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日記:春になれば:2024.10.30

なんとなく春にならないかなと思ってる。まだ春の訪れを心待ちにする冬でもないし、春の穏やかさを思い出して空を睨む夏でもないし、まだまだ秋はこれからなのに春になってほしい。

「春」の春らしさ、これはすごい。太い幹の巨木に重層的に葉が生い茂る様。春。フォルムはどこか空へ伸びる竹の子や、つくしが隆々と成長している様。めっちゃ春。まもなく花が開く、エネルギーの籠った蕾のような力強さがある様。すごくすごく春。

草木、草花、花木、ぜんぶ栄える。
春は自然の脈動を感じる

もう有名な話だけど
Spring(春)はSpring(泉)でSpring(バネ)

これを秋の只中に思い考えてる自分、ちょっとやばいかもしれない。それに、この想像も春まで取っておけばよかった。少しもったいないな。春の空気を胃の中に入れてから感じるべき気持ちだった。



・友だちと本が読めるカフェに行った。

こういうカフェに来たとき、なんとなく写真に収めなきゃなと思わせる趣きとその気持ち🐱

だんだん活動できる範囲が拡大してきた。友だちといると、都会の街を歩いていても不安やパニックにならない。めっちゃ助けられてる。ありがとうやね。

いつか共通の本の趣味を持つ人と、本屋やカフェを巡りたいなと単純だけど思った。とりあえず叶えたい夢の一つに留めておく。小さな夢を持ってると心が温かくなる。

読書でも音楽でも、ただ好きなものを共有できる友だちが欲しい。きっと温かいし、心が膨らんでいく気持ちになれる。


・福岡天神の岩田屋本店の7階にも、小さい図書館のような喫茶があって、そこも良かった。談笑できるエリアと集中して読書できるエリアに分かれてて、すごく素敵な空間。

唯一の個人的な問題点としては、本や雑誌から滲み溢れてる「知」が部屋に充満していて、窒息してしまうような気持ちになるところ。誰かと2人なら大丈夫。



・友だちと、彼女が欲しいとかそんな話をしていて、自分は「彼女じゃなくて、なんの障壁も配慮もなく、2人で会ったりずっと話をしたりするような女性の友達が欲しい。」って言ったら首を傾げられた。

よく考えれば、それって彼女の要素や条件を満たしてるような気もする。むしろ付き合ってないと難しいことかも。でも違うもんなぁ。

一緒に話していて感じるものが男性と女性で違っていて、同性や異性だからという恋愛的なものでもない、もっと個人的なところに違いがある。そこに自分の好きがある気がする。

男性と女性でやっぱり言葉や表現はどこか違う。時代が流転して、ゆくゆくはその差も無くなるのかなと考えたりするけど、何か違う。

エッセイや短歌をぱっと見たとき、良いなと思って作者欄を見ると女性だったことが多い。それに惹かれる何か絶対的なものがあるんだろうな。

渡辺真衣さんの文章は魅惑的で、文学的で、被告人なんだけどさん付けにしてしまう何かがある。

男性の友だちや知り合いと話す時には感じないものが、やっぱり女性にはある。それを女性らしさとしてカテゴライズしていいのか分からないけど。

完全に自分の中にあるイメージの世界だけど、女性の文章は春みたいなもので、感情を種から育てているその過程にある萌芽、成長、花をつけるまでの日記を読んでるような気持ちがする。情緒的で流動的で、繊細と煩雑が同居する、混じりの不安定の中にある安定へのアプローチ、花を咲かせるまでのアプローチに魅力がある。

男性の文章は、どこか決定的で因果的で具体性を探求してる。花が枯れて種になる、その過程を観察・哲学をしているような感じがする。不安定を察知して防衛するような心の働き。季節で言えば収穫期の秋かも。結実することの美しさを感じ取ってる。

このイメージもステレオタイプだと思うし、女性だから好きということでもなくて、自分の好きと思う感性は、女性の文章に働くことが多いなって感想。


魚を追いかけて/超☆社会的サンダル

最近また好きになったバンド。『可愛いユナちゃん』が有名かな。ロックだし魅惑的かつ文学的。

フリック入力オートデリート/浦小雪

Sandea May Clubの浦小雪さんの最新曲。サンデメの曲も、浦小雪さんの曲も心。聴いてほしい。




・昨日amazarashiの弾き語りライブに行けた。3年ぶりの現地参加でのライブだったから嬉しい。両手を強く握りしめて、全身にリズムや言葉を響かせて、めっちゃ泣いた。でも最後から2曲目のあの曲では笑顔になれた。春になった気持ちがした。

いつかこの曲を誰かと聴きたい。

これ以上、ライブの感想を言葉にすると嘘になりそうだから、このあたりで。

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