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なぜか昔から台湾が好きなの

海外旅行に行ったことがなかった、幼少期。海外にはあまり興味がなかったけど、なぜか台湾には行ってみたかった。

どんな国かもあまり知らないし、どういう人がいるかもよくわからなかったけど、温暖な地域かつ中華な雰囲気に惹かれていた。

そんな感じで台湾へ恋焦がれていたわけだけど、台湾デビューしたのは22歳。友人と旅行で行った。初めて台湾に上陸した時は「前にも来たことある?」と、どこか懐かしい感じがした。

その時、念願の台湾へ行った喜びがすごくて、台湾をめいっぱい感じたいという想いに駆られていた。いきすぎた愛情ってすごく怖いもので、何を思ったのか臭くて有名な “臭豆腐” にチャレンジして台湾カルチャーに慣れたいという謎のエゴが生まれた。

“臭豆腐” やその他ストリートフードを求め、台湾観光の名所『士林夜市』へ。ゆっくりストリートフードを楽しめる飲食店が集合してるという地下街へ行くことに。階段を3段降りたあたりから、嗅いだことのない異臭が漂ってきた。まるで公園の公衆トイレのような、ドブのような匂いが。階段を降りてフロアに着いた瞬間、その香りは10倍くらい濃度を増していた。

「地下だからかな?」と勝手に推測し、匂いをそっと受け入れた。気持ちは台湾ラバーだから。テンション上がってるから。

いい感じのお店に入って、お酒や麺類などと一緒に念願の “臭豆腐” を頼んだ。気持ちは最高潮。「自分は臭豆腐全然いけたよ〜(ドヤ)」と友達や家族に自慢する、台湾かぶれの自分を想像していた。

念願の臭豆腐が到着。口に入れた瞬間にわかったことがある。地下街の香りだと思っていた匂いはすべて臭豆腐の味だった。豆腐に染み込んだ、公園の公衆トイレとドブのような臭いが、口の中にじんわりと広がった。不味くて咽せた。甘いタレも付いていたけどまったく意味がなかった。飲食店では絶対タブーだけど、おもいっきり嗚咽した。隣の席にいた、ヨーロッパ系の観光客の方にも心配されるほど咽せまくった。

もう一度食べてみたけど、やっぱり無理だった。きっとまだまだ台湾ラバーになる覚悟が足りなかった。友人は「クセになる味〜」と言ってたけど、「こいつ正気か?」と思った。外国の方からすれば、日本の納豆もきっとこんな感じなんだろうな。

“臭豆腐”以外の台湾グルメは好みのものが多くて、ひたすら食べまくった初めての台湾旅行だった。旅行へ行ってからもっと台湾が大好きになって、それから3回ほど台湾へ行っている。

昔から「台湾に住んでみたいな〜」と思っていたんだけど、最近本格的に台湾に住みたい気持ちが高まってる。ワーホリビザを使って、一年くらい住んでみるのもいいな。台湾のタピオカ屋かカフェでバイトしてみたい。台湾人のマッチョなイケメン彼氏もほしい(笑)

住んでみたら “臭豆腐” の美味しさにもわかるようになれて、真の台湾ラバーになれるかもしれない。

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