生理用ナプキンが爆発した日

高三の夏休み、毎日文化祭練習で学校に行かなきゃいけなかった。
私のクラスは劇とダンスを発表することになってたんだけど、ダンスチームのうちの1つのリーダーで振りとか全部私が覚えてるから私が行かないと成り立たなかった。

でも私は夏休みにわざわざ学校に行くのが本当に耐えられなくて、難癖をつけては5分程度の遅刻(全員が揃うのはいつも30分以上かかっていた)を繰り返していた。
しかし流石にもう言い訳が苦しい。
チャリ通だったから道で倒れてた私はおばあちゃん助けてて遅れる!とか本気で言ってた。

でも流石にリーダーとしてこれはダメだ。
いい加減10分前行動をしようと思い立った日。
私は初めて余裕を持って家を出た。
5分も経たない頃だった。

夏。
ゲリラ豪雨だ_______。

えげつない槍みたいな雨が私を襲う。
私は本当の阿呆だった。
進んだ。ひたすらチャリで突き進んだ。
みんなは当然家から出なかった。
でも必死でチャリを漕ぐ私にはそんな情報を得ることすら出来なかった。
必死に30分以上かけて学校に着いた時、誰もいなかった。
びしょ濡れで担任にめちゃくちゃ怒られた。
めちゃくちゃ後悔した。その叱りが心に響いていた私はケツに強烈な違和感を抱いた。
なんか、あまりにもケツがでかい気がした。
思い返せば生理でナプキンを付けていた。
恐ろしくなった。
恐る恐るトイレへ向かい、パンツを下ろす。
白いぐちゅぐちゅの何かが溢れ出た。
恐らく吸収剤だろう。
もう私はパニックだ。学校にいるにもかかわらず、ケツが白いぐちゅぐちゅで汚れ散らかしていたからだ。
ゲリラ豪雨は、生理ナプキンを爆発させた。
私を絶望の淵へ落とした。

ダンス練のため、持ってきていた体操服に着替えたがその日一日は本当に辛かった。
2年経った今も雨が降ると思い出す。

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