち
・求められる体調への目配り、柔軟な対応

小澤アナ「現場を取材していると、最近はやはり子どもの感染やそれを心配する声を多く耳にします。マスクをする重要性というのも感じる一方で、子どもにとっては周囲の友達、そして大人達の表情から学ぶことも多い大事な時期とも聞きますから、状況に応じてということが大切だと感じました。」

テレビ朝日:報道ステーション

徳永アナ「今回保育所に対しては、2歳以上という具体的な年齢は盛り込まれなかったんですけど、その辺りはどんな風にお考えですか?」
梶原みずほ氏(朝日新聞 編集委員)「あまり小さい子どもが自分でつけたりとか、苦しい時に外したり、あるいは周りの大人に訴えたり、となかなか現実的ではないんだろうなと思います。ただ、ルール化しないことによって、場所によっては、小さい子どもマスクをつけてる子とつけてない子が混在する訳ですから、保護者も迷ってしまいますし、それが同調圧力とかトラブルにならないか?というのはちょっと心配ですね。」
徳永アナ「そういう圧が子どもの心に重くのし掛からないようにしていきたいですね。」

TBS:News23
【新型コロナ “2歳以上マスク着用”に波紋】

小川アナ「そして子どものマスク着用ですが、私の子どもはまだ1歳半なんですけれども、今日も散歩中に私のマスクを取ろうとするので、ちょっとだけ外して笑いかけると、すごく嬉しそうな顔をするんですよね。感染対策ももちろん必要ですけれども、子ども同士もマスクで顔を見えないとなると、不安を感じるのでは?と思いますし、心の発達にも影響するのでは?とそういった部分も心配になります。」

テレビ朝日:報道ステーション
【医療の負担集中 防ぐために】

富川アナ「このような病院の連携が進められると、医師の負担は減りますし、より多くの患者も受け入れられる、と。メリット大きいですよね。」
梶原氏「そうですよね。専門医の数がまず足りないですし、例えば偏在していて、都市部とか大きな病院になっている。そういう中で急に増やすというのは、人材増やすことは難しいですから、こういったシステムがもし有効であるということであれば、国が予算をつけて積極的にシステムを構築して、後押しをしていくことが非常に重要だと思いますね。」

テレビ東京:WBS
【新型コロナ水際対策「令和の鎖国」 影響は?】

佐々木アナ「コロナの感染、拡大していますけれども、オミクロン株の特性に対応した対策が講じられ始めています。ただ、水際対策、これは依然として厳しいままですね。」
渡辺安虎氏(東京大学大学院 教授)「そうですね。特に外国人留学生ですね。日本人は割と日本に入れますけれど、外国人は入れないですよね。日本は実は過去10年くらいで、大学・大学院への留学生というのは10万人近く増やしているんですね。」
佐々木アナ「増えているんですね、ずっと。」
渡辺氏「そうなんです。例えば、私が教えている東大の公共政策大学院の学生の半分以上が外国人なんです。なので、私教えていると、この2年間全く日本に入国出来ないまま、入学してそのまま卒業していく、というようなことが起きてるんですね。で、こういう状況の中で、優秀な学生を採っていきたい訳ですよ。で、大学は一生懸命努力している訳ですけれども、日本全く入れないとなると、例えば私入試で面接なんかしていると、他の大学どこ受けますか?ということで、シンガポールとかイギリスとか、そういうところに採られてしまう訳ですよね。で、優秀な人採れない、と。それが日本に結局は優秀な人が入って来なくなる、少子高齢化だから、より人がたくさん来てほしい訳ですから。優秀な人が採れない、それが結局は経済力に影響するような悪循環になるんじゃないかと思いますね。」
佐々木アナ「そうですね。大学は一つの例、他にも様々ありますものね。」

国際

NHK:ニュースウオッチ9
【中ロ首脳会談 NATO拡大に反対する共同声明発表】

星アナ「注目の首脳会談、中国とロシアの両国が連携して、アメリカへの対抗をアピールする形になりましたね。」
田中アナ「はい。ただ、今焦点のウクライナは中国にとって、軍事や経済など幅広い分野で関係の強化を図るロシア同様重要な国なんです。中国初の空母はウクライナが購入しましたし、ロシアによる一方的なクリミア併合も中国は認めていません。アメリカへの対抗という点で中ロの首脳一致出来ても、ウクライナへの軍事的な対応で中国が全面的にロシアを支持するという単純な構図には必ずしもならないように感じます。」

テレビ東京:WBS
【米国 1月雇用統計 市場予想を上回る】

佐々木アナ「雇用統計、強い数字でしたね。」
渡辺氏「そうですね。特に平均需給がすごく上がっていましたよね。」
佐々木アナ「そうしますと、インフレというものが、やはり念頭に来ますけれども、インフレへのアプローチというのはどういう風にご覧なりますか?」
渡辺氏「そうですね。インフレ率を考える上では、人々が将来どれくらい物価が上がっていくかを考えるような、これインフレ期待と言うんですけど、インフレ期待をどういう風に人々が形成していくか?が非常に重要だと思うんですね。これまでは割と典型的な個人がどんな風に考えますか?と経済学で考えていたんですけれど、意外とどんな風にそれぞれの人が、それぞれにどんな風にインフレ期待を作るのか?ということが知られていなかったんです、実は。これがここ5、6年の研究でどんどん明らかになってきて、これ実は人によって結構違っていて、過去の経験とか普段の買い物とかによってインフレ期待の作り方が結構違うんじゃないか?人によって違うということが。」
佐々木アナ「過去の経験、というのは?」
渡辺氏「そうなんです。過去の経験というのは、まさに人生のインフレ経験という感じなんですけれど、例えば若い時に高いインフレにずっと直面していると、その直後にインフレって高いんだ、と。例えば、日本って逆ですよね。日本の若い人達というのは、インフレって全然、デフレ経済に慣れている訳ですよね。物価なんて全然上がんないと思ってる人が多い。なんで、そういう風に過去の経験によって、結構影響されるというのが人によってかなり違う。例えば、南米から来て日本に住んでいる人は同じ日本に住んでるんですけど、インフレ期待が高いというような研究もあります。」
佐々木アナ「そうですか。買い物というのは、やはり頻度というのが重要になってくるんですか?」
渡辺氏「そうですね。買い物の方というのは、どれくらい支出している金額ではなくて、何回それを買ってるか?高い頻度で買ってる物の物価がどう動いているか?というのが非常に大切だということが、最近わかってきています。」
佐々木アナ「ですから、頻度が高い物、番組でいつもお伝えしてきている身近な物の値段が上がっているというのは、ここに影響してくる。日本の場合は、ここですね。デフレ経験というもの、これがどう変わっていくのか?というところが注目ですね。」

北京五輪

テレビ朝日:報道ステーション
【北京五輪の舞台 外交も本格化】

徳永アナ「世界が注目するタイミングで中国とロシアが会談を行うというその意味を、どんな風にお考えですか?」
梶原氏「人権問題で逆風が吹いている中国とウクライナとの間で軍事的緊張が高まっているロシア、この2つの大国がトップが会談して、そして結束をアピールして、対米姿勢というのを明確にするというところに意味があるんだということだと思います。」
徳永アナ「世界情勢に影響を与えそうですね。」
梶原氏「アメリカにとって一番嫌な、避けたいシナリオというのは、複数の地域で同時に緊張が高まるということなんですね。例えば、中国がこのウクライナ問題の混乱に便乗する形で、例えばですけれど、台湾に対してもっと軍事的圧力を掛けていくとかですね、そういった不穏な動きに出る可能性もあります。一方で、ロシアは中国と接近することで、ウクライナ問題でアメリカとの交渉の中で、駆け引きに使えるカードというのをもう一つ用意すると、そういった側面があると思います。」

テレビ東京:WBS
【<北京五輪×WBS>中国 北京五輪後の中国経済は…】

佐々木アナ「北京オリンピックが開幕しました。選手達の活躍、期待がかかるんですけれども、一方東京同様コロナ禍での開幕です。中国への経済的な影響というのは、どうご覧になりますか?」
渡辺安虎氏(東京大学大学院 教授)「これまでのオリンピックを分析したものがあるんですけれども、ホスト国というのはオリンピックまでに投資が増えるんですけれども、オリンピックが終わるとそこから投資が下がっていくということが一般的に知られているんですね。で、中国、ただでさえ今、不動産バブルを勝利するというタスクがある中で、それに加えて一般的にオリンピックの後で投資は減っていることが知られているので、そもそも経済的な状況は厳しい訳ですけれども、そういう中でゼロコロナ政策を更に徹底してやっているということで、そういう意味では経済的な影響というのは結構、更に観光客が来なかったりとかですね、オリンピックに関してはですね。そういう意味では影響が大きいんでしょうね。で、そう考えると、東京オリンピックの時にそもそもオリンピックやる意味があるのか?みたいな議論があったと思うんですけれども、今回経済的な状況も厳しい中で、更に人権のこととか色々言われている訳で、このオリンピックこそ本当にやる意味あるのか?というのは微妙なところですね。」
佐々木アナ「そうですか。中国の今後に関しましては、IMFも今年の成長率4%台と予想していますので、景気を考えると、先行きという点ではちょっと雲行きが怪しいということになるんですね。」
渡辺氏「そうですね。」

その他

フジテレビ:FNN Live News α
【2021年農林水産物の輸出額 初の1兆円超】

松江英夫氏(デトロイトーマツグループCSO)
・技術・ノウハウによる無形の付加価値が強み
・“高品質の量産化”不可欠な生産・加工の省力化
・日本食の体験価値増幅・・・需要開拓へ有効な戦略

小澤アナ「日本製の機器だけの技術ではなく、こういった農林水産物の技術にも信頼感があるというのは日本人としてとても誇らしいなと感じました。アニメなども海外で人気がとても高いので、そういった機会も活かして日本が誇るジャパンクオリティをどう発信していけるのか?注目したいと思います。」

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