やんちゃ寺のすーちゃん

佐藤すみれ(31才)臨床心理士/子ども若者の自殺やメンタルヘルス/元県職員/心理学大学…

やんちゃ寺のすーちゃん

佐藤すみれ(31才)臨床心理士/子ども若者の自殺やメンタルヘルス/元県職員/心理学大学院/子どもの居場所『やんちゃ寺』理事/国連難民高等教育プログラム心理士/昔、ギャルでした/生きづらさを抱える子ども達の力に/選挙立候補/講義・登壇多数/原稿購入費はやんちゃ寺への寄付になります🙇‍♀️

最近の記事

【原稿】日本の幸福度を世界一にするために【おわりに】

 自己実現を応援できる日本になる。  これが、私がデンマークで見つけた日本の伸び代である。  今、すでに日本は戦後、物が豊かになり、街はきれいになり、とても住みやすい国になった。  これまでの努力は、ちゃんと、正しかった。  だけどここからも同じ方向の努力でいいのか?きっと違う。  均一な生産性を求めて教育してきたこれまで通りのやり方では、自殺者はきっと減らない。  もっと豊かな日本として、ここから先発展するために必要な視点、それが「自己実現のサポート」だと私は

    • 【原稿】日本の幸福度を世界一にするために【女性の権利について】

       女性が働いている割合、約8割。  街でベビーカーを押している人、半数は男性。  デンマークの実状である。  日本ではどうしても、生物的に、肉体的に女性として生まれた場合、男性として生まれた場合よりも「諦めなければならない」機会が多い。  私は日本で子どもは産めない。  理由はいろいろあるけれど、一つは、確実に私が私の人生を生きることを一旦諦めなくてはならないから。日本で子どもを産む場合、自己実現の継続を応援されるサポートは十分にはない。  もう一つは経済的な理由。私の収

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      • 【原稿】日本の幸福度を世界一にするために【日本の教育はどう変わったらいいか】

         「日本の教育を変えたい」と言う人は多い。  私は訊く。  「どう変えたいんですか?」  明確に答えられる人はいない。  日本の教育が、どうやら、変わった方が良さそうだな、ということに気づいている人は多い。  だけど、じゃあ具体的にどのように変えたらいいんですかとなると、誰も明確な答えを持たない。それではきっと、変わるものも変わらない。  小学校、中学校、そして高校。大学。  この制度を大きく一気に変えるというより、私はそもそも、「自己肯定感」に重点を置

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        • 【原稿】日本の幸福度を世界一にするために【何かがちがう日本とデンマークの教育】

           バカなふりをして生きてきた。  今日、それをやめようと思う。  日本では、何かに突出するよりも、まんべんなく60点の方が無難で安全と評価される。  そして、何かに突出することは、誰かの自尊心を刺激することになり、誰しも十分な自尊心が育まれていない日本において、それは非常に、危険なことだ。  私は何度も、それで叩き潰された。学校に。先生に。友達に。  私は何も悪いことをしたつもりはなかった。だけど、劣等感を刺激された人たちは、私の自信を潰すことで、相対的に自分の

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        【原稿】日本の幸福度を世界一にするために【おわりに】

          【原稿】日本の幸福度を世界一にするために【私のバックグラウンド】

           私の親はデンマークそのものだった。  デンマークに渡って、そのことを痛感した。  私の育てられ方を振り返らずには、デンマークでの学びを消化できない。  そんなふうに感じるので、要素に分けて述べてみようと思う。  私が重要と思うのは三点。  おそらく日本社会における一般的な子育てとは、大きく異なるものだと思う。

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          【原稿】日本の幸福度を世界一にするために【私のバックグラウンド】

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          【原稿】日本の幸福度を世界一にするために【はじめに】

             私は今まで、バカなふりして生きてきた。  それが私の、生存戦略だった。  天才は潰された。凡庸が良しとされた。  私は学校が嫌いだった。  2022年8月17日〜9月7日、私は単身でデンマークに渡った。  仕事で出会うたくさんの人が、「デンマークの教育を見ておいで」と勧めてくれたからだ。  私の仕事は臨床心理士。大学院時代のインターンから行政組織で心理士をし、県職員として児童相談所や一時保護所、非行少年の支援センターや中学校、高校でのスクールカウンセラーな

          【原稿】日本の幸福度を世界一にするために【はじめに】