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【京都】下鴨神社の元宮?岡田鴨神社・岡田国神社-もうひとつの下鴨・上賀茂-

『山城国風土記』では『賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は、日向(現在の宮崎か奈良葛城・高鴨)に降臨し、大和国葛城から山城岡田、さらに北上し現在の賀茂社(上賀茂神社・下鴨神社)あたりにたどり着き定住した。』としている。
 ※先にお断りします。岡田国神社は賀茂社とは関係ないです。

▼変更履歴

 2021年8月3日 初版

▼HP

▽岡田鴨神社(木津川市観光ガイド)

▽岡田国神社(木津川市観光ガイド)

▼セットで行くところ

古都・京都と古都・奈良の間にあり、恭仁京があったことからも仏像も含めた名所が多い。秋口に特別公開が多いので、そこが狙い目。
詳細は、後述の旅行記参照かな。浄瑠璃寺、海住山寺、岩船寺、観音寺、蟹満寺など国宝が多いのだが、数を回るとすると車推奨ですかね。

▼祭神


▽岡田鴨神社
下鴨神社と同じ。ただ、「菅原道真」も祀っていた。菅原道真は九州に左遷される道中に社が多いのはわかるが、ここ通るかな?と疑問。。
宮司曰く、昔はアマテラスを祀っていたが、平安時代に天満宮が広がり、菅原道真に祭神を変更したかもしれないと言われていた。
当時、アマテラスだったかもというのは「なるほど」と思ったが、私の頭の中では「アマテラスではなくアマテルなど違う太陽神だったのでは?だから、隠した(変えた)かもしれない」と疑ってみたのだが、今思うと宮司の言う通りかと思う。奈良・長谷寺に行くとアマテラスが降臨した旨の話があり、その神社に行くと菅原道真を祀るが、拝殿・本殿横に自然信仰時代の依代はアマテラスになっていたので、天神信仰の流行で、本来の天神「アマテラス」から「菅原道真」に変えたところは多そうだ。

▽岡田国神社
「生国魂命」と「菅原道真」を主祭神とし、八幡神を配祀している。

▼見どころ

▽岡田鴨神社
下鴨神社の元宮とも言われ、葛城王朝にいた鴨氏が現在の賀茂社(下鴨・上賀茂)に行く前に一度、ここに腰を下ろしたとも言われ、あまり知られていないが、学者なども注目し訪れる神社。元々は天神社と鴨神社で別れていたが、川の氾濫で社を失い、現在の天神社と鴨神社を合体させ、現在に至る。なお、岡田というのはここらあたりの荘園のなまえ(小字)が岡田で、岡田離宮の地であったとも宮司より聞いた。つまりは、皇族をお呼びできるだけの豪族・氏族がいたということになる。

社殿は、奈良の春日大社の本殿を移築した春日移しと呼ばれているそうな。本殿後ろの楠の巨木が目立ち、参道には「いがいせ(伊賀・伊勢)」と書かれた道標があり、当社地が交通の要所だったこともうかがわせる。

伊勢・出雲の同時式年遷宮後に、各地の社が式年宮遷宮している。裏事情として、檜皮葺が高騰し、職人が忙しく、社は修繕したが屋根の檜皮葺を変えると2000万円が掛かるらしく、20年後に見送ったそうだ。ということで、御朱印いただき300円奉納!?


▽岡田国神社
ニュータウン建設のため土地を売却し、今は山の中腹に鎮座している。この下はJRが通り京都と奈良を結んでいる。岡田鴨神社と同等の扱いを受ける神社として存在していたと考えられている。
JRの方に旧社がある。

▼旅行記




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