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ヨーロッパ旅行 〜ベルン編〜

ミラノからスイスのベルンへ向かうため、
駅の電光掲示板を凝視し出発ホームを探す。
直前にならないと分からないので毎回焦る。

1から24のどれかが表示されるはず。


出た!
けど数字じゃない。

PE…??
なんだこれ。

駅員に尋ねると、「それバスだよ」

事前に買っていた乗車券、
列車じゃなくてバス用だったようだ。

この時点で出発2分前。
間に合うわけもなく無事乗り損ねる😇



3時間暇を持て余した後、別の列車で北に向かう。
スイスに近づくにつれ増えていく登山靴。


前に一回スイスに来たことがある。
その時はひたすら山登りをした。
メンバーは祖母、母、叔母、私、従妹の5人。
みな山登りの趣味はない。

発端は祖母。
「昔見た美しいスイスを孫にも見せたいわ。」

ツアーに参加し、歩いたとしても
ハイキング程度だと聞いていた孫ズ。

がっつり登山だった。
初めて山小屋にも泊まった。

ハイキングってグラデーション豊かな言葉なのね。

幼少期富士登山を経験し、
二度と登山はしないと吐き捨てた従妹に至っては
登山口に向かう電車で泣き出した。

大河ドラマ『天地人』の加藤清史郎さながら
「わしはこんなとこ来とうはなかった」状態。

後ろの席では嬉しそうに地図を開いて
目を輝かせている山好きな参加者たち。

溢れる涙と溢れる笑顔。

なんだこれ。同じツアーだよな?
コントラストえげつない。
喜怒哀楽コンプリートできちゃう。

この時ほどこの言葉を実感した瞬間はない。

「価値観は人それぞれ🙂‍↕️」



そんなことを思い出していたらベルン到着。

目的は自然史博物館!

『展示の美しさが特徴。展示の仕方そのものがアート作品のように見えるが、配置の仕方、ライティング、フロアをまたがる展示物と館の関係などが、総合的にデザインされている。剥製展示にストーリー性がある。』

大学時代読んだ本に書いてあった。

何年越しだろう、やっと来れた!


剥製より骨格標本派の私としては
正直物足りなさを感じたが、
今書いててその正体が分かった。
剥製展示にストーリー性がある』を
骨格標本展示に〜』と勘違いしてた。

あぁああ、お恥ずかしい。
偉そうに物足りなさとか書いてすみません。
剥製展示素晴らしかった!
骨も見ることができた!よかったね私!


街ではデモに遭遇。
ライブと見紛うほどカジュアル。

気になるなら寄ってみたら?ぐらいの気軽さ。
かと言って何も受け取れないわけじゃない。
好きだなぁ、このデモ。

旅行していると、というか生きていると、
未知の物事や考えに遭遇する。
そんな時、私はこんな風に深める。

「知る」  
存在を認識する
「理解する」理屈・ワケを把握する
「納得する」考えや行動を受け入れのみこむ
「応用する」相手や状況によって変化させる

もちろん理解できないことや
納得できないことはザラにある。
押しつけがましさを感じて辟易するものもある。

ただ、願わくばいつまでも。
感受性を殺さず想像力を片手に。

そして忘れてはいけないこと。


「価値観は人それぞれ🙂‍↔️」


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