2022/7/11 参議院選挙 自民党“圧勝” 政権“不安要素”

2022/7/11 夜のニュース比較、文字起こし

参議院選挙

参議院選挙 自民党が単独で改選過半数確保

田中アナ「今回の選挙戦は最終盤に安倍元総理大臣が撃たれて死亡するという異例の状況の中で行われました。投票率が上がったのは、民主主義への冒涜だという有権者の危機感が反映した、という見方もあります。岸田総理大臣が内外の難題を前に、どのように政権運営にあたっていくのか?更に日本の民主主義に綻びが生じていないのか?有権者の私達が一つ一つ確認する作業が欠かせません。」
NHK:ニュースウオッチ9

参議院選挙 自民党大勝 岸田首相がやりたいこと

有働アナ「何か今私達、ウクライナ情勢見ますと、平時の時の外交というのが、いかに大切か、ということを痛感してますよね。安倍元総理の下で長く外務大臣を務めた岸田総理。その経験を活かして日本の安全を守る外交をしてほしいです。」
日本テレビ:Newszero

参議院選挙 自民党 改選議席の過半数獲得 投票した若者たちは?

国山アナ「では、参院選の結果を受けて、今後の政局はどうなっていくのか?星さんによりますと、カリスマだった安倍さん不在で混迷していく可能性があるということです。詳しく見ていきます。まずは参議院の議席数確認していきましょう。自民公明の与党2党で過半数を獲得しました。ここに日本維新の会と国民民主党を加えると、改憲に前向きな4党で憲法改正の発議に必要な2/3を超えました。岸田総理は、出来る限り早く発議に至る取り組みを進めていく、と前向きな姿勢を示しましたが、公明党の山口代表は、数合わせではなく、どういう合意を目指すかが大事だ、などとして、発議に慎重な姿勢を崩していません。星さん、今後憲法改正の議論、どうなっていくでしょうか?」
星浩氏(TBSスペシャルコメンテーター)「そうですね。これまでの憲法改正論議は安倍さんが推進派の束ね役として活躍して、岸田さん達にプレッシャーをかけてきたんですけども、安倍さんの不在という事態は誰も想定していなかった訳ですよね。憲法の改憲勢力と言っても、実は総論は賛成なんだけど、各論はバラバラというのが実態ですよね。ですから、例えば9条の改正をどうするのか?という具体的な中身になると、全然詰まってませんので、改正の中身については色んな推進派、慎重派共に様子見という状況がしばらく続くと思いますね。」
国山アナ「誰が束ねるのか?という、ここも問題になってくる訳ですよね。では、今後の主な政治の日程見ていきましょう。夏には内閣改造・党役員人事が行われまして、秋には臨時国会が想定されています。安倍さんの不在というのは、スケジュール見ていくと、どういった影響を与えると考えられますか?」
星氏「例えば、来月にも行われる内閣改造・自民党役員人事ですけども、こういう時は大体各派閥がうちの派閥はこの人を推薦したい、と名簿を出すんですよね。その時に、例えば安倍派は誰が窓口になるのか?下村さんなのか?西村さんなのか?萩生田さんなのか?その辺がまだ決まらない訳ですね。そうすると、それを巡って派閥の中、混乱、対立する可能性ありますよね。これまでは政局にしても、政策にしても、岸田総理は安倍さんと話せば、何となく党内が納まるし、落ち着く状況だったんですけども、カリスマである安倍さんが不在となったことで、不満が各地で噴出する可能性がありまして、岸田さんが色んな面で政局にしても、政策にしても矢面に立つ可能性がありまして、その点では安倍さんの不在が自民党の混乱に繋がる可能性はあると思いますね。」
国山アナ「影響は大きい、と見ていい訳ですね。」
TBS:News23

参議院選挙 自民党“圧勝” 政権“不安要素”

大越アナ「政治のリーダーにとって、一番怖いというのは組織のツボのありかがわからなくなることだと思いますよね。」
小木アナ「ツボ?」
大越アナ「リベラル色が強いと言われる岸田さんにとって、保守色の強い人達をまとめていく上で一番頼りになる存在、つまり大きな大事なツボが安倍さんという存在だったんだと思うんですよね。選挙での勝利も束の間で、岸田総理にとっては安倍さんの死去によって生まれた力の空白が今後どう党内に影響をしていくのか?そのことを慎重に見極める、神経質な展開を辿ることになりそうです。」
テレビ朝日:報道ステーション

参議院選挙 自民党大勝…政治経済の行方は?安倍晋三元首相死去の影響は?

大江アナ「黄金の3年間になるか?どうご覧なりますか?」
市川眞一氏(ピクテ・ジャパン・シニアフェロー)「黄金の3年というのは、基本的にはないと思いますね。現行憲法化における衆議院の総選挙というのは2年10ヶ月に1回、平均して行われていて、任期満了までいったのは1976年12月の1回だけなんですね。そういった点を考えていくと、やはり今岸田総理の頭の中には2024年9月に予定されている自民党総裁選をどう勝ち抜く?そのための戦略というのがあるのではないか?という風に思います。そうした意味では、この解散のタイミングをいつに持っていくか?によって、求心力を高めていくかというのが非常に重要になりますから、そういう意味では、これから2年2ヶ月をどう使うか?ということが重要になってくるのではないでしょうか。」
大江アナ「市川さんは2023年〜24年で解散という見方ですか?」
市川氏「そうですね。2年10ヶ月を当てはめると、ちょうど2024年の8月ということになる訳で、このタイミングを考えますと、もう少し遅め、つまり2024年の通常国会の会期末の解散というところまでが一つの目処なのかなあという風に思いますね。」
大江アナ「そうですか。では、その間、岸田政権にとって政策の優先順位というのが気になるんですが、ここはどう見てらっしゃいますか?」
市川氏「岸田総理は先ほどのインタビューの中でもありましたけれども、憲法改正というところに相当力を入れられるのではないでしょうか。これは最近の世論調査でも改憲を支持される方がどんどん増えてきているということ。衆参両院において、改憲勢力が野党も含めて2/3にあるということ。そして、岸田総理にとって見れば、安部総理の意思を継ぐということで、自民党内の求心力を高めることが出来るという、この3つの要因を考えますと、憲法改正に対する優先順位が最も高いのではないか?という風に思います。」
テレビ東京:WBS

<プライチ>参議院選挙 女性当選者35人 過去最多

有働アナ「今回当選した人は、経済は回しつつも、脱マスクについては慎重という方が一定数いる、ということですね。」
櫻井翔氏「そういうことなんですね。選挙は投票したら終わり、当選したら終わり、ではなく、ここからがスタートです。ぜひ当選した人や政党が、どんな仕事をするのか?チェックしてみてください。」
日本テレビ:Newszero

自民党圧勝の参議院選挙 今後の金融政策は?

大江アナ「参議院選挙では、自民党大勝となりました。これで岸田総理の足元、盤石となったことによって、経済政策でも岸田カラーというのを打ち出していくことになりますか?」
市川氏「そうですね。例えば、人事。日銀総裁人事、副総裁人事というのが、これからある訳ですけれども、そういったところで岸田カラーというのが出てくる可能性はあると思いますね。ただ、財政政策にしても、金融政策にしても、これまで風呂敷をどんどんどんどん広げてしまっている。本来であれば、安部政権の時代に、もう完全雇用が達成されていましたので、ある程度出口戦略の方向に移行していかなければいけなかった訳ですけれども、ただ風呂敷が広がり過ぎると、畳むのというのもなかなか大変な作業になりますね。」
大江アナ「日銀の人事という点では、日銀審議院の顔ぶれが変わります。番組のコメンテーターでもありました高田創も入ることになりますが。」
市川氏「そうですね。これまでリフレ派と言われてきた方、片岡審議院が退任されるということで、そこに中立的な考え方をお持ちになっている高田さんが入るということは、これは一つの象徴的なことだと思うんですけれども。」
大江アナ「これは岸田カラーを打ち出した人事とも言えるのでしょうか?」
市川氏「ある程度は、そうだと思います。ただ、人が変わったからといって、この風呂敷をすぐに上手に畳めるかどうか?というのは、これはまた別の問題だと思いますね。そういう意味では、今の財政政策、金融政策からソフトランディングして、出口を出るというのは、なかなか大変なことだと思いますね。」
大江アナ「進むも地獄、帰るも地獄みたいなことになるかもしれないですね。」
市川氏「今の円安というのは、まさにそういうことなんでしょう。」
テレビ東京:WBS

安倍元首相銃撃死事件

安倍晋三元首相 通夜

大越アナ「予想以上の弔問の方が来られたということで、この事件が残した衝撃の大きさを物語っているようです。」
テレビ朝日:報道ステーション

奈良県奈良市 安倍晋三元首相銃撃死事件 男逮捕

大越アナ「銃の規制については、ぜひ厳しく考えていかなければならないと思いますが、この事件、非常に大きな不安を社会に残しました。ただし、不安を残したのは、今後の政権運営についても同じことが言えそうです。」
テレビ朝日:報道ステーション

新型コロナ

全国 新型コロナ感染拡大 コロナ禍3回目の夏 イベントなど各地で再開

青井アナ「各地で色々な対策が行われている訳ですけれども、松野官房長官は今日の会見で、こう述べています。現時点では、都道府県からまん延防止等重点措置の要請はなく、行動制限を行うことは考えていないが、高い警戒感を持って、感染状況や医療の状況を注視しながら適切に対応する、と。」
山内アナ「なるほど。今のところは行動制限はない、ということですね。」
青井アナ「そうですね。ただ、感染が急激に拡大する中で、これからの夏をどうやって過ごしていくのか?3年目の経験も踏まえて、注意していきたいですね。」
NHK:ニュースウオッチ9

国際

ウクライナ情勢 ロシア軍 大規模攻勢前に部隊再編成か

田中アナ「そのウクライナなんですが、11日の今日も第2の都市ハルキウの集合住宅やショッピングモールなどにロシア軍の攻撃があって、3人が死亡、28人が怪我をした、という情報があるんです。次の攻撃の準備が進む中、ウクライナの市民の犠牲が日々増え続けています。」
NHK:ニュースウオッチ9

その他

日銀 大規模金融緩和を維持 円相場が24年ぶりの円安水準

馬渕磨理子氏(経済アナリスト)
・参院選大勝 政権の安定に市場が歓迎
・円安・物価高→賃上げにつながる環境を
・市場は財政出動を期待 景気刺激求める

三田アナ「選挙はゴールではなくて、ここから政策をどう進めていくのか?問われている局面だと思います。現実的で実現可能な政策の道筋を示していってほしいと思います。」
フジテレビ:FNN Live News α

トヨタ自動車 大型商用車に水素エンジン研究

長内厚氏(早稲田大学ビジネススクール教授)
・日本発の技術 水素エネルギーの活用を
・水素エンジンはトラック向きの脱炭素技術
・どこでも燃料補充できる環境づくりが重要

三田アナ「水素エンジン車の開発と共に市販化を見据えたコストダウン、インフラの整備も同時に進める必要がありそうです。今後の展開が注目されます。」
フジテレビ:FNN Live News α

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